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京夜さん視点良かった‼️ 「どこか遠くへ行っちゃいそう」部分ちょっと切ない感じ良い〜
どこか遠くへ行っちゃいそうでいつもより大きな声で呼ぶ京夜さんすごく好きです! 仲間思いな感じだけど、どこか切なさがある感じでとっても好き! 続き待ってます✨ 無理はなさらず体調にお気をつけて
無舵野目線
あれから1ヶ月。
あの美しい何かは、未だ姿を表さない。
初めてだった、何かを見て綺麗だと思ったのは。
初めて欲しいと思った、初めて手に入れたいと思った。
だから早く、早くまたあの輝きを目に映したい
花魁坂目線
あれは、久しぶりに、ダノッチだけ先に帰ることになった日。
用事が終わりまっすーと一緒に、家への帰り道を歩いていた。
ふと海の方を見ると、先に帰っていたはずのダノッチが海の浅瀬の方で足をつからせて遠くを見ていた。
いつものダノッチなら海にいても何も思わなかっただろう。
でも、その時のダノッチが、なんだか”遠くへ行っちゃいそうで”いつもより、大きな声で呼んだ。
花魁坂「ダノッチ〜!」
ダノッチが、こちらを振り向く。
ダノッチが小声で何かを言ったが波の音にかき消されて聞こえない。
俺は、ダノッチが1人で海にいるのが怖くてダノッチの側に駆け寄った。
花魁坂「ダノッチ、何してたの?」
無舵野「海を見ていた」
真澄「珍しい事もあるもんだなぁ」
花魁坂「確かに」
そんな事をまっすーと言い合いながら、俺は海へ入る。
花魁坂「冷たっ!」
花魁坂「まっすーも入れば〜?」
真澄「誰が入るかよ」
花魁坂「えー、、、」
また、ダノッチ海の方みてる、、
パシャっと音がして海水が宙を舞う
真澄「おい、」
海水で、濡れたまっすーがいつもより低い声を出す。
花魁坂「あ、ごめん、まっすー笑」
真澄「お前も濡れろ!」
花魁坂「きゃー、やめて〜!笑笑」
ああ、またダノッチはこっちを見ない、
あれから1ヶ月
このところ、ずっとダノッチは心ここに在らずって感じだ。
あれだけ真面目に受けていた授業も、今は聞き流すだけだし、いつもよりぼーっとすることも多くなった。話しかけても、生返事だけしか返ってこないことも多くなった。
花魁坂「ダノッチ〜!今日一緒に帰ろ〜!」
無舵野「今日は海に行く。」
花魁坂「えー!最近そればっかじゃん!」
無舵野「またな」
無舵野が教室を 出て行く。
花魁坂「まっすー、ダノッチどうしたのかな?」
真澄「あいつに心配する事ねえだろ」
花魁坂「でもさぁ、」
真澄「俺も帰る」
花魁坂「えー!一緒に帰ろ!」
真澄「うるせえ」
花魁坂「ひっど!」
終わり