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福穂ちゃんと魂佳が帰った後、誠さんは私を「体浮」で「ある家」へ連れていった。
そこには……
「あの時、助けてくれたお姉ちゃんだ〜!足、怪我したの?大丈夫?お母さん!!早く治してあげて!」
なんと、穂ちゃんがいたのだ。
(もしかして、誠さん、私の足の怪我をすぐ治すために…?でも、なんで篤瀬と出会った時の怪我は、治しに連れてってくれなかったんだろう…?両足じゃなかったからかな? いや、そんなスパルタ監督みたいなことしないか…w )
そんなことを考えていると、その家の中から薄水色の長髪と瞳を持つ女性が出てきた。
(この人が穂ちゃんのお母さんかな?)
「あらあら…。もう大丈夫よ(*´꒳`*)すぐに治してあげますからね〜♪」
そう言って、私の足に手を当てると、辺りがぼんやりと光った。
そして、足の怪我が癒えていくのが目に見えてわかった。
「は〜い、お疲れ様♪ 治療終了。でも、明日は念のため、安静にしてね〜♫」
「あ、ありがとうございます!!すごい…一瞬で治った…」
「いえいえ〜(*´∇`*)それより、穂を助けてくれてありがとう。あなたは穂の命の恩人よ!もし、純音ちゃんが助けてくれなかったら穂は…本当にありがとう…!!」
「いえ、私が不甲斐ないせいで穂ちゃんは天星軍の人に殴られてしまって…」
「純音ちゃんのせいではないわ!そもそも、私が目を離してしまったのが行けなかったの…ごめんなさい、穂…」
「ううん。お母さんのせいでもないよ。悪いのは、その『てんていぐん』の人だもん!」
(言えてない…可愛い…!!というか…)
「穂ちゃん。あの時の怪我、自分で治したんだよね?すごいね!!」
「えっへん!(๑>◡<๑) でもお母さんみたいに1日に100回も使えないんだ…」
「そっか〜…えっ、100回?!そんなに使えるんですか?!」
「そうなの〜♪ でも、他の人の治療は50回しかできないの… 」
「いや、多いですよ!」
「それにしても、優[ゆう]。随分と他者治癒できる回数が増えたな。最後に会った時は5回だったが… 」
誠さんが言った。
「誠さん、この間は助かりました(*´∇`*)穂を送ってくれて…」
「構わない。自己治癒できる家系なんてここしかないと思ってたからな」
「それにしても、誠さん?なんで20年間も会ってくれなかったんですか?」
「そ、それは…そ、そうだ!お前の思春期に会うと気まずいなと思ってなぁ…(棒」
「えっw私、誠さんと最後に会ったの7歳の時ですよ?w “あのこと”があって気まずかなっちゃったんですか?私、もう気にしてないですよ?」
「………」
(あのこと?何のこと?)
「そ、それはそうと、穂は何歳なんだ?」
(誠さんにとって、触れてほしくないことなのかな?私からは深く聞かないでおこう…)
「私?3歳だよ(*‘▽’*)」
「そうか、その歳で、自分の怪我を治せるのか…すごいな」
「で…」
「そうでしょ!!私の娘はすごいんだから(≧∀≦)私が自己治癒を故意に出来るようになったのは3歳8ヶ月、でも、この子は3歳5ヶ月で使えるようになったんですよ!!」
「なんでお母さんが喜んでるの〜(ムッ」
「ごめんね‥ついつい…でも、頬膨らませてる顔も可愛い❤️」
「お母さん、それ親バカって言うんだよ?」
「愛娘なんだもの(*´꒳`*)許して頂戴♪ 」
(仲良し親子だなぁw)
「じゃあ、優。今日はありがとう。また頼ることがあると思うが、その時もよろしく頼む 」
「は〜い♪ もちろん!」
「本当にありがとうございました! 」
私は優さんと穂ちゃんに手を振ってその家を後にした。
誠さんの家に着いて、篤瀬が私のもとに勢いよく走って迎えに来てくれた。
「ワフゥ!」
「わぁ!篤瀬〜ただいま〜(*´꒳`*)お迎えしてくれたの?」
「ワォゥ、ワン!」
「ふふ、ありがとう(*´ω`*)」
(篤瀬はこの時間ぐらいには、もう寝てるはずなのに‥私もだけど…。いつも一緒に寝てるから待っててくれたのかな?)
そう思って篤瀬を見ると、もう寝たいと訴えかけるような目をしていた。
「もう寝ようか?」
篤瀬は待ってましたと言わんばかりの勢いで、いつもの定位置に向かった。
私も眠かったから、誠さんにおやすみなさいと言って私も篤瀬と同じ場所に向かった。
そして、篤瀬の背中に私の背中を預け、眠りに落ちた。
「ん、ん?…ここは?」
目が覚めたら、辺り一面、真っ黒な場所にいた。もはや足が地面についているかもわからない…。
とりあえず、何か見えるまで、歩いてみることにした。
体感6時間ぐらい歩いて、視線の先に一筋の光が見えた。
目を凝らしてみると、その中には……
「お〜い!誠さん!!」
だか、返事がない…。その代わりと言ってはなんだが、その光は消え、見えない足場がなくなり、下へ落下した。
(う、うわぁ〜!ど、どうしよう…助け、て…)
「…ワフ、ワンワォゥ!」
「え?」
気がつくと、私は篤瀬の背中の上だった。
(さっきのは…夢?…怖かった…。篤瀬の鳴き声で悪夢から目を覚ませたみたいだ。悪夢なのかよくわかんないけど…)
そんなことを思っていると、篤瀬が私の顔をペロッと舐めた。
「うわ!ちょっと、やめてよw」
(でも、何だったんだろう?私、誠さんの戦ってる姿をみたいのかな?…そういえば…)
「誠さんは、どこに行ったんだろう?」
すると、扉の開く音がした。
(おっ!!噂をすれば…)
急いで居間を離れて玄関に向かうと、やっぱり誠さんだった。
「お〜、純音。早起きだな、おはよう」
「おはようございます!」
「足の調子はどうだ?」
「もう全然大丈夫です!!優さん、やっぱり、すごいですね(*´꒳`*)」
「そうだな。…悪いが純音、朝ご飯の準備を手伝ってくれるか?」
「はい!」