コメント
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続き気になるー!!!!最高の作品すぎる!!
──何だっけ。
「どう?気持ち良い?」
──俺って、何だっけ。
紫髪の長髪を揺らし、目を黒く染めながら、俺はただ、目の前の金髪が腰を振る様子を黙って見つめる。
「……うん」
この男に犯されて、もう何日が経ったか。外でも首輪を付けられて、周りからの視線を浴びまくり、家に帰ればこの男の性処理。
最早、気持ちよさも感じなくなっていた。
「ああ……!」
ただただ、目の前の男が必死に腰を振っているだけ、もう萎えた。もう、汚れきった。
これからの人生、どうするか。
考えても、希望なんてなく、諦めるしかないだろうに、何故そんなことを思う。
簡単な話、諦めたくないからだ。
俺にはまだ、したいことがある。俺はまだ、幸せになりたい。そう思えば思うほどに、次から次へと要望が湧いてきた。
しかし、そんなことを考えていても、諦めるしかない。ずっと、そう思ってた──のに、
ある日、学校の保健室で寝被っている時、保健室の扉がいきなり開いて──。
「君が、神宗天音か?」
彼が、俺の目の前に現れ、そう問い掛ける。
その言葉がきっかけで、俺はどれだけの幸せを手にすることができたのか。今では考えるのも面倒臭いくらい、彼のおかげで幸せになった。だからこそ、俺は今、彼に伝えたい。
──ただ、『ありがとう』と。