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桃赤
オメガバース
モブ赤表現有
桃青表現有
浮気
【アルファ(α)】
支配階級
エリート体質
【ベータ(β)】
中間層
人口が1番多い
【オメガ(Ω)】
下位層
発情期を原因とし社会的に冷遇されてる
用語解説
【ヒート】
オメガが月に1度1週間にも及ぶ発情期のこと
アルファを誘惑するフェロモンを放つ
【番】
アルファとオメガの間のみに発生する関係
発情期中のセックスでアルファがオメガの
うなじを噛むと番になる
桃 アルファ
赤 オメガ
~start~
赤side
赤「あ、おはよ、!」
桃「………」
最近彼氏が冷たい
おはようって挨拶しても無視
少し喋りかけても無視
名前を呼んでも無視
酷い時には邪魔者扱い
赤「あいさつくらい返してくれたっていいじゃん」
いつの間にか君が居なくなった
物寂しい部屋で1人呟く
赤「ちょっと散歩にでも行こうかな」
気分転換にと思い外に出る準備をする
最低限のスマホと財布を持ち上着を羽織る
そして靴を履き家をあとにする
赤「行ってきます…」
「行ってらっしゃい」って返ってこないかな
なんて考えるだけ無駄
赤「さむッ…」
外に出ると肌を刺すような寒さに身震いする
赤「何処行こ…」
外に出てきたのは良いものの
特に行く宛もなく
何処に行こうかと迷う
赤「取り敢えず何処かショッピング行こうかな」
しばらく歩くとクリスマスソングが聴こえ
あちこちにクリスマスを感じさせる物が
散らばっている
赤「クリスマスなんて…」
赤「はぁ~…」
外で歩いているとやっぱり寒くて
暖かさを求めてカフェに入り
お昼ご飯を頼みホットミルクを飲む
完全に冷えきった俺の身体を温めてくれる
ふと窓の外に目をやると
はしゃぐ子供と優しく見守る親
嬉しそうに走るわんちゃんと飼い主
楽しそうに話ながら並んで歩く高校生
幸せそうに手を繋いで歩くカップル
皆それぞれの幸せを持ってる
小さな幸せから大きな幸せまで
今の俺にないものを
赤「誰か俺の心も暖めてくれないかな…」
別に誰でも言い訳じゃない
本当は彼に身体も心も暖めて貰いたい
それが俺の幸せ
でも彼にとっての幸せは?
俺と居ること?
それともころちゃんと居ること?
考える余地もなく後者だ
初めはお互いに愛し合っていたし
お互いに幸せを感じてた
だけどいつしか彼は俺に見向きもせず
青色の彼のもとに幸せを感じるように
なってしまったみたい
それでも彼を嫌いになれなくて
嫌いになんてなれるわけなくて
一緒に住んでるのに
たまにしか会えなくて
たまにしか会話ができなくても
それでも幸せを感じてた
でもね、もう限界なんだ
最近は日がまたいだ頃に帰って来たり
時には2日くらい帰ってこないことも
夜に愛を伝え合うこともなくなったし
家事も全部俺任せで
失敗したり終わってなかったりすると
罵声を浴びせられる
それでもいつの日かまた俺に
振り向いてくれるんじゃないかと
「ごめん俺が悪かった」と
謝ってくれるんじゃないかと
「やっぱり俺には莉犬しかいない」と
帰ってきてくれるんじゃないかと
「愛してる」と
愛を伝えてくれて
互いに幸せを感じるんじゃないかと
期待してた
そんなことあるはずないのに
カフェを出ると前から少し気になっていた
アクセサリーショップを見つけ、入る
光に照らされ輝いてるアクセサリー
その中でも一際目を惹かれた
ピンク色と赤色のピアス
赤「綺麗…」
彼に似合いそうだな、なんて
あれから服屋や雑貨屋の店も周り
辺りもすっかり暗くなってしまった
暗くなった空に
イルミネーションが輝く
赤「綺麗…」
数年前の今頃彼とデートをし
クリスマスツリーの下で初めてキスをした
彼は覚えてなんていないと思うけど
本当は今日付き合って5年目なんだよ
何もなかった俺に5年前彼が
俺に大きな幸せを運んできてくれた
回想
桃「莉犬、死ぬまでいや死んでも
莉犬のことを幸せにし続けるから
俺と付き合ってください」
跪き俺に指輪を差し出す
赤「はいッ…喜んでポロ」
桃「ほんとか!」
そう言って勢いよく抱きついてくる
赤「んふッ苦しいよw」
桃「あッごめんごめんw嬉しくってつい」
赤「俺も嬉しい」
桃「絶対に莉犬のことを
幸せにし続けてみせるから覚悟しとけよ」
赤「もう十分幸せすぎるくらいには幸せだよ
ありがとう、大好き」
幸せにし続けるなんて言ったの誰だよ
言ったなら最後までちゃんと責任とって
幸せにし続けろよ
本当なら
俺以外と話さないでほしい
俺以外なんて視界に入れないでほしい
何処にいても俺の存在を感じてほしい
自分でも重いってわかってるけど
自分じゃどうにもならないくらい
大好きなんだよ
赤「ばかッ…ポロ」
いつまでも此処にいても仕方ないから
帰ろうと帰路に付くと
いきなり息が苦しくなる
ドクンッドクンッ
身体中の血の巡りが速くなり
心臓が苦しいくらいに動く
赤「はぁはぁッ…//」
最近ヤれてないからか
抑制剤を飲んでいないかはわからないが
ヒートになってしまったようだ
でも番は彼と組んでるから
他のアルファはよってこないはず
一刻も早く帰って抑制剤を飲まないと
モブ「あれ、なんか甘い匂いしね?」
モフ「そうか?」
クンクン
モブ「やっぱ甘い匂いするって」
モフ「俺にはちっともわからんわ」
モブ「ちょっと待ってろよ」
近くで声がする
え、嘘もしかして俺のこと?
番組んでるのに…
モブ「あ、いたいたおに~さん1人?」
いきなり肩に手を回され
逃げられないようがっちりつかまれる
赤「い、いや…//」
モブ「あま~いフェロモン撒き散らして
もしかして番いないの?」
赤「んッ…います//」
手で顔をなぞられる
気持ち悪い、早く逃げたい
モフ「お、いたいたいきなり待ってろよ
とか言ってどこ行くのかと思ったら
なにそのかわいい子」
モブ「この子1人なんだって」
モフ「あ~それでヤろうってことね」
モブ「よしじゃあ行くか
今からたっぷり可愛がってやるからなw」
赤「や、やめてくださッ…助けてッ//ポロ」
両側からがっちり掴まれ
恐怖で声もでなくて、
でも動けないからどうしようかと焦っていると
何処からか聞き馴染みのある声が聞こえた
桃side
青「さとみくんあっち見に行こ!」
桃「おう!」
青「んふふッ」
ころんと手を繋いで歩いていると
何処からか甘い匂いが鼻をかすめる
桃「ころん、なんか甘い匂いしね?」
青「そう?別に普通だよ」
桃「やっぱ気のせいかも」
青「なんやねんw」
やっぱり何処からか甘い匂いがする
しばらく歩くと遠くの方で
赤色の髪が見える
その横には金髪が2人
誰だあいつら?
だんだん近づくと甘い匂いも強くなってき
赤髪と金髪の顔もはっきり見えてくる
青「あ、あれ莉犬くんじゃない?」
桃「ほんとだ」
青「隣は誰だろ?さとみくん知ってる?」
桃「いや、知らない」
やっぱりこの甘い匂いは莉犬か?
ヒートなのか?
そういえば最近莉犬とはヤってなかったな
いやいや何考えてるんだ
もう莉犬なんか興味無いんだ
俺にはころんがいるし
青「さとみくん、大丈夫?」
桃「お、おう大丈夫」
赤「や、やめてくださッ…助けてッ//ポロ」
突然莉犬の助けを求める
か細く震えた声が聞こえ
俺は無意識のうちにころんを置いて
莉犬のもとへ駆け出していた
青「さとみくんッ…行かないで…」
なんて俺の背中に手を伸ばしながら言う
ころんの声は俺の耳には届かなかった
桃「莉犬ッ!」
赤「さとちゃッ…//ポロ」
モブ「あれあれ?誰かな?」
モフ「今お取り込み中何ですけど」
桃「汚い手で莉犬に触れるな」
モブ「もしかして彼氏さん?
ごめんね~もう俺達が頂いちゃうから」
赤「いやッ…//ポロポロ」
桃「ほら嫌がってんじゃん
てことでさっさと消え失せろ」
モブ「チッ今回は見逃してやるよ」
モフ「また遊ぼうね♡」
桃「一生莉犬に関わるんじゃねえぞ」
完全に息があがり恐怖で震える
莉犬を抱き締める
赤「はぁはぁッ何でッ…//ポロ」
桃「何でってお前の彼氏だから」
赤「ころちゃんはいいの?…」
桃「何で知ってッ…」
赤「俺が気付かないとでも思ってたの?」
桃「ごめん…」
赤「今まで散々俺のこと放置してたくせにッ」
桃「本当ごめん…」
赤「はぁはぁッ…//」
桃「おぉ、大丈夫か取り敢えず家帰るぞ
話は後だほら背中乗れ」
赤「ッ……//」
ちょっと嫌がってるみたいだけど
素直に乗ってくれる
莉犬もそろそろ限界だと思うから
なるべく急ぐ
桃「はぁ着いたッ…」
ものの数分で家に着き
片手でドアを開き
家に入り寝室のベッドに莉犬を寝かす
桃「いろいろ取ってくるからちょっと
待ってろよ」
薬とかを取りに行こうとしたら
莉犬が俺の服を掴んできた
桃「どうした?」
赤「行かないでッ……//」
桃「え、でも薬飲まないとヒート収まんないぞ」
赤「いらない、薬なんていらないから
さとちゃんがいい、
さとちゃんが治してよッ…//ポロポロ」
莉犬の口からそんな言葉が出るなんて
思ってなかった
俺は浮気した分際なのに
莉犬がそんなこと思ってくれてるなんて…
桃「でも、俺…」
赤「でもじゃないの、俺はさとちゃんがいいの
さとちゃんは俺のこと嫌い?」
桃「浮気した分際で何言ってんだよ
って思われるかもしれないけど
俺は莉犬のこと大好きだよ愛してるッ…ポロ」
赤「んッ…俺もさとちゃんのこと大好き
愛してるよ…//」
桃「今まで莉犬のこと愛せなかった分
幸せにできなかった分
嫌になるくらい愛して幸せにしてやるから
覚悟しとけよ」
赤「んふふッうんッ//」
赤side
いつも俺に幸せを運んできてくれるのは
さとちゃんなんだ
今度こそ俺のこと死ぬまでいや、死んでも
幸せにし続けろよ
ありがとうさとちゃん
愛してる
~番外編~
翌朝
赤「ふぁ~よく寝た…って腰痛ッ」
桃「んッ…おはよう莉犬」
赤「腰痛いんですけど
勿論看病してくれますよね?」
桃「はい、是非とも看病させてください」
赤「あッ、ちょっと待っててね」
あることを思いだしあるものを取りに行く
赤「あったあった」
ガチャ
桃「お帰り」
赤「はいさとちゃん」
紙袋さとちゃんに差し出す
桃「え、何これ?」
赤「いいから開けてみて?」
桃「おう…」
ガサガサ
桃「おッ、ピンクと赤のピアス?綺麗…」
赤「んふッ綺麗でしょ?昨日買ったんだ~
俺ら昨日で付き合って5年目でしょ?
赤はさとちゃん、ピンクは俺」
桃「んッ…ごめんな…ありがとうポロ」
そう言い勢いよく抱きついてくる
赤「んふッ苦しいよw」
桃「本当にごめん…こんな俺だけど
これからも俺と一緒に居てくれますか…?
莉犬、結婚してください」
そう言いいつかの時と同じように
跪き俺に指輪を差し出す
赤「いつの間に…」
桃「半年くらい前から準備してて…//」
赤「そうだったんだ…」
桃「俺と結婚してくれますか…」
赤「はいッ…喜んでポロ」
桃「ほんとか!」
そう言ってまた勢いよく抱きついてくる
赤「んふッ苦しいよw」
桃「あッごめんごめんw嬉しくってつい」
赤「俺も嬉しい」
桃「今度こそ絶対に莉犬のことを幸せに
し続けてみせるから覚悟しとけよ」
赤「もう十分幸せすぎるくらいには幸せだよ」
桃「じゃあ永遠に幸せになってもらわないとね」
半年後2人は結婚式を挙げ
永遠の愛を誓ったのでした
「幸せを運ぶサンタクロース」
~end~
最後まで読んでくださり
ありがとうございますm(__)m
今回はオメガバースの世界観でした!
多分分かってると思うのですが
題名の幸せを運ぶサンタクロースの
サンタクロースは桃くんのことです
貴方の元にも幸せが運ばれますように(*´∇`)
今回結構ほのぼのしてて
なんか物足りないなと思い
最後の方ヤンデレにしようかなとか
思ってたのでいつかヤンデレバージョンが
投稿されるかもしれません!
あと、せっかく青くん出てきたので
青くん目線のバージョンとかも
投稿しようかなとか思ってます!
気長に待っててくれると嬉しいです!
誤字脱字があればすみません…