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srhb
ご本人様とは関係ありません。
今日は何の日?
言わずもがな。
「円周率の日。」
「セラ夫。そんなんじゃたらいに嫌われますよ。」
「冗談じゃん。」
そう、今日は3月14日。
3.14(π)ではなく、ホワイトデーだ。
バレンタインの時は雲雀にたくさんもらったからなぁ。(意味深)
「…まさかとは思いますが、無理させる気ではないですよね?」
「無理?」
「いや、だから…」
「あぁ。大丈夫。雲雀はちょっと痛いぐらいが好きだから。」
「そういうことじゃない‼」
凪ちゃんが机をたたいて立ち上がる。
「ただいま~ってどういう状況?」
帰ってきた奏斗がこの状況に眉を顰める。
一から説明すると、
「それはセラが悪い。」
と一蹴された。
「普通にお返しですよ。私たちももらったから一応お返しは用意してありますけどね。」
「やっぱさぁ、ひばはセラのこと大好きだからセラからのお返し楽しみにしてんじゃないの?」
「たしかに。」
一応俺もお返しは用意してあるが、雲雀が喜んでくれるものか…。
「ま、ひばは忘れてそうだけどね。」
「何の話?」
「あ、おかえりぃ。」
相も変わらず気配がない雲雀が帰ってくる。
「?セラおどうしたん?神妙な面持ちやけど…。」
「セラにもいろいろあるんだよ…。ってことではい。」
「へ?」
「お返しだよ。今日ホワイトデーでしょ?」
「そうやん!」
忘れていたらしい雲雀が奏斗から受け取る。
「開けてええ?」
「いいよ~」
箱を開けると中から出てきたのは
「リンゴパイ?」
「そうそう。」
「ありがと!」
あぁ、なるほどね。
円周率じゃん…。
凪ちゃんも気が付いたのか小さく肩を震わせている。
奏斗らしいっちゃ奏斗らしいけど…。
「私からもどうぞ。」
「え、ありがと。」
おしゃれな缶に入ったそれはクッキーと書いてあった。
「おしゃれ~。」
「食べ終わった後インテリアにもなるんですよ。」
「すげぇ。」
凪ちゃんすげぇ。
おしゃれなラインナップだ…。
「俺は家で渡すね。」
「…うん」
ちょっとだけ顔を赤くした雲雀がはにかむ。
可愛いでしょ、俺の恋人。
「この二人もたいがいですよね。(小声)」
「ね~。相思相愛ってやつ?(小声)」
―――――
そして家。
「はい、どうぞ。」
「ありがと。」
ちなみに俺があげたのはマカロンとバウムクーヘン。
意味がぴったりだったから選んだ。
マカロンは『貴方は特別な存在』
バウムクーヘンは『幸せがずっと続きますように』
雲雀も意味を知っていたのかそれを見て微笑む。
「おいしそうやね。」
「でしょ?」
喜んでくれたようでよかった。
「んね、セラお」
「?どうしたの?」
「その、下、準備してあるんやけど、今日せん?」
可愛い可愛いお誘い。
もとからそのつもりだった。
「喜んで。」
―――――事後。
凪ちゃんに無理をさせないように言われたけどちょっと無理させちゃったかな?
俺がつけた赤い印をからだ中に散らしながら雲雀は安らかに眠っている。
来年はどんなものを準備しようか。
いっそのこと過激な奴でも雲雀は許してくれそうだ。
「ふふっ」
眠っている雲雀の頬を撫でる。
「んぅ、」
くすぐったかったのか雲雀が身をよじった。
昔じゃ考えられないほど、愛おしくて尊い時間。
「大切にしたいなぁ。」
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