テラーノベル
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むめい
110
442
moaྀི
76
れい
7,762
僕は家を歩きまわった。
綺麗な『色』をしていた。
カラフルで、たくさんあった。
僕の写真は全て『色』がついていた。
肌の色
服の色
髪の毛の色
目の色
靴下の色
さらに歩きまわった。
お母さんがいた。
肌の色は薄橙に少し藤色を混ぜたような色をしていた。
ダイエットをしたのか少し痩せていた。
フラフラしていた。
幽霊の真似だと思う。
壁にもたれかかった。
眠いのかな。
『色』が見えるっていいな。
お金っていうのは。
さんびゃくまんかかったらしいけど。
さんびゃくまんって安いのかな。
僕は安いお金で色が見えるようになったんだ。
お母さんがご飯中にお腹いっぱいだからあげるよって言った。
僕はお腹が空いていたので食べた。
空が黒色だった。
お母さんがいきなり床に寝た。
寝れてよかったと思った。
布団をかけた。
気持ちよさそう。
次の日。
朝からうるさい音が家の前でなっている。
騒がしい。
うるさい。
お母さんが連れて行かれた。
知らない大人達に。
知らない大人達は言ってた。
お母さんはお金を稼ぐために働きすぎて倒れちゃったって。
おかしい。
安いお金なのに。
お母さんを見ると。
痩せ細くて青白っぽい肌をしてた。
お母さんは
救急車ってやつに運ばれた。
お母さんはもういない。
ひとりぼっち。
世界が嫌。
せっかく色が見えるようになった。
でももう嫌。
テレビにでてみるのもいいな。
ニュース載るために
自殺しよ
コメント
3件
読み終えたわ……これ、めちゃくちゃ重くて苦しい話だね。子供の視点で「色が見える」って言いながら、実は色覚異常の手術代が300万で、母親は過労で倒れて、最後は「自♡♡♡てニュースに出たい」って……その落差に胸が締め付けられたわ。何気ない日常描写が全部フラグになってて、読んでて息が詰まった。続きが気になるけど、この子の未来が心配でたまらない。