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「jpさん待てやぁぁぁ!!!」
「ぜーったい嫌だーー!!!」
只今ur、愛しい人を全速力で追いかけている真っ最中でございます。勿論公共の場、通る人々の視線が痛いがそんなことどうでもいい。何故こんな状況になってしまったのか、その原因は数日前にjpさんから突然キスされたのが理由だ。勿論その理由を尋ねようと数日声をかけようにもまぁ華麗に避けられてしまう。日に日に不満が降り積もり、顔に出てしまったのかメンバー達も苦笑し始めていた。
「はぁぁ…」
「なんやur、jpに避けられとんのかぁ〜?笑」
「こんな予定じゃなかったのにぃ〜!!」
思わずその場を通りかかったttunさんを引っ張り無理やり話を聞いてもらっている。ttunさんはくつくつと苦笑しながら腕を組み、どうしたものかと考えていたかと思いきや突然悪い顔をし始めた。
「なら、明日作戦練ろうぜ」
「明日?」
「そう、明日!明日のお昼にここ集合やで?遅れんなよ?」
「…分かった」
そう言ったttunさんの足取りは軽く、まるで鼻歌を歌っているかのような軽やかなステップを踏みながらどこかへ消えていった。俺は頭に?を浮かべながらもとりあえずやるべき編集を終えて、jpさんを捕まえる作戦を練りながら眠りについた。次の日目が覚めてリビングへ向かったがそこには誰も居らず、そういえば今日はみんな用事があることを思い出した。
「しょ〜がない、編集するかぁ」
そのまま昼過ぎまでとりあえず編集していたが、そういえばttunさんに呼ばれたことを思い出して大慌てでリビングへ駆け付けるとそこに居たのはjpさんだった。
「…は!?」
「っur!?!?」
何故!ここに!jpさんが!?と脳内大混乱しているとjpさんはものすごいスピードでリビングを抜け出し外に飛び出してしまった。とりあえず何も分からず数秒固まったがおい待て何も話は終わってないんだという言葉が脳内に浮かび上がり、大慌てでjpさんを追いかけた。そして現在、人気のない公園を大の大人2人が鬼ごっこをしているという異様な光景になっている。
「っな、なんで…キスしたか教えてよ!!」
「し、知るか馬鹿! 」
「あんなことされて期待しない男なんか居ねぇよ!! 」
やっとのことでjpさんの細い手首を掴むことができた。2人とも息切れが酷く、まともに喋りだすのに数分もかかってしまった。意地でもこちらを見ないjpさんに避けられていた間ずっと考えていたことを思い切っていってみることにした。
「これが最後だから」
「…え?」
やっとのことで目が合ったjpさんは酷く驚いたような顔をしていた。数日ぶりに正面から顔を見れる嬉しさと、もう顔が見れなくなってしまうかもしれない事実の悲しさも相まって声が出なくなってしまいそうになった。しかし、そんなに弱くないからそのまま言葉を紡いだ。
「これが最後の告白だから」
「これでjpさんが断ったら、俺はもうjpさんに近付かないから、安心して」
ずっと考えていた。手に入れたいという気持ちと同時に湧き上がったのは何よりも幸せになって欲しいという気持ちだった。男でもいい、女でもいい、年上でも年下でも、日本人でも外人でも何でもいい。jpさんがこの人だと決めた人と添い遂げて満面の笑みを見せてくれればそれでいい。笑顔にしているのが俺じゃないのは物凄く癪だけど、それでもjpさんが幸せなのが俺にとって一番大事なんだ。
「俺、jpさんのことが好きなんだ」
「誰よりも、何よりも大好き。だから、付き合ってください」
届け、届け。すると、jpさんの顔がみるみるうちに真っ赤になり短い母音が零されたかと思うと、突然顔を覆ってへなへなとしゃがみ込んでしまった。体調が悪くなったのかとオロオロして顔をのぞき込もうとすると、ぐいっと襟元を掴まれてjpさんの顔が至近距離に近づいてきた。
「っす、き…です 」
「…ほんと?まじ?嘘じゃない?俺が、好き?」
「…好きだって言ってるだろ、ばーか」
「っ〜!!」
やっと届いた、あの時の俺の言葉が。結局最後は諦めなかった方に微笑んでくれた。あまりの嬉しさに外なんてことを忘れてjpさんをぎゅうぎゅうと思いっきり抱き締め、そのままキスを落とした。相変わらず顔を真っ赤にしながら、嬉しそうにはにかむjpさんが愛おしくて、晴れて隣に立てるのがあまりに嬉しすぎて、この幸せを忘れないように噛み締めていた。
帰り道、折角恋人になれたのだからと夕暮れの中2人で手を繋いで帰った。ふと気になったことを聞くためにjpさんの方を振り返ると、あどけない顔をして首を傾げていて可愛かった。
「そういや、ほんとにキスしたか分かんないの?」
「…ゃ、その…勢い余って、?」
どうやら俺が話しかけてくれなくなったのが寂しかったのだが、素直に寂しい寂しいというのは恥ずかしいし俺は余裕そうで寂しそうな素振りが一切なくて、自分だけ寂しがっているのはどうにも悔しかったらしい。そうして混乱した結果勢い余ってキスをしたなんてそんな可愛い理由とは知らなくて胸がぎゅんと鳴った。
「ほんと襲いたい、ね〜帰ったらセック…」
「ばっかやろうここ外!!!」
なんて盛り上がりながら家に帰ると、ニヤニヤしたttunさんと苦笑しているnaさん、nоkrさん、目を見開いて驚いているyanくんがお出迎えしてくれた。
「なんや、上手くいったんなら良かったわ」
「ttun俺を嵌めたな!?」
「なんでやねん、俺はただ2人をリビングに呼び出しただけやん」
ケタケタと笑うttunさんを恨めしそうに見ているjpさんを見ていると、後ろからnaさんに呼ばれたので振り向くとにこにこと笑っているnaさんとnоkrさんが居た。
「上手くいって良かったですね」
「ほんと、人騒がせな2人だったなぁ〜」
「nоkrさんって何かしてたっけ?」
「僕はjpさんの相談係だったんで!」
どうやら、jpさんは既に俺のことが気になっていたらしいが素直に言うのが恥ずかしくて言えないという悩みをnоkrさんにしていたらしい。その事実にただただ驚いていると後ろから拗ねたような声が聞こえてきた。
「俺全然2人がどうなってたのか聞かされてなかったんだけど!」
「そりゃまだまだ赤ちゃんのyanくんには大人の恋は早いからな」
「はぁー!?」
yanくんと言い合いをしていると、まるで保護者のように笑い合っている3人。でも本当に良かった、沢山協力してくれていた事実に胸がまた暖かくなった。
「jpさん」
「なに?ur」
「結婚しよ」
「お前気が早い」
ずっと、こうして笑い合えますように!!