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その後授業を受けて昼休みになる
??「昼休みですね。先生ちょっと中国行って麻婆豆腐食べてきます
暗殺希望者がもしいれば携帯で呼んで下さい」
ドシュッ
うわっ,良いな麻婆…私も食べたい…
磯貝「マッハ20だから…ええと」
原「麻婆の本場四川省まで10分くらい」
前原「確かにあんなもんミサイルでも落とさんわな」
私はそんな会話をBGMとして聴きながらお弁当を茅野さんと食べていた
でも雰囲気はなんだか暗くなっていく
ちらり,と潮田君を見る
なんだかよく分からないが絡まれている
何処かへ行こうとしており茅野さんに少し外へ行ってくると快く了承してくれた
私は4人の後を着けて校舎の外へ出る
寺坂「あのタコ機嫌によって顔の色が変わるだろ。観察しとけって言ったやつできてるか?」
ふむ,矢張り顔の色が変わるのは機嫌によるものなのね
渚「……一応
余裕な時は緑のしましまなのは覚えてるよね」
どういう皮膚をしてるのよ本当
渚「生徒の回答が間違っていたら暗い紫
正解だったら明るい朱色
面白いのは昼休みのあとで…」
寺坂「俺は知らなくていーんだよ」
ちょっと,気になる所で遮らないでよ
寺坂「作戦がある
あいつが一番「油断」してる顔の時だ
お前が刺しにいけ」
渚「…僕が?で,でも…」
寺坂「いい子ぶってんじゃねーよ
俺等はE組だぜ?」
彼は嫌と言っているようなものなのに何故やらせるの?
…自分の手を汚したく無いか,怪我するかもしれないからか,何方かな
恐らく後者でしょうね
寺坂「進学校(ここ)の勉強(レベル)についていけなかった脱落組
通称「エンドのE組」
毎日山の上の隔離校舎まで通わされて
あらゆる方面でカスみたいに差別される」
…聞いていた以上に酷いかもしれないわね
だからと言ってこんな事して良いとは思わないけどね
寺坂「落ちこぼれの俺等が百億円稼ぐチャンスなんて…社会に出たってこの先一生回ってこねえぞ
抜け出すんだよ。このクソみてえな状況から」
あれは…何が入っている?
寺坂「たとえ…どんな手を使ってもな
しくじんなよ渚く〜〜〜ん」
村松「ギャハハハハ」
渚「……」
潮田君…
ボッ
あら,良いタイミングで先生が帰って来た
渚「わっ!!
…おかえり先生。どうしたのそのミサイル」
何かを後ろに隠した
??「お土産です
日本海で自衛隊に待ち伏せされて」
渚「……大変ですね標的(ターゲット)だと」
??「いえいえ
皆から狙われるのは…力を持つ者の証ですから」
渚「!」
ねぇ,今君は何を思っているの?潮田君
??「さ,五時間目を始めますよ」
渚「………はい」
…教室へ戻ろう
教室へ戻ってお弁当をまた食べ進める
食べ終わり五時間目が始まる
??「お題にそって短歌を作ってみましょう
ラスト7文字を「触手なりけり」で締めて下さい。書けた人は先生のところへ持ってきなさい
チェックするのは文法の正しさと触手を美しく表現できたか
出来た者から今日は帰ってよし!」
いや触手なりけりって…そもそも触手ッて季語ではないでしょ
茅野「先生しつもーん」
茅野さんが手を上げて質問をする
??「…?何ですか茅野さん」
茅野「今さらだけどさあ
名前なんて言うの?
他の先生と区別する時不便だよ」
慥かに他の人と区別がしにくい…もしかして死神には名前が無いの?
??「名前…ですか
名乗るような名前はありませんねぇ
なんなら皆さんでつけて下さい
今は課題に集中ですよ」
茅野「はーい」
?…!死神の顔が薄いピンクになった
アレが油断している時の顔か…
潮田君が立ち上がり死神の元へ行く
暗殺を仕掛けようとナイフを振りかぶるが止められる
その瞬間グレネードがパァァン,と音を立てて爆発した
寺坂「っしゃあやったぜ!!
百億いただきィ!!
ざまァ!!まさかこいつも自爆テロは予測してなかったろ!!」
茅野「ちょっと寺坂,渚に何持たせたのよ!」
恐らく玩具手榴弾
多分中に三百発の対先生弾を入れて火薬を使ったのだろうね
寺坂君が 先程私が言った事を話し始める
でも,ちゃんと見なきゃ…
先生が上で真っ黒になって怒ってるよ
??「実は先生月に一度ほど脱皮をします
脱いだ皮を爆弾に被せて威力を殺しました
つまりは月イチで使える奥の手です」
あーあ,激おこじゃない
??「寺坂 吉田 村松
首謀者は君等だな」
寺坂「えっいっいや…渚が勝手に」
嘘つけ,と思っていたら標的(ターゲット)は表札を取って来た
いや何してるんですか?????
寺坂君吉田君村松君の家の表札だけが落とされる
??「政府との約束ですから先生は決して“君達に”危害は加えないが
次また今の方法で暗殺に来たら“君達以外”には何をするか分かりませんよ
家族や友人……いや
君達以外を地球ごと消しますかねぇ」
其れが出来るなら是非書類だけ消して欲しいな
安吾さんがもう書類に殺されそうだからさぁ
寺坂「なっ…何なんだよテメェ…迷惑なんだよォ!!
いきなり来て地球爆発とか暗殺しろとか…
迷惑な奴に迷惑な殺して何が悪いんだよォ!!」
『…良い訳ないよ…自分がやりゃ良いのに(ボソ』
でもそんな考えにしてしまったのは我々政府だ
たしかにいきなり過ぎるよね
少し前までただの中学生だったのだし縁が無さ過ぎた。寧ろヨコハマが多過ぎるのね
??「迷惑?とんでもない」
は?
明るい丸の朱色…?
??「君達のアイディア自体はすごく良かった
特に渚君,君の肉迫までの自然な体運びは百点です。先生は見事に隙を突かれました」
渚「…………!!」
あの…今言うのあれだけと凄い声安吾さんに似てるなぁ先生
??「ただし!寺坂君達は渚君を,渚君は自分を大切にしなかった
そんな生徒に暗殺する資格はありません!」
だったら私は資格はあるのかなぁ?
ただ任務で来ただけなのに
私が異能特務課という事は烏間さんも先生も知らないし
お偉いさんは知ってるけど
??「人に笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう君達全員それが出来る力を秘めた有能な暗殺者(アサシン)だ
暗殺対象(ターゲット)である先生からのアドバイスです」
…流石としか言いようがないねェ…
死神先生とこれから呼ぼうかな
??「…さて問題です渚君
先生は殺される気はみじんも無い
皆さんと3月までエンジョイしてから地球を爆破です
それが嫌なら君達はどうしますか?」
恐らく潮田君の答えは…
渚「…その前に先生を殺します」
うん,矢っ張り
でも…とても良い笑顔浮かべれるじゃん
うん,其の笑顔良いね
??「ならば今殺ってみなさい
殺せた者から今日は帰ってよし!!」
先生が席に座り表札を手入れする
まぁあの中に私の家の表札は無いから帰ろうかな
茅野「殺さない…先生…
あ,名前
「殺せんせー」は?」
殺せんせーかぁ
うん,とても良い名前
報告書にはこの事をちゃんと書かないとね
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次回「サービスの時間」
野球の時間は飛ばします