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番外編
蒼「鳴海が煩い?」
保「僕を第1に誘えなかった事が悔しいらしくての」
宗と昼ご飯を食べていた
宗は最近第3に入った奴なんだが、いかんせん鳴海が煩いらしい
蒼「うーん…まぁ、そんな奴だからなぁ…」
中学生から見てきたら判る
蒼「殴ろか?」
宗「それはどっちでもええんやけど…」
蒼「じゃないと、収まらないと_
その時、外の演習場に鳴海が現れる
蒼「丁度良いな」
宗「何が_
僕がそう言いかけた時には横にはいなかった
カンッ、と高い音が聞こえる
宗「まさか…」
・
鳴「…」
今日はあいつに付き合ってもらおう、そう思った時_
蒼「鳴海〜!」
鳴「は…」
屋上から飛び降りていた
蒼「丁度良かった!」
鳴「バカ師匠だな!!」
何事も無かったかのように着地をする
まじでバケモンだなこいつ…
蒼「丁度良かった!殴らせて!」
鳴「殴らせて…?」
何を言っているんだこいつは
蒼「保科が「鳴海がついてくるから嫌」って言っとったから」
その瞬間、身震いする
こいつの殴りはどんな時であろうとも受けちゃいけない
中学生の時に嫌程、体で分かりきっていた
すぐに逃げる
蒼「あ…逃げとったな…鳴海」
”「ま、久し振りに鬼ごっこと行きますか」”
・
全速力で逃げる鳴海
隊「鳴海隊長?そんな逃げ足で_
鳴「後ろを見ろ」
隊「後ろ?」
そう思い振り返ると
蒼「よっ‥と」
夜月副隊長がいた
明らかに今迄とは違うオーラを放っている
隊「夜月副隊長!??」
蒼「や、今ちょっと鳴海を追っかけてての」
隊「何が…あったんですか」
蒼「保科の件やで」
そう言い残し追いかけていった
隊「保科…?あ、第3部隊の」
・
鳴「くっそ…」
あいつ足早すぎるだろ!!
なんで障害物倒してるのにそんなにスピード変わらないんだよ!
蒼「…」
鳴海もよう速なったの、追いつきづらくなってきたわ
ま、まだ本気じゃないし追いつけるけど。
ヒュンッ、と横から何かが通り抜ける
蒼「鳴海スピード落ちてんで〜気張りや〜」
物を投げてきた
しかも結構スレスレを狙う
絶対あいつ楽しんでる…
その時、横から長谷川が見える
鳴「丁度良い処に」
瞬時に後ろに回り込む
長「何をして_
蒼「エイジやないの、どないしたん」
長「丁度会議が終わったからって…鳴海は何で逃げてるんだ?」
鳴海は少し震えている気がする
まさか…蒼から逃げているというのか?
長「何をしたんだ…?」
蒼「後輩を付きまとう先輩なんざ、一回喝を入れなきゃダメやろ?」
笑顔で言っているが目が笑っていない
こういう時は冗談ではないな。
長「鳴海、一回出たら_
鳴「あいつの殴り、どんぐらいかわかるか?」
長「…は?」
ボクが中学生ぐらいの時、あいつが上級生10人ぐらいに絡まれて、ウザいと思ったのか_
蒼「悪りいな、我慢しぃや」
たった一殴りで上級生10人をダメにした
それに、あいつの殴りをボクは何回も食らった
その度に気絶して、一日は目が覚めなかった
蒼「鳴海が一日使えなくなったぐらいで第1は機能せんことないから早く出ぇや」
鳴「わかるな、長谷川」
長「中学生の時は何があったかわからないが、今の処は鳴海が悪い事になっているから出てこい」
鳴「話を聞いていたか!??」
その時、後ろから風切り音が聞こえる
蒼「戦場では油断しちゃいけないんで〜」
蒼が蹴りの体制に入っている
鳴「油断しているつもりは‥ないっ!」
蹴りを跳ね返す
蒼「鳴海もようやるようになったの」
鳴「蹴りが重いんだよ!!」
腕がジンジンする…!
蒼「そうか?けっこー軽めにいったつもりやったんやがな」
鳴「…バカ師匠だな」
蒼「だったらさっさと出てこいや、バカ弟子」
その時_
保「こんな処まで行ってもうたんか、蒼」
向こうから保科の声が聞こえる
鳴「…オカッパ‥?何でこんな処に_
蒼「隙あり」
ガンッ!と甲高い音が廊下に鳴り響いた
・
頭がズキズキとする痛みで目が覚める
鳴「此処は…」
その時、何があったかすぐに思い出す
鳴「あいつに殴られて…痛った!?」
体を起こそうとすると、頭に鋭い痛みが走る
向こうから声が聞こえる
亜「蒼…流石にやり過ぎなんじゃないか」
蒼「偶には良いかなって」
保「副隊長の言って良いことやないで」
カーテンを開けられる
蒼「なんや、もう起きてもうたんか」
亜「大丈夫か?」
保「…災難やったなぁ」
鳴「くっそ頭痛てぇ…てか、なんでオカッパが此処にいるんだ!」
蒼「鳴海、また話聞いとらんやろ」
外を指す
蒼「言ったやないの、第1と第3の合同演習があるって」
亜「保科は蒼と訓練の為に先に来てもらっていたんだ」
保「ホンマ、世話になったで」
蒼「別に構まへんで、鳴海よりやりやすかったわ」
そんな話…あったような…無かったような……
蒼「中学生から見てる私の目は誤魔化せないで、絶対話聞いとらん。」
保「…殴られてた、ボソッ」
その言葉にムカついた
鳴「オカッパ!覚えてろ!!」
保「気長に待っとりますわ、鳴海隊長」
医務室を出ていく
蒼「てか…逃げる為にわざわざレティーナ使ってんのおもろすぎんか…ww」
鳴「お前の足は早いんだよ!」
蒼「鳴海も少し経ったら出来るようになっとるで、銃剣なんざ使うには、速さ必須やからの」
鳴「…わかってる」