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短編集(ノベル)

2 - 書きたい部分だけ

♥

51

2025年09月10日

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書きたい部分だけ書いたやつ

何でもない受け入れられる人のみ閲覧OK



























水族館

静かな水族館にポツンと電柱のように佇む2人

目の前でヒラヒラと踊るように水槽の中を泳ぐ魚達は、一体何を考えてるのかと

ちっぽけな脳みそで考えること数分


後ろから”行こう”と訴える様に唸る声が、 鈍った鼓膜に響き渡る

後ろを振り向くとそこには、従順に主人を待つ犬の様な”何か”が居た



「此処、飽きた?」



そう声をかけるとその”何か”は、うん、と幼子の様に頷いた

ちゃんと返事を返せて偉いと、頭を撫でて褒めようとするも、天井を見つめてしまうほど大きな背に、自身の小人のような身長が届くはずもなく

空気が抜けて萎んでしまった風船の様な声しかあげることが出来なかった



「ごめんね、もう少し大きかったら」

「君の事を撫でれてたのに」



頭を撫でることすら出来ない、こんな不良品を装着している意味はあるのか

と、手を見つめながら自己嫌悪に陥る

そんな自分を慰めようと”何か”が、自分の頭を包み込むように撫でてくる



「……ありがとう」

「ごめんね、折角の時間が台無しになっちゃった」

「行こうか、まだ周りたい場所が沢山あるんだ」





罵り合い

「はぁ〜〜?アンタ馬鹿なのか〜?」

「赤子でもハイハイ出来るのによぉ〜、アンタは赤子にすら負けちまう生命体敗北者なのかよぉ〜〜〜????」


ベロを突き出し、相手の理性を踏みにじるように煽り倒す

プライドなどメンタルなど知ったこっちゃない、相手の精神を切り刻んで溶解炉にぶち込めればそれで良いのだ


「もしかして脳に脳みそ詰まってねぇのか?ダチョウでもちいせぇけど、あるにはあるんだぜぇ?」

「ま!理解する脳みそがねぇテメェに言っても意味ねぇか!!」

「ギャハハ!!」


嫌いな奴には

罵倒というシャワーを浴びせよう


人間性

「あの人って、まるで人じゃないように見えるんですよね」


ガヤガヤとまるでバーゲンセールが行われてる様な騒がしさの、ファミレスの中

語り口調で、”誰か”について説明し出す


「形も声も全て人間なのに、でも喋る内容とか行動が異質というか」

「人形にただ魂を込めて動かしてるだけのような」

「そんな感じがするんです」


先程まで美味しいと感じていたパフェが次第に甘さを失い、溶けたクリームとクリームが染み込んだシフォン生地がグチャグチャに混ざり合い、不味くなり始めた


「目の前に居るのに、目の前に居ないような」

「本人という存在が、もうこの世には居ないとい訴えるような、そんな感じが」


と、そこで会話は途切れた

この作品はいかがでしたか?

51

コメント

2

ユーザー

貴方の書く文章だぁいすき…… 罵り合いが特に好きでした 煽りスキルが高すぎる

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