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家で小説を書いていた時にどうしてもKNTが報われないのでknhbを書きます。
knhb
はたちとにいちで一緒に居ます。
ご本人様とは関係ありません
その出会いは突然だった。
僕が幼いころ父さんに連れられて別荘に行った時のことだ。
半分くらい部屋に閉じ込められていてその生活に飽きていた時。
天使が空から降ってきた。
この言い方には語弊があるかもしれないが少なくとも当時の自分にはそう見えた。
太陽を背負って窓から飛び込んできた天使は僕の姿を見て慌てた。
いわく、人がいるとは思わなかったと。
その天使は一通り慌てた後、僕に敵意がないことがわかると微笑んだ。
当時の僕はその笑顔に一目惚れをしてしまった。
天使は名乗ったがその名前は今となってはもう思い出せない。
あんなに印象に残っていた顔すらも覚えていなかった。
――――――――――――
いくつかの月日が流れて僕は高校に入学した。
護衛のセラフを連れてその学校に行く。
マフィアの仕事には慣れてしまった。
それがいいことなのか悪いことなのかはわからないが。
「ねえ、奏斗。本当にこの学校にするの?」
セラフが不安そうに聞いてくる。
何せこの学校にはいいうわさがあまりなかった。
親に反抗するためにここに入りたいって言ったらセラは驚くかな。
「別に。決まったことだし。」
「…そう。」
あえてそっけなくそう返す。
セラフがそれ以上聞いてくることはなかった。
掲示されたクラスを確認してそこに向かう。
裏で手をまわしたため、セラフとは同じクラスだった。
席につき、気づかれない程度に観察する。
どいつもこいつの吹けば飛ぶような奴らばかりだ。
一人、慌てている黒髪の美人さんには少し興味を引かれた。
そうとうの手練れだろうに何をそんなに慌てているのか。
窓から風が入ってくる。
気持ちのいい春の陽気。
そろそろチャイムが鳴る。
「うわぁああ‼よけて‼‼‼」
「⁉⁉⁉」
突然大声が聞こえて身を固くする。
声がしたほうを見るとひとりの男が飛んでいた。
逆光でよく見えないが、太陽を背負って飛ぶ彼はまるで、
「奏斗、」
「わあああああああ‼‼‼」
セラフの声が彼の大声にかき消され、彼は窓から入ってくる。
そのまま窓の近くにいた僕にぶつかった。
「い”⁉」
「いってて…。あ、すんません‼」
「ちょ、たらい⁉」
黒髪美人さんにたらいと呼ばれた彼はその身を起こして僕を見つめた。
そのアメトリンの瞳に撃ち抜かれる。
と思うと、セラフに首根っこつかまれ持ち上げられていた。
「あえ?」
「奏斗から離れて。」
「え、あ、すまんすまん‼」
さっと離れ身支度を整える。
「俺、渡会雲雀‼よろしくな!」
そういわれて差し伸べられた手を取り起き上がる。
「僕は風楽奏斗。よろしくね。」
「おう!」
心臓がどきどきしているのは驚いたからか、それとも別の…。
「たらい、あなた遅刻しそうだからってショートカットしてこないでください。」
「間に合ったんやしよくね?」
「よくないです。ふぅ、私の友人が失礼しました。けがはないですか?」
「まあね。」
「それはよかったです。私は四季凪アキラ。そちらの彼の名前を教えていただいても?」
にこにことそう問いかける黒髪美人さん改め四季凪はそうとう頭の回るやつみたいだった。
「…セラフ。」
「姓は?」
「…」
「セラ」
「わかった。俺はセラフ・ダズルガーデン。」
「セラフ?だず…がー?」
「ダズルガーデン」
「…。よろしくな、セラフ‼」
苗字を覚えることをあきらめたのか彼は名前で呼ぶ。
僕のことも名前で呼んでほしいな、なんて。
思ったけど隠しておく。
チャイムが鳴って先生が入ってくる。
僕の学校生活は面白いものになっていきそうだ。
あっれぇ?
KNTが芽生える話になったぞ?
もっとラブラブちゅっちゅ(笑)を書きたい…。
それではまた‼