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Ifside
浮気をされてても会いたくなるなんて

俺も大概やな

ないこに会いたい。


ピコンピコンッ(通知)


い「あ、ないこからや」

な『今日俺ん家来る?』

い「え…ないこから来るなんて珍しいな」

い『行く!何時に行けばいい?』

な『んー、22:00ぐらいとか?』

い『おっけー!何気に初めて行くから楽しみ!』

な『あ、俺○○駅迎えに行くよ』

い『ありがとう!』



い「…はぁ」



おかしくなってるのが自分でもわかる。

浮気されてても会いたくなるぐらいには

ないこのことが好きなんやな。


浮気されてるのにな


ー22:00


な「まろ〜迎えに来たよー」

い「ないこ〜!ありがとう!」

な「一緒に行こっか」

い「うん!」

ギュッ

い「…!」

な「手繋いでこ!こっちの方が暖かいでしょ」

い「うん、暖かい…けど照れるな///」


ないこは恋人のように手を繋いできた

ないこの手は冷たいけど、俺の手は少し暖かい。

この温もりもまだ好きな証なのかな



ー数分後


い「うぇるかむとぅーざないこはーうす!

        おじゃましまーす!」

な「いらっしゃーい!まず手洗っといでー

        洗面台あっちだよ」

い「ありがとう!」


平然装って接してるけど空回りしてないかな

大丈夫かな

俺は何も知らない、俺はあの時何も見てない…


い「……」


やっぱり何も知らないフリはできない。

洗面台には2人分の歯ブラシ。

桃色の歯ブラシと、淡い菫色の歯ブラシ。

まるで隠すつもりもない。

同棲までしてたんや…


な「まろ?どうかした?」

い「…なんでもないよ」

な「そっか」


もう帰ろうかな

このままいてもすり減るだけやし

嫌いになりそうや

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