テラーノベル
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地雷さん注意⚠️
剣持『』
伏見「」
メイド〈〉
伏見視点/
『…でも出れるのかな…ここ』
ここから出ようと言う俺の言葉に不安そうに言葉を返す
返事をすることができず黙っていると
〈出れますよ 〉
足音とともに落ち着いた声が聞こえてきた
「っ!誰だ…!」
警戒しないで とでも言うように手を胸前で振る
『…どうやって』
刀也さんの問いに躊躇わず答える
〈扉よ。扉があるの〉
そう言うと自分の着ているメイド服の裾を持ち上げる
〈…これを着ると、強制的に契約させられるの〉
『契約…じゃあ出れるの?』
メイドはゆっくりと頷き手を差し伸べる
〈あなたたちはまだ助かるわ〉
メイドの言葉を噛み締めて刀也さんを立たせる
「…手伝ってくれるのか?」
メイドは言葉には出さず、横にある照明を腕で引っ張る
〈…ここよ〉
すると小さく機械音をたて裏口が開く
刀也さんの前に立ち、注意しながら奥を覗く
「…扉だ」
少しドアノブを捻り扉を開く
ギィィ と音を立て、光が漏れ出す
『…外だ』
てっきり森の中にいるのかと思っていたが未来的な景色が広がっていた
〈現実世界よ〉
「え?…じゃあここは…」
〈現実世界にも化け物がいるの?〉
いない と答えると小さく微笑み、
〈帰れるわ。さぁ、〉
と急かす
『…君は?』
〈…私はもう手遅れだから。〉
刀也さんが諦めきれないとでも言うように懇願した目でこちらを見据える
『……行こう、刀也さん』
守らなくてはいけない
そんな使命感が腫れ上がり麻痺していた
〈さぁ、…早く!〉
扉の前で俯き歯を食いしばっている刀也さんにメイドが叫ぶ
刀也さんが肩を震わせ振り返る
『…』
メイドが後ろを向き呟いた
〈大丈夫。〉
その言葉を聴き刀也さんが扉に足を踏み入れた
その後ろを追う
消毒されるように明るい光に照らされ悪い夢から目を覚ました
剣持視点/
目覚めると馴染みのある天井と目が合った
『…』
頭に靄がかかった様に記憶がない
…まぁ、寝てたのだから当たり前だろう
隣にいるがっくんに声を掛ける
『おはよう…今何時?』
僕の声に反応してがっくんが目を開ける
「ん゛…今ぁ?」
寝起きは悪いが、言ったことはすぐしてくれる
「今はぁ…2時?あれ、2時に寝たよな…?」
記憶を辿る
ご飯を食べて、がっくんの家に来てボードゲームをして…
「…1日寝たって事か?」
慌てて日時を確認する。
日付は変わっていない
なんだか胸が痛い
水を取りに行ってがっくんにも渡す
ふと鏡を見た
『…あれ』
黒い埃がべったりと着いた鏡に近づき指でなぞる
指に付かず、触ると消えてしまった
まるで霧のような…
鼓動が跳ねた
そして考えるのをやめた
そして僕たちは日常に戻った
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あすぱらがす
なし