テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「なんで、既読つかないの…?」
夜11時。
私はスマホの画面を何度も更新していた。
——送信済み。
それだけが冷たく表示されている。
相手はクラスメイトの翔太。
今日、思いきって告白した。
「ずっと好きでした。返事待ってる」
なのに、既読がつかない。
ブロック?
無視?
それとも、事故とか……?
不安がどんどん膨らんでいく。
その時、スマホが震えた。
——着信:翔太のお母さん
「もしもし…?」
震える声で出ると、向こうから泣きそうな声が聞こえた。
「あなたが、最後にメッセージをくれた子?」
心臓が凍る。
「翔太のスマホ、さっき見つかったの。部屋に置いたままで…」
「え?」
「翔太、夕方から行方不明なの」
頭が真っ白になる。
じゃあ、あのメッセージは——
既読がつかない理由。
それは、
読む人がいないから。
その瞬間。
——既読。
画面に、確かに表示された。
背後で、誰かの声がした。
「……今、読んだよ」
私は、振り向けなかった。
・@:*+END