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おーい起きろ赤葦!
「もう部活終わるぞー?」
目が覚めると、もう部活は終わっていた。
「あ、あの!試合が終わるまでじゃなかったんですか!?」
「あぁ、すまんすまん。だって木兎が「こんなにぐっすりなあかーし珍しいじゃねぇか!せっかくだし寝かせとこうぜ!」って言い出してだな、」
「そんな、起こしてくれてよかったのに!監督は!」
くそ、くそ、つまり片付けまでさせてしまったってことか、、?掃除も、ただでさえ練習に参加してないのに、今日おれはなにをした?ただ寝てただけじゃないか、、!烏滸がましい、、!
「いやぁ監督も体調管理優先だって言って納得してたし、それに、」
「お前めっちゃぐっすりだったぞ。疲れてたんだな」
先輩はそんなことを言いながらおれの頭にポンっと手を乗せた。
暖かい感情が広がっていくのを感じる。それに、こんなに寝たのいつぶりだったっけ、?
おれは思わず涙をホロリと流してしまった。
「え、だ、大丈夫か?!なんか余計なこと言った?!」
「すいません、大丈夫です。」
我ながら声が震えてることが自分でもわかる。
「赤葦、おれも一応先輩だし、悩みとか相談とかいつでものるぞ。あまり一人で考えすぎるなよ」
「、、はい」
嬉しくて嬉しくて、そして安心したんだ。
「あかーし!明日はトスあげれる?あげれる!?」
「こら木兎!赤葦も疲れてるんだぞ? 」
あ、いつも通りの木兎さんだ。
「大丈夫ですよ。明日はあげれます」
思わず表情筋が緩んでしまった。
「しゃー!」
と喜ぶ木兎さんがおれは嬉しかった。俺以外にも優秀なセッターはいる。俺があげるということだけでこんなに喜んでくれるということが、俺の存在意義のような気がした。
ー家ー
「ただいまー」
昔となにも変わらない玄関、変わらないドア、変わらない食卓。昔となにも変わらない。ただ一つ、
妹を除いてー
「お疲れ様京治、今日は練習試合だったんでしょ?」
「、、そうだね」
俺は今日寝てただけだ。何もしてない。俺が部活に行く意味は、、もうー
「あ、優愛は、その、ね?」
あぁ、もはやお母さんは気を遣うのがもう、疲れたんだ。
家族なのに、まだ意識的に気を遣ってるのは妹のことを腫れ物扱いしてるだろ?
いやお母さんに限ってそんなことはない、何を考えてんだ、俺?
「そっか」
俺はカワセミが水面に突っ込む速度でご飯を食べ終え、妹の部屋の前に座った。
「今日は学校行けてないんだな。そういう意味じゃないけど。」
「お前が無理しなくなって少し成長感じた。気遣いに聞こえるかもだけど、本当だよ。」
これだけは誰がなんと言おうと本当だ。でも今の妹には響かない。
「、、プルプル」
やめろ、俺が泣くな、俺なんかより妹が今辛い。一番辛い。そんな妹に俺は、何も、、!
「、、、そ、」
妹が返事してくれるようになったのは一つ成長なのかな。
あと、どれくらい続くだろう。そんなことを思いながら俺は自分の部屋に戻った。
机の上に広がっているのは数多の心理学の本やらカウンセリングの本やらだった。
「はぁ、」
!?、びっくりした、今俺ため息ついたよな、?俺の馬鹿、!!
勉強もそうだけど、今日は俺試合も何もしてないし、新しい技くらい考えてから、、
そんなことしてたらもう朝だったー
翌日ー
練習中
今日は周りがよく見える。昨日休ませてもらったからか。
「木兎さん!フゥ」
ボールが手にしっくりくるような感じ。そして冷静。コートの様子がまるで外から見てるかのように見れている。
「あかーし!最高のトスだったぜ〜!今日はなんか、特に!あ、!」
急に木兎さんの顔色が変わった。
「あかーし、目の下のクマ、すごいぞ、、?」
え、嘘
「そうですか?ごめんなさいでも体調は大丈夫なんで!ハァハァ」
「そうださっきも思ったけど、さっきから息切れすごいし」
「大丈夫ですよ!昨日休ませてもらったし夜もしっかり寝ましたから!ハァ」
そうだ、昨日俺は何もしてないし、
「ならいいけど、無理はすんなよ!あかーしが万全なことが一番だからな! 」
あぁ俺は本当に恵まれてるなぁ。こんないい先輩達を持って。
「ふふっありがとうございます」
試合は続いた。
「赤葦!一発叩けぇー!!!!!」
「はい!」
「ボール返ってくるぞー!」
「チャンボ!」
「おーらい!!」
低いボールからのトス!
「はi、あ! 」
キュキュッ
床に落ちた汗で滑ってしまった。なんとかトスはあげれた。
「すいません!木兎さん、、ハァハァ」
「赤葦大丈夫か!」
「あかーし!怪我は?」
「大丈夫です。木葉さん、木兎さん、すいません。ハァハァ」
また迷惑を、、
「赤葦、やっぱり、、おまえ、」
「だから、大丈夫だって言ってるんです!!!!」
あ、やばい、また、
「ハァハァハァハァ」
数秒経って、木兎さんに叩かれたんだと理解した。
「ごめん!あかーし!強くやりすぎた!!大丈夫か!?」
「大丈夫、です」
「やっぱり休もう、な?赤葦」
俺は無意識に木葉さんをただ見つめていた。まるで圧をかけるかのように。
「、、じゃあもういい。倒れろ。」
「おい、木葉、、、?」
木兎さんが心配そうに見ている。
「この間俺は休んだから大丈夫だって言いました!!なのに、なんで…!」
「赤葦、お前はまだ、2年生だ。」
「この言葉の意味、わかるな?」
嫌だ。まだ、想像したくなかった。この人たちがいなくなると言うことを。
「だから正直言ってお前はまだ来年もあるんだから出なくていい。けどな?」
「梟谷として、俺らとして、勝つために。お前が必要だ、2年副主将セッター赤葦京治!」
「…!」
「だからお前には、お前だけは2年生、いや、このチームの中で一番最高なコンディションでいてもらわなきゃ困るんだ!」
「2年生なのに副主将、試合レギュラー、そんなプレッシャーが最初の頃はすごくあったと思うよ。今だってそれは多少薄れたといっても、プレッシャーに変わりはない。」
「精神面でもきついんだ、休め。」
「それが嫌なら倒れろ。んで試合に出られないって言う結末。」
「あかーし!試合でてくんないと俺が困るー」
「でも、俺は…」
レギュラーである価値が俺には、、無くなって…
「それに!いつもお前ばっか活躍しすぎなんだよー!2年のくせにーたまには俺ら先輩にも活躍させてくれってのー だから大丈夫だ! 」
「木葉、さん、すみません、、」
「つぎ謝ったら帰り肉まん奢り!わかったか!」
「…!ふふっ わかりましたよ」
放課後ー
「あれー!見て見て!あかーし!あれ黒尾たちじゃね!?」
「そうですね、他の学校と練習試合帰りでしょうか」
「あれー?この間の練習試合止められまくってた木兎さんじゃ無いですかー?」
「はぁー!?次やる時は抜きまくってしょぼくれ黒尾にさせてやるー!!」
「クロ…全くもう、ごめんねうちのが」
「いえいえ、こちらこそ。ありがとね、孤爪」
はぁ、この人たちは学習しないなぁ、、
「そういや、猫又先生がまた練習試合どうだー?って言ってたぞ」
「あぁ、その話なら耳にしています。予定が合えばぜひと監督はおっしゃっていましたよ。」
練習試合…!この間は全然参加できなかったし…!
「おーい、1、2年!黒尾が肉まん奢ってくれるってー!あ、梟谷もぜひー」
「ちょいちょい夜久さん…?」
お、やった
「いいんですか…!ではお言葉に甘えて」
家ー
普段なら美味しい食卓の匂いが玄関を開けた途端するだろう。でも今日は違う、事情は知らないが瞬時にそれは理解できた。
「もうやめてよ!!!行きたくないって言ってんの!!お母さんの顔すら、もう見たくないの!!!!!!」
「それはこっちのセリフよ‥!あんた一人のせいで京治がどれだけ悩んでるかわからない!?いつも部屋の前で欠かさず話しかけてるの、、、あんたも気づいてるでしょ!!!!!!!」
「ただいま、母さん。」
「…!?京治、、」
「うん、いいよ。ごめんね」
「違うの!京治!違うのよ、?」
「元はと言えばあんたのせいだからね!?優愛!!お兄ちゃんはこんなにいい子なのに!」
「あんたなんか産まなきゃよかったわよ!!!!!!」
「…!、、産んでなんか、頼んでないんだよ!!!!ババア!!!!!」
「ほらご飯食べよ?母さん…」
「ーーーー!!!!!!!!! 」
「ーーーーーー!!!!!!!!!!」
あぁ、ヤバい…。クる
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泣いて喜びます
前回に引き続き、Rです!閲覧ありがとうございました!よければ、ぜひコメント欄に感想やアドバイスをお願いします🙇しっかりコメント返信させていただきます。