呪術高専の裏側で成り上がった俺　上層部が糞すぎて修羅場に

荒廃した都市の中心、宿儺との壮絶な戦いが繰り広げられている。乙骨は足元の不安定な地面を踏みしめながら、目の前の宿儺を睨んでいた。衝撃音が響き渡り、周囲の景色が歪む。乙骨の顔には決意の色が浮かんでいる。宿儺はその圧倒的な呪力で周囲を震わせ、乙骨に向かって冷笑を浮かべている。

宿儺：「無駄だ。お前では俺に勝てない。」

乙骨は無言でその言葉に耳を傾け、目を閉じる。心の中で、次の一手を計算している。

乙骨（心の中で）：「今だ…！」

乙骨は足元の不安定な瓦礫の間を駆け、素早く邪去侮の梯子を行う。それは乙骨が自身の術式で最も精密に編み上げた、宿儺の術式を破壊するための鍵だった。

乙骨：「邪去侮の梯子！」

宿儺の周囲に巨大な呪力の波動が広がり、宿儺の術式を消滅させる。その瞬間、宿儺の表情が一瞬にして歪む。

宿儺：「な、何だと…！？」

その不意を突いて、乙骨はさらに攻撃を加えるべく行動を開始する。次に繰り出すのは、相手を「不可侵の結界」に閉じ込める術だった。彼の頭脳で完璧に仕掛けられた結界は、宿儺の動きを完全に封じ込めるものだった。

乙骨：「『不可侵結界』！」

その術式が宿儺を包み込み、空間そのものが閉じ込められたかのように感じられる。宿儺は動けない。力を込めるも、無駄に終わる。

宿儺：「ふっ…そうか、結界で封じ込めるつもりか。だが…俺はそんなに簡単にはいかない。」

その瞬間、乙骨はさらに一歩踏み込む。すべては、この瞬間のために準備されていた。彼が手にした「御厨子」を使う瞬間、全ての次元が歪むような感覚が広がった。

乙骨：「『御厨子』！」

その瞬間、空気中に異常な変化が現れ、乙骨の意識が一気に増幅される。宿儺の力はまるで無効化され、乙骨の術式がまるで異次元から力を引き出しているかのような錯覚を引き起こす。

そして乙骨は、冷徹に宿儺に向かって言葉を放った。

乙骨：「死ね。」

その呪言は、まるで呪縛のように宿儺を包み込む。強力な呪力の波動が宿儺の体を貫く。

だがその瞬間、乙骨に予期せぬ反動が襲いかかる。呪言の力の反動が、乙骨の体に恐るべきダメージを与える。

乙骨：「っ…！」

宿儺：「何だと…！？お前の力が反動で…」

乙骨はその場に崩れ落ち、視界が暗転する。すぐに彼の体に異常が現れる。心肺停止、意識不明、下半身が完全に欠損してしまっていた。さらに小脳が破壊され、肝臓、脾臓、膵臓、胃、十二指腸は消滅し、肋骨や鎖骨が骨折する。

その姿を見た宿儺は、呆れたように口を開いた。

宿儺：「…愚火な奴だ。これで終わりだと思ったのか？」

だが、乙骨はまだ意識を失っていない。無意識の中で、彼は宿儺を見つめる。その目は、失われた命の中で、なおも戦いを望んでいるようだった。

乙骨（意識の中で）：「…これで、終わりじゃない。」

その言葉が、乙骨の体から力を呼び起こすように響く。彼の意識は、痛みに耐えながら、再びその目を開ける。