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rk 視点
耳を澄ませば、どこからか音が聞こえた。綺麗だな、なんて思っていると、その音楽が転調する。その音楽は狂気に満ち溢れた。その様な言葉が似合っているだろう。その音楽を聞いた、周りの人々は、皆崩れ落ち、うずくまった。時期に、俺の頭にも、脳を針で刺された様な痛みがした。気がつけば、視界は低くなっており、体に力が入らなかった。気がつけば俺は、意識を失っていた。
「 ん … 、、 ここ … は … ? 」
目が覚めると、教会の様な場所の椅子に座っていた。昨日の音楽が脳内で流れているからか、まだ頭に謎の感覚が残っていた。謎の感覚と戦いながら、辺りを見渡してみる。隣に、天使の輪がついている、まぁ人間なのだろう、誰かがいた。その人は、頭を抱えながら、小刻みに震えていた。まるで何かに怯えている様に。
「 あの … 、、 大丈夫 … ですか ? 」
無視しようか、なんて考えていると、心より体が先に動いていた。その人は、ゆっくりと体を動かし、綺麗な少し黄色っぽい瞳で、こちらを見る。こちらを視認すると、怯えた様子で、ゆっくりと口を動かし、言語を放った。
「 だ … だぃ … 大丈夫 … で … す 」
その人は、「 メテヲ 」と名乗った。長い黄色の髪の毛と、透き通った瞳が特徴的だった。天使の輪や、悪魔の羽の様なものが生えていたが、気にしない事にした。
メテヲさんと会話をしていると、教会の鐘が鳴る。その鐘は、何処か虚しく、儚い様なものだった。気がつけば、教会の奥には美しい女性が立っていた。青紫色の、丁寧に解かされた髪、全てを見抜く様な、青色の瞳。周りには青い火の玉の様なものが浮いている。
「 ようこそ 、 人の子達 。 」
女性は、その声を教会内に響き渡せた。テンプレートに沿った様な。言葉を次々と当たり前の様に並べていく。気がつけば、先ほどまで外から聞こえていた、鳥の声や風が通る音は、全て聞こえなくなっていた。まるで、ここ以外のすべての場所の時が止まっている様に。その美しい女性は、「 めめんともり 」と名乗った。
めめんともりさんが文章を読み終えた頃、教会の扉が開いた。ふと、そちらに視線を移すと、警備員の様な人が四人と、その中に必死に抵抗している人が二人いた。その二人は、警備員を掻い潜ると、こちらに走ってきた。
「 おい お前等 ! 逃げるぞ ! 」
そのうちの一人が此方に訴えてきた。もう片方は、めめんともりさんの方に向かったらしい。名前を問うと、「 後でいいだろ そんなの ! 」と話を逸らされてしまった。俺達は、その人に腕を引っ張られ、教会の外へ出た。
mmnt 視点
文章を読み終えた頃、教会の扉が開いた。ふと、そちらに視線を移すと、警備員の様な人が四人と、その中に必死に抵抗している人が二人いた。その二人は、警備員を掻い潜ると、こちらに走ってきた。
片方は、先程からいた二人の方へ駆け寄って行った。もう片方は、一直線に此方の方へ向かってくる。
「 さ 、 一緒に 逃げましょう 。
. シスター さん 。 」
彼は此方に手を差し出して、優しい眼差しを向けてきた。正直、自分からしても、こんな生活はもう懲り懲りだった。「 面白そうだし参戦してやるか、 」なんて思いながら、私は、彼の手を取った。
rk 視点
なんとかあの後、五人で教会を抜け出すことに成功した。もうどれくらい走っただろうか、そんなことを思っていると、俺の手を引っ張っていた彼女が、足を止めた。彼女が俺の方を振り向き、こう言った。
「 ここなら 安全 。 私達 の 隠れ家 。
. 中で 自己紹介 でも しましょう 」
彼女は「 にこ 」と微笑んでは、俺に問いかけた。彼女等に招かれ、俺達は隠れ家の中に入る事にした。
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