それは、遠い昔のようで
それは、最近の出来事のような 。
そんな夢を見た 。
夢の中ではいつも少女がおれに笑いかけていた 。
だけど俺は彼女を知らない 。
知りたくない 、忘れていたい
頼むから 、……
なんて 、無意識に願うようになっていた 。
何故かなんて知りたくない 。
知ってしまえばそれで終わりなような気がした 。
知ってしまえば 、おれはまた
悪魔に取り憑かれたような錯覚に陥ってしまう 。
ぁれ 、また ッてなんだ ??
おれは一度もそんな錯覚になった覚えなんかない 。
でも 、体は覚えている 。
今にも嫌な汗が吹きでてしまいそうなほど
それはおれの体にとって最低最悪の
悪夢だったのだろうか ??
しかし 、御生憎様そんな記憶も
そんな覚えも全くなく 、ただ
体だけが覚えている 。
その感覚はまるで
自分が自分でないみたいに
とても気味が悪く 、同時に
笑いが込み上げてくる 。
これは何に対しての笑いなのか
おれには皆目見当もつかない 。
ただ 、一つ言えるのは
おれは忘れては行けないモノを忘れている 。
でも 、それを知る度胸なんかおれには
ない 。
だから俺は今日も願うのだ 。
早くこの夢が終わりますように 、
と ______
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