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あなたは、このパラドックスを証明できますか?
これは3人構成の家族で起きた話である。
憲一「ただいま〜」
母「おかえり」
憲一「友達んちに遊びに行って良い?」
母「だめよ。」
憲一「え。なんで。」
母「遊びに行かずに宿題しなさい」
憲一「でも、もう約束しちゃったし…今すぐいかないと間に合わないし…」
母「じゃあちょっとまっててね」
数分後…
母「友達のお母さんに行けないって言ってきたわよ。これで宿題ができるね」
憲一の心の声「は?もう最悪… 今日でお母さん嫌いになりました」
母「ほら、自分の部屋に戻って早く勉強しなさい」
憲一「わかった… ハァ~(ため息)」
バタン!(扉)
憲一「もう最悪、Switchでマリカしたかったのに…」
憲一「ん?ちょっと待て?」
憲一「Switchがあるじゃん!Switchが!」
ごそごそごそ
憲一「あれ?Switchがないんだけど」
憲一「お母さんにとられたか…」
憲一「それならもういいや。大人しく宿題しよ。」
数十分後…
憲一「よし!終わったぞ!これで遊びに行ける!」
憲一「お母さーん!宿題終わったから遊びに行くね!」
母「あっ、ちょっと待ってて」
母「これから家でルールを設けます」
憲一「何のルール?」
母「これからは、学校以外の時間で遊びに行ったりするのを禁止します」
母「その代わり学校以外の時間を勉強時間に割り当てます」
憲一「は?なんで?流石におかしいって。」
母「これはすべて、憲一の将来のためなの!」
憲一「で、でも、それは流石におかしいって。どこの家庭もやってないってそんなこと…」
母「よそはよそ!うちはうち!早く部屋に戻って勉強しなさい💢」
母の発言をきっかけに憲一には◯意が湧き始めた。
憲一「僕はもうお母さんの思い通りには生きたくない’’」
憲一「お母さんなんかいなくなればいいのに…」
憲一「もうこうなったらお母さんを◯すしかないか…」
憲一「でも今の力では絶対に◯せない…」
憲一「そうだ!弱いときのお母さんを◯せば良いんだ!」
憲一「でもどうしたら… そうだ!」
憲一「お父さんが研究してるタイムマシンで過去に移動できるじゃん!」
憲一は包丁を持ち、お父さんの部屋にそろりそろりと静かな足音で向かった。
憲一「よしこれでお母さんが6年ぐらいのときにタイムスリップして◯しに行くか」
憲一はパネルに書いてある年にタイムスリップをした。
憲一「よし、着いた。事故らなくてよかった」
憲一「ここがお母さんが元々暮らしてた家の中か、この家っておばあちゃん家じゃん」
憲一「へ〜、昔はこんな感じだったんだな〜」
憲一「ん?あれお母さんじゃない?アルバムで見たことあるから」
憲一「お母さんが小さい時、可愛いなぁ〜」
憲一「いや今は見てる場合じゃない、◯すためにここに来たんだ」
憲一「ちょうど背中を向けてソファに座ってる。」
憲一はソファに座ってる幼いお母さんにナイフを振り下ろした。
物語はここで終わりです。
ではこの話を見てるみなさんこの小説にはおかしいところがあります。
わかりましたか?
よーく考えてみてください。
タイムマシンに乗ってお母さんを◯してるのになぜ憲一はいるのでしょうか?
お母さんがいなければ憲一は生まれてこない。おかしいですねぇ〜
でもこの段階でもおかしいとこがあります。それは、お母さんが◯されたら憲一はいない。そうなるとお母さんを◯した犯人は誰なのでしょうか?
実は真面目にこの矛盾を解消するための理論が存在します。
1つ目はノヴィコフの首尾一貫の原則です。
これは過去への移動は歴史の一部として保存済みで、タイムトラベル先で何をしても自分が生まれなくなる未来にはならなく、もしタイムマシンで親を◯そうとしても何らかの理由で失敗するという理論です。
2つ目はタイムマシンで親を◯すという新しい行動をすると新しい別の世界が生まれるという理論です
皆さんはこの話のおかしいところを気付けましたか?物騒でしたが読了していただきありがとうございますm(__)m
この話はフィクションです