「メッシャーズは永遠なんだろ?…なあ」無観客のステージに声が響いた。視線を向けると、変わらず笑っていて、分かりやすくそっぽを向いた。呼吸もしない彼の頬に手を当てた。元々温かくも無かったそれは、今や全く体温が感じられない。向こうで水滴が落ちた気がした。機械的に手が頬から離れ、その手には血が付いていた。彼の頬にも血が付いていた。先程、痛みを感じず拳を握り締めてしまったから、皮膚に爪が食い込んだのかもしれない。肩にかかる、うざったい薄茶の髪。これ以上メッシュを思う事はもう無いだろう。不躾にステージの照明が消えた。外は雨だ。中まで雨だ。水滴がこちらにも落ちた。彼を抱え舞台を降りる。彼と同じように。彼も目を擦り、足音をわざと立てて歩いた。ステージから去り、楽屋に行った。彼も入って来た。彼も。目を赤くした彼。ようやく口を開いた。よく耳を傾け、抱えた彼を力強く握り締めた。「___………いつまで遺影を持っとくつもりだよ」遺影は涙と雨と、血で汚れていた。
自分なりの解釈↓↓↓
(読む方全員の解釈を大事にどうぞ)
(明那)「メッシャーズは永遠なんだろ?…なあ」 無観客のステージに俺の声が響いた。(不破の返事は無い)視線を向けると、変わらず笑っていて(写真の黛)、分かりやすくそっぽを向いた(不破)。呼吸もしない彼の頬に手を当てた(写真の黛の頬に手を当てる)。元々温かくも無かったそれは、今や全く体温が感じられない。向こうで水滴が落ちた気がした(不破の涙)。機械的に手が頬から離れ、その手には血が付いていた。彼の頬にも血が付いていた。(写真の黛の頬に血が付く)先程、痛みを感じず拳を握り締めてしまったから、皮膚に爪が食い込んだのかもしれない。肩にかかる、うざったい薄茶の髪。これ以上メッシュを思う事はもう無いだろう。不躾にステージの照明が消えた(停電)。外は雨だ。中まで雨だ(明那の涙)。水滴がこちらにも落ちた(明那の涙が落ちた)。彼を抱え舞台を降りる(写真の黛を持って降りる)。彼と同じように(引退した黛を舞台から降りたと比喩し本当の舞台(ステージ)から明那が降りた)。彼も目を擦り、足音をわざと立てて歩いた(不破がまぶたを擦って赤くし、自分はまだ存在していると証明するため音を立てた)。ステージから去り、楽屋に行った。彼も入って来た(抱えた写真の黛)。彼も(不破)。目を赤くした彼(泣いてまぶたを擦ったあと)。ようやく口を開いた。よく耳を傾け(大事な友(不破)の発言をちゃんと聞くため)抱えた彼を力強く握り締めた。(黛の写真を握り締め存在を確認する事で安心するため)(不破)「___………いつまで遺影を持っとくつもりだよ」(自分の泣きたい気持ちを抑え黛に縋る明那に真実を教える友としての優しさの表れ)遺影は涙と雨と、血で汚れていた。(黛の遺影が涙、雨、血で汚れている)
コメント
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それは流石に天才すぎて神です😇フォロー失礼します