蓮の母の事について調べ始めて数日経ったある日。
蓮の父から、荷物が届いた。
ra))蓮、これ、届いてたよ。お父さんから。
mg))ありがと。なんだろ。これ。
中を見てみると、ノートが入っていた。
mg))日記?あ、手紙も入ってる。
「先日、部屋を掃除していたら見つかりました。妻の日記です。内容はまだ読んでいません。役に立つと嬉しいです。 蓮の父より」
mg))日記か…。
iw))読んでみるか。
mg))はい。
そこには知りたかったことが全て書かれていた。
14年前
蓮の母(康二の姉)である「優花」は、目黒家に嫁いだ。家族との交流はほとんどなくなった。その後、2人の間に、蓮が生まれた。
テレポートの異能力を蓮が持っていることが4歳の時、わかった。
その後、蓮のことをよく見ていた優花だけが蓮は時空の異能力も持っていることに気づいた。
でもそのとき、優花はもう病気が進行していて、いつまでそばにいてやれるか分からなかった。
だから優花は彼女の異能力、「タイムカプセル」を使い、蓮の能力を封印した。
iw))なるほどな。
mg))だから、この年まで「時空」の異能力に気が付かなかったのか。
iw))これからのことについてなんだが、蓮がうまく異能力をコントロールできるように、トレーニングが必要だと思う。
mg))この力で助けられるなら助けたいです。
iw))なら、頑張れ。
mg))はい!
mg))康二。
mk))なんや?
mg))あ、えっと…。
mk))親戚って知って、びっくりしたなぁ?
mg))うん。
mk))別に関係性が変わるわけないんやから、今まで通りやっていこ。
mg))そうだね。もっと仲良くなりたい。
mg))それで、日記の中にこれが入ってたんだけど…。
蓮が差し出したのは、綺麗な字で「康二へ」と書かれている手紙だった。
mg))お父さんが、これも挟んで送ってくれたみたい。
mk))わかった。ありがとう。
mg))うん。
【康二へ】
【康二、元気?お姉ちゃんは元気です。私を大切にしてくれる人がここにはたくさんいます。幸せです。】
【でも、そろそろいかなきゃいけないみたいです。この手紙を読んでいる頃にはもう、いなくなっちゃってるかも。悲しいな。】
【お姉ちゃんね、子供がいて、蓮って言うんだけど、康二と同じくらいの歳なんだ。いつか、2人がすごく仲良くなったりして。】
【康二にも、蓮にも、ずっと幸せに、長く生きて欲しいなって思います。】
【元気でね。康二。】
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