旅の道中
フリーナ)あ、暑ーい……
菜月)まだまだだよ?ほらほら!
綺麗な国からどんどんと砂漠地帯というか…岩がゴロゴロと見えるような地帯になってきた
砂漠地帯と言ったのは…砂漠地帯並に暑く…砂がそこら辺にあるからだ
菜月)まぁでも……暑いのは事実ねぇ…
菜月)ねぇフリーナ、お水出してくれない?
フリーナ)ぼ、僕の扱い蛇口かい?!
菜月)ごめんごめん笑嘘よ〜笑
パタパタと手で仰ぐとフリーナが私の首にそっと触れてきた
菜月)!!冷たーい!
フリーナ)氷程冷たくないけどね笑
そんな風に話しながら歩いていると…ナタの国境に入った
菜月)とうちゃーく!
空)も”ー…むり……あ”づぃ”
炎の国のせいか…やけにいつもより暑い…
フリーナや他のみんなもグッタリとしている
菜月)さすがに不味いな…ちょっとじっとしてなよ
フリーナの首にそっと指先から冷気を当てる
菜月)どう?
フリーナ)つめたぁい…寝る……
空)お、俺も…はやく……死ぬ……
菜月)はいはい笑
全員の首に少しだけ冷気を当てるとケロッとした顔になりまた歩き始めた
万葉)菜月殿は便利でござる…
菜月)え、何?私そんなにもザル?
万葉)違うでござる!
万葉)ほら、存在があやふやというか…なんというか……そのおかげ?で、有能というか…
菜月)まぁ…私はこの世界の神様とはまた違うからね、元素なんて幾らでも扱えるのよ
今私は全員の周りに氷元素を漂わせて自然(?)の冷房にしてる
菜月)いやぁ快適快適♪
スカラマシュ)快適だが…疲れないのかい?
菜月)全く?放浪神名乗ってるからね!
スカラマシュ)しれっと僕のことバカにしてる?💢
菜月)いんや?全然笑
万葉)菜月殿の名前など今まで聞いたことがないのだが…
菜月)私は全く別の所から来た神様よ、聞いてなくて当然、無名の神様だからね
空)神にもそういうの有るんだ
菜月)まぁね、神ってのは人の願いとか所謂「妖精」とかそういうのがどんどん大きくなってその形を成すの
菜月)妖精っていうか…精霊か
空)ふーん…
菜月)ウェンティがいい例よ
空)ウェンティ?
菜月)そう、ウェンティは元々風の精霊だったの
菜月)それが今…戦友の体を操って人になって、神様になったの
空)ふーん……
菜月)さ、お話はここまでよ
空)え?
菜月)ほらそこ、目的地よ
私達の目の前にはナタの都市があった
菜月)いやぁ、時間かかったわね笑
と言っているが…なんだかんだ探索でこちらの方まで開いていた為そこまで時間は掛かってない
万葉)こっちの方まで来ててよかったでござる…←頑張った人1
スカラマシュ)褒めて欲しいものだ←頑張った人2
リネ)へっくしゅんっ!
リネット)リネ、大丈夫?
リネ)あ、あぁ、…多分誰かが噂してるんだよ⬆頑張った人3
菜月)ごめんねぇ笑
空)まぁいいけど、頑張ったの俺じゃねぇし
菜月)……おいこらちょっと待て、貴様もしかしてあの時のやる気スイッチ云々…って……
空)そうだよ?頑張らせた後に監獄につれてこさせたんだから
菜月)バカだ…さすがの私でもやらないよ……
まさかコイツが散々探索させてワープポイント開けてもらった後にこっちに連れてこさせてたとは…いや、まぁ……それがあったからこそ今楽できてるし…文句は言えんか……
菜月)ほんと…お疲れ様
万葉)空殿は二度と許さんでござる
スカラマシュ)あの時殺しておけばよかったと常々思っている
菜月)わーお呪われてて草ァ笑
そんな事を話しながら私達は中に入る
菜月)栄えているというか…なんか騒がしくない?
私たちが今来ている場所は大会が開かれる闘技場がある場所…何か催しがあろうがなかろうがここはいつも騒がしいのだが…恐らく催しがあるのだろう、旗があるし…露店が出ている
空)なんか祭りがあんのかな…
菜月)祭り…あー!そういえば…そんなものがあるとかないとか……
空)ここの神様とは知り合いじゃないの?
菜月)いや全然?普通に知り合いだし普通に飲み仲間
スカラマシュ)腎臓悪くして早く死ね
菜月)殺意マシマシ〜解いちゃお〜
スカラマシュ)わ、悪かったからそれだけはやめろ!
菜月)バーカ笑
そんな風に話しながらぶらぶらと歩いていると…とある女の子が複数の男性たちに絡まれているのが目に飛び込んできた
菜月)あらヤダ…ロリコン?
フリーナ)気分が良くないね
空)俺ちょっと行ってくる!
菜月)まずかったら助けてあげるからどーぞいってらっしゃーい笑
空君がひとりで突っ走ると…何故か直ぐ戦闘に…まぁ、私達が関わるほど強くないと思うので放置
菜月)やってんねぇ
万葉)あれ…ここで暴れていいのでござるか?
菜月)人助けだからおkだろ、最悪不味そうならマーヴィカにごめんなさいするし
スカラマシュ)飲み友達というのは伊達じゃないな…
菜月)でしょ〜?
そんな会話が軽く済むと空はこちらを手招きし私達は空とその女の子に近づいた
空)いやぁ……まさか喧嘩を売られるとは…
菜月)あんたが挑発するようなこと言ったんじゃないの?
空)してないし!あっちから喧嘩売って来たんだし!
菜月)信用ならんなぁ…
そんなふうに話していると女の子が「あ、ありがとうございました!」と言って小さな体でペコッとお辞儀をした
フリーナ)何があってああなったんだい?
??)えっと…
空)この子はカチーナ、この催しに参加する一人なんだって
フリーナ)催し…に、参加?
「カチーナ」と呼ばれた女の子は「皆さんは他国の方…なのですか?」と言って小首を傾げた
菜月)えぇそうよ、私は菜月、此処の炎神、マーヴィカとは知り合いなんだけど…今までそんな話を知らなかったものだからね
カチーナ)え、炎神様のお知り合いさんなのですか!?
菜月)まぁ…運悪かったのかな…
カチーナ)かも知れませんね笑
菜月)で、一体何があったの?
カチーナ)あ、えっと…私、ここの催し…競技大会兼武闘会をしている【帰火聖夜の巡礼】って言うのがあるんです
菜月)それが今日あるのね
カチーナ)はい!
空)じゃあ観光がてら見ていこうか
菜月)ね!
そんな風に話していると「ここに居たのね!カチーナちゃん!」という声が聞こえそんな声に反応するかのようにカチーナが「ムアラニちゃん!キィニチお兄さん!」と反応した
菜月)あら、お知り合い?
カチーナ)ずーっとお世話になってる人達なの!
そう言って2人の所に駆け出して行ってしまった
空)仲がいいんだねぇ笑
菜月)微笑ましい限りよ笑
そんな風に話すと「ムアラニ 」と呼ばれた女の子が「この子を助けて下さりありがとうございます」と言って頭を下げた
菜月)別にそこまでじゃないし…(ものすごく今思い出したけど…七天神像に行っても炎元素扱えなかったな…)
ムアラニ)なにかお礼とか…
魈)それなら空に言え、俺と菜月様は先に行く
菜月)見知らぬ土地で良く行こうとしたな褒めるよ笑
魈)ただの嫉妬です
そう言って魈は不服そうな顔をしながら腰に手を巻いてきた
菜月)??嫉妬?
万葉)…💢菜月殿は拙者と行くでござるよ?💢
菜月)あ、あのぉ…
魈)貴様と菜月様を一緒にさせる訳には行かん、近づくな
万葉)!?せ、仙人殿が随分と…💢
菜月)は、始まっちゃった…
空)人前なのに恥ずかしくねぇのかよ…
菜月)私だって停めたいし!でもなんか余計に悪化するもん!
カチーナ)…恋人さんどうしなのですか?←悪意も何も無いただ純粋な疑問
菜月)やだなぁ全然違うわよ?笑
フリーナ)おや、てっきり付き合っているものだと…
魈)!!似合っているように見えるか?✨
万葉)何を言っておる、拙者と菜月殿の方でござろう?
菜月)こ、困るんですが…?恋バナなら離れてやってくれない……?
スカラマシュ)何を言っているんだい、これは君と僕の将来の話なんだ
ティナリ)いーや、君らみたいな野蛮人より僕の方が菜月に似合うね
ここまで来たら収集出来ませんね
菜月)そ、空ぁ…
空)そこの菜月バカ共の対応はお前に任せる!
菜月)見捨てやがったなコノヤロウ!💢
私は一体…いつから仲間に見捨てられ好かれる人になってしまったのか……空の奴は一回マジでシメてやる💢
コメント
2件
まじ!神作品!面白くて大好き! ほんとに...!やばぁい!まじ出会えた事に感謝!