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日曜日、からぴちハウスは、土曜の夜のお泊まり会の余韻と、これから始まる新しい生活への漠然とした不安が混じり合った空気に包まれていました。
「よし、今日はみんなでゆっくり過ごそうか!」
なおきりが、朝食を食べながら提案しました。無理に外出せず、ハウスの中でできることをして、じゃぱぱ、どぬく、ヒロの体調を最優先しようという方針です。
「いいね!じゃあ、映画でも観る?」
るなちゃんが、楽しそうに言います。みんなで意見を出し合い、結局、お昼はデリバリーを頼み、午後は映画を観ることに決定。誰かが体調を崩しても、すぐに休めるように、リビングには布団やクッションがそのまま置かれていました。
映画を観ている間も、じゃぱぱ、どぬく、ヒロの体調は常にメンバーの心配の種です。ヒロが途中で席を立ち、トイレに駆け込むと、るなちゃんがそっと後を追いました。しばらくして戻ってきたヒロは、少し顔色が優れない様子。
「大丈夫?無理しなくていいんだよ」
もふくんが心配そうに声をかけます。
「ん…ちょっとお腹が…」
ヒロは弱々しく答えました。そんなヒロの様子を見て、ゆあんくんはリビングの隅に置いてあったブランケットをヒロにかけ、えとさんは温かいハーブティーを入れて持ってきました。
「これ、生理痛にいいって言われてるの」
えとさんの優しい気遣いに、ヒロは「ありがとう…」と小さく呟き、ブランケットにくるまってハーブティーを一口飲みました。
午後のまったりとした時間の中で、じゃぱぱは突然、自分の髪を触りながら、
「なんか、髪の毛伸びるの早くない…?」
と驚いたように言いました。他の二人の女性メンバーも「確かに!」と頷きます。男性だった頃には気にもしなかった、女性特有の変化に気づき、小さな発見を共有し始めます。