どうも、らくです
オリジナルのやつですね
続編は、まぁ、後々書くかも?
久し振りにオリジナルの書くので、わくわくです
最近、カンヒュばっか書いてますからね
「幻と記憶と」は嫌になって放置しだしちゃったし…
オリジナルってやっぱ受けないもんですからね
でも、今はどうなんでしょうか?
そんな実験気分でやって行こうと思います
あ、改めて書く話について言いますが、グロめで、人が死んじゃいます
ご注意を、お願いします
本家というか、初登場は「インド虐」のアニメからです
これで分かった方は、そっちも見てくれてるのかな?
分かんない方はぜひ見てみてね
同じくグロい感じのも書いているので
(最近は甘めですが…)
ということで魔法少女ヨザツ
始まり始まり〜
これは一人の人間のお話である
その人間は、夜の街と呼ばれるいわばスラム街に近いようなところで、働いていた
夜夜中リュー、16歳
ショートカットの髪型に、赤い口紅と右耳につけたピアスが特徴な高校生、だ
学校は夜に通う特別学級
親はいないため、昼は働いて、お金を稼ぐ
そんなのが当たり前だった
だが、そんな平穏がある夜に壊れた
「ほんっと、クソだよな。お前」
今、現在、夜夜中リューはチンピラに襲われていた
キャバ嬢として働いていたら、よくあることだ
だから、リューは焦らない
「すみません、なにか酷いことをしてしまったのでしょうか?」
まるで、なにも分かってなかったみたいに、怖がってるみたいに、この人間は言う
「は?なにか酷いことって、俺以外に浮気したからだろ?」
そんなこと言ったら、チンピラは怒るに決まってる
そんな奴にリューは笑って言うんだ
「すみません、これが仕事なので。…もし嫌なら、あなたが私のこと、買ってくださいよ。ね?こんなに立派な身体あるんですから、稼いで稼いで、私のこと買ってください」
ぐいっと近づいて、耳元でスラスラと連ねた声に、チンピラってのはニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべて、頬を赤く染める
「おう、がんばるな」
「はいっ、お願いします」
そうやって、チンピラを見送って、リューは後ろを向いて、歩き始めた
でも、しばらくしてぐちゃと気味の悪い音がした
「え?」
リューはバッと振り返る
チンピラの姿はない
「うわあぁぁ!!!」
そんな断末魔がする
あんなの行くべきじゃない、罠だ罠。そう思って、くるっと改めて、学校に行こうとする、が足はその断末魔が聞こえた方へ歩いていた
こんなの、気になる以上のなんでもないじゃん、そうやって思いながら、バッたぶんチンピラが通ったと思われる細道を覗いた
そこで見えたのは…
真っ黒くて、ビルの高さくらいまであるどろどろしたなにか
形は…、例えるなら、ムカデ、だろうか
とりあえず、虫だ虫
「うげぇ…きもちわる」
ついついそう言ってしまうと、そのムカデのようななにかがこっちを向いた
あ、バレたな
チンピラがいたら、頼ろうと思ったが、あいにく、見渡してもいなかった
あいつ…あ、あの人、叫んで、私を呼ぶことだけして…
とにかく、逃げないとっ、そう思ってスッとそのムカデと反対方向に走る
なんなんだ、あのキモいの
でも、無駄だった
「ぐぁぁ」と変な叫びがして、気づけば身体が宙に浮いていた
「え、うわぁぁ…」
ヤバい、落ちる落ちるぅぅ…
ドシャッ
…そんな音がして、意識を失いそうになった
「最初にしては上出来だね、リュー 」
そんな声を聞いた気がした
トカゲみたいな、なにかを見た気がした
でも、視界が真っ暗になった
リューの近くにトカゲのような生物で、背中には火が燃え盛っているなにか、がいた
そのトカゲに、リューは吸収された
血も、飛び散った内臓も、全部なにもなかったみたいに、光になって、吸収されていった
ぱぁっとトカゲが光る
「ぐわぁぁ」
リューを落とした張本人、ムカデのようななにかが、そんな呻きをあげた
次の瞬間、トカゲは白い鱗と、青い炎のたてがみを持った竜になっていた
「こんな膨大な力は久し振りだよ。さすがはリューだ」
トカゲの声と思えるものがそう言った
地鳴りがするような声で、地面が揺れる
「…炎」
地面がバキバキと割れて、ムカデの怪物の下が、割れる
そして、ゴォッと炎があふれて、ムカデが炎に包まれて焼けて、存在が薄れてく
「うがぁぁ…」
そんな断末魔だけ残して、ムカデの怪物は完全に消滅した
「…ーい、おーい」
なにか、声がする
懐かしいような、誰かの声
「起きろ、リュー。もう夜が終わるぞ」
「えっ…」
そう言われて、バッと飛び起きる
空を見るが、まだ夜だった
「はぁ〜…学校に遅れたかと思った…」
「もう遅れてる」
「え、えぇっ!?」
そう誰かも分からない声を聞いて、立って、学校へ向かおうとする
でも、路地裏だから、道が分からない
そうだ、チンピラに連れ込まれて…
そこで、ふと思う
あれ、私って死んで…
「うん、リューは一回死んだ」
そこで、またあの声がした
その方向を向く
「…トカゲ?」
本当にトカゲに見える小さな生物にそう言った
すると、そのトカゲはそれに答えてきた
「僕はれっきとしたサラマンダーだよ」
「わっ、喋れるの?」
「当たり前だ。僕は精霊だからね」
なるほど、じゃあ納得でき…
「いや、できるか!!」
そもそも、サラマンダーとか精霊とか意味分からんし
「そんなことはないんじゃないかい?子供の頃は…」
「はぁ?今も子供ですけど?…一応」
こういう老人みたいな奴は嫌いだ
いくらやったって、カチコチで、何も聞いてやくれない
「そうか。僕は君を気に入ってるんだけどな」
「…何を根拠にして、言ってんの?」
髪を触りながら、聞く
うわ、ゴミついてる…
「君には、魔法少女のセンスがあるんだよ」
ピタッと手を止めたが、少し気になっただけで、すぐに怪しく思えて、髪をくるくるしだす
「はいはい、宗教には興味ないんで」
そう興味なさそうに言う
「宗教なんかじゃないさ。僕は現に君のおかげで、センシティーピードを退治している」
「センシティーピード?」
見知らぬ単語だ
少し、興味をそそられる
「あのムカデだよ。君は、襲われただろう?」
あぁ、あの…
チンピラが襲われたなんかどろどろのキモいやつ
…アイツをこのトカゲが殺した?
…あり得ない、目を細めて、トカゲをジッと見る
くるくると周りを回って観察して見る
足、尻尾、燃えてる背中、なんかゆるっとした顔
「え、なんで背中、燃えてんの?」
「さっきも言った。僕がサラマンダーだからだ」
…なんか漫画とかでよく見そうなやつだな
マジで、サラマンダーってこんなやつなんだ
つまり、あのキモいムカデみたいな奴もこいつが倒したと…
…
…
納得できそう!!
スッと土下座して、言う
「本当にありがとうございました。あなた様がいないと、私はどうなっていたのやら…」
「…そうやって感謝しなくていい。だって君が死んだおかげで、僕はセンシティーピードを倒すことができたんだから」
…ん?
私が、死んだ?
いや、あれは夢でしょ
…なら、今も夢じゃ…
ムニッと頬をつける
「…いひゃい」
ということは現実
つまり、このサラマンダーが言ってることも本当…?
「…え、私死んだの!?」
「そうだよ。自分で言ってたじゃないか」
あたかも当然のようにサラマンダーはそう言った
「え、ええええええっ!?!?」
夜夜中リュー、16歳
一度死んで生き返った高校生