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??「 … jp 、 さん ? 」
久しぶりに聞いたその声に 、 jpは思わず顔を上げた 。
目の前にいるのは 、 ずっと会いたかった人 。
何度も夢に見た 、 忘れられなかった人 。
jp「 … yaくん 、 ? 」
名前を呼ぶと 、 yaは不思議そうに首を傾げた 。
ya「 俺のこと 、 知ってるんですか ? 」
その一言で 、 jpの何かが崩れた 。
jp「 … え ? 」
ya「 すみません 。 どこかで会いました ? 」
yaは困ったように笑った 。
いつもと同じ笑顔だった 。
jpの大好きな 、 あの笑顔 。
けれど 、 その目には何も映っていなかった 。
自分と過ごした時間も 。 二人で交わした約束も 。
夜遅くまで話したくだらないことも 。
全部 、 忘れてしまったんだ 。
jp「 … そっか 」
jpは 、 なんとか笑った 。
jp「 ごめんね 。 人違いだったかも 」
ya「 そうなんですか ? 」
jp「 うん 」
嘘だった 。
人違いなわけがない 。
何度だって見間違えない 。
ずっと探していた人なんだから 。
──────────
jpは少しずつyaとの距離を縮めていった 。
一緒にゲームをして 、 くだらない話をして 、
昔みたいに笑いあった 。
けれど 、 yaが笑うたびに思い知らされる 。
今のyaは 、 自分の知らないyaなんだと 。
ya「 jpさんって 、 俺といると楽しそうですね 」
ある日 、 yaが言った 。
jp「 … そう ? 」
ya「 はい 。 なんか 、 すごく嬉しそう 」
jp「 そりゃあ 、 嬉しいよ 」
また一緒に笑える 。
それだけで 、 十分だった 。
ya「 俺 、 jpさんと前にもこんなふうに遊んでたのかな 」
その言葉に 、 jpの手が止まった 。
jp「 … うん 」
ya「 そっか 」
yaは嬉しそうに笑った 。
ya「 じゃあ 、 またいっぱい遊びましょうね ! 」
jpは 、 何も言えなかった 。
また 。
その言葉が 、 こんなにも遠い 。
以前のyaは 、 いつも言っていた 。
ya『 ずっと一緒にいようね 』
あの日も 、 そう言って笑っていた 。
もう忘れてしまった約束 。
jp「 … yaくん 」
ya「 はい ? 」
jp「 もしさ 、 昔のことを思い出したら … どうする ? 」
ya「 え ? どうするって ? 」
jp「 … 俺のことも 、 思い出したら 」
yaは少し考えてから 、 笑った 。
ya「 その時は 、 また友達になってください ! 」
jpは俯いた 。
友達 。
以前は 、 それ以上だったのに 。
jp「 … うん 。 そうだね 」
今度こそ 、 泣きそうになった 。
でも 、 yaの前では泣けなかった 。
だって 、 yaは何も悪くない 。
忘れてしまったことも 。
自分を知らないことも 。
全部 、 仕方のないことだから 。
ya「 jpさん ? 」
jp「 ん ? 」
ya「 なんで泣きそうなんですか ? 」
jp「 … え ? 」
ya「 なんか 、 すごく寂しそうな顔してる 」
yaは心配そうに 、 jpの顔を覗き込んだ 。
その仕草に 、 胸が痛くなる 。
覚えていなくても 。
知らなくても 。
yaは 、 昔と同じように優しかった 。
jp「 … なんでもないよ 」
jpは笑った 。
jp「 ちょっと 、 昔のこと思い出しただけ 」
ya「 そっか 」
yaはそれ以上 、 何も聞かなかった 。
──────────
帰り際 。
ya「 また明日 ! 」
yaが手を振る 。
jpも手を振り返した 。
jp「 … また明日 」
その背中が見えなくなるまで 、 ずっと見つめていた 。
本当は 、 伝えたかった 。
忘れていいなんて 、 一度も言っていない 。
忘れられても 、 嫌いになれなかった 。
もう一度好きになってもらえたらなんて 、
何度も考えた 。
でも 。
jp「 … 俺だけ覚えてるの 、 ずるいよな 」
小さく呟いた声は 、 誰にも届かなかった 。
yaが忘れてしまった思い出を 、
jpは今日も一人で抱えていく 。
いつか 、 yaが思い出してくれる日まで 。
いや 。
思い出してくれなくてもいい 。
ただ 、 もう一度 。
あの頃みたいに笑ってくれたら 、 それだけでよかった 。
─────
完
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