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「…はっ」
目が覚めた。
額には汗、目から涙。
「…夢か…」
夢だった。
まるで俺を叱ってくるような、そんな夢。
「…謝りに行くか」
身支度をし、こーすけの家に向かう。
震える手を落ち着かせ、チャイムに手を伸ばした。
「大丈夫…大丈夫…」
俺らは数時間前に起床し、身支度を済ませていた。
「キヨどうするよ」
不意にこーすけの口からキヨの名前が出る。
「…な」
「うん…」
俺とヒラは同情する。
もう、あいつと絡むの疲れたよな____
そう誰かが呟いた。
誰かは分からない。俺だったのかもしれない。
3人で黙り込んでいたとき、チャイムが鳴り響いた。
「ん?」
「ちょっとまっててな」
そういいこーすけは玄関に向かう。
ガチャと音を立ててドアが開く。
「はーい…」
「…ってキヨじゃん」
出てきたのはこーすけだった。
「…中入れて欲しい」
「…です」
俺はこーすけから目を逸らし、敬語を付け足した。
「お、おう。笑笑」
こーすけについて行く。
「おかえりー」
「なんだったの?」
ヒラとフジの声が俺の耳に入り、余計に心臓がうるさくなった。
「みんな…」
そして俺はこーすけの影から俯きながら2人の前に出た。
「…キヨ」
ヒラは俺の名前を呟き、フジは黙っていた。
「ごめん!!!!」
俺は2人に向かって深々と頭を下げ、謝罪の言葉を言った。
「ごめん…俺、自己中で…」
「ヒラを傷つけたし」
「フジには酷い態度とったし」
「本当にごめんなさい。」
あの夢が、ただ3人が黙って俺を見つめている夢が現実に起こっていないことを祈った。
どうか正夢じゃないことを。
ゆっくりと頭をあげる。
3人は俺をじっと見つめていた。
「あー、うん。」
「もう気にしてないよ。笑」
そう言ったのはヒラだった。
「俺も 言い過ぎたわ。ごめん。」
フジが続ける。
一件落着。
なはずだった。
元々今日は4人で実況を撮る日だ。
4人で実況部屋に行き、録画をスタートする。
タイトルコールはだいたいいつも俺だった。
でも今日はフジ。
「ねぇーフジーwwwww」
「ヒラそこやべぇって!!!wwww」
ヒラとフジが楽しそうに会話していたので、俺もフジにツッコんでみた。
「ジーフーそれはねえわ!wwww」
いつもだったらウケてた。
でも今日は、ちらっとこちらを見てすぐにヒラとこーすけに視線を戻した。
なんだかんだで実況を取り終わり、数日後に動画を投稿する。
コメント欄には
『キヨ元気なくね?』
『キヨ、ヒラとフジに相手にされてなくて草』
『こいつらなんかあった?』
そんなコメントで溢れていた。
あれ、俺ってもしかして今、必要とされてない____?