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事後

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・注意書きは前回を見て下さい

赤）……

カーテンの隙間から僅かに光が差し込み、薄らと目を開ける。それから数回ぱちぱちと瞬きをして、ごろんと寝返りを打った。

赤）…しちじ、

時刻は午前7時。まだまだ眠っていても問題ない時間だ。折角の休日で、昨晩はあれだけの情事をしたのだからと、すぐさま二度寝の姿勢に入る。

水）…ん”、けほっ、ごほ、ｯ

赤）っ…？

赤）ほとけっち~…？

りうらとないくんの間で咳をするほとけっち。水を飲ませる為一旦起こそうと体を揺すり、愛しい名前を呼ぶ。

んん、と眉を顰めて身を捩る姿がとても可愛らしい。

赤）ちょっと起きて、水飲みな

赤）水飲んだらまた寝ていいから。ね？

水）ん…んぇ…りうちゃ…

赤）うんうん、りうちゃんですよ~

ふにゃふにゃした声で名前を呼ばれ、思わず頭を撫でてしまう。暫くぼーっとりうらを眺めていたほとけっちだったが、数回目をぱちぱちした後に我に帰ったように目を見開いた。

水）ぇ”、ぁう、りうちゃん…っ！？

桃）ぷぎゅ

赤）ちょっと、逃げ過ぎ笑

赤）おはよ、ほとけっち。

りうらから距離を取ろうとしてないくんを下敷きにする彼。ぷぎゅ、なんてへんな鳴き声が聞こえたので、慌てて川の字の真ん中へ帰ってきた。

水）な、ないちゃんごめんねぇ…？

水）…お、はよ、ぅ、…

赤）お水飲みなよ、咳出てるでしょ？

水）っあ、うん…

赤）あと薬は？痛み止め…効かないかもしれないけど、飲まないよりマシじゃない？

腰痛に効くらしい薬を取り出し、ほとけっちに差し出す。お互い布団に入ったままこそこそ交わす会話は、修学旅行の夜みたいですっごく楽しい。

水）ん…ありがとう…

薬を飲み、再び布団へ戻ってきたほとけっち。うとうとと舟を漕いでいる。

赤）んふ、まだ寝ててよかったのに。

赤）昨日あんだけシたんだから、疲れてるでしょ？

そう耳元で囁く。

水）んひゃｯ、！？

水）~~~ｯｯ…///

昨晩のことを思い出したのか、耳まで赤くなってしまった。

赤）ふふ、照れてる

水）…そりゃ照れるでしょ…///

水）は、は、恥ずかしい、じゃん、…

赤くなったほとけっちの顔。布団の隙間からチラチラ覗く首元の紅がとても色っぽい。最中はほとけっちに集中しているせいか、無自覚にたくさん付けてしまったようで。

水）、ひんっ、…！？///

首元や肩を滑るように指でなぞる。甘い声を漏らし、慌てて口を塞ぐ彼。

赤）この噛み跡、ぜったいないくんだね

独特の形をした歯形。綺麗な歯並びだけど、2箇所だけ飛び出たところがある。

水）…ないちゃん、いっつも噛んでくる

赤）んふ、目立っちゃうねぇ

水）ひ、ｯぅ…

すりすりと跡がついた辺りを撫でると、ぴくぴく体が反応する。

可愛い反応に、くすりと笑みが溢れた。

赤）かわいいね、ほとけ

水）っ、、はへ…

脳に直接届くように耳元で囁くと、とろんと瞳が甘くなる。あーぁ、朝から欲情しちゃって。

赤）ふふ…なーに、むらむらしてきた？

水）ちがっ、りうちゃんが変なことするから…！

赤）ふーん、否定しないんだ？笑

水）あ”っ…

ギシリと音を立ててほとけっちに覆い被さる。その拍子に落ちてきた赤髪を耳に掛ければ、再びわかりやすくぶわっと頰を染め上げた。

赤）…拒否、しないの？

水）え、えっと…その、…

赤）嫌がらないんなら…しちゃうよ？

つつ、と胸の辺りを人差し指で触り、そのまま下腹部まで指でなぞってゆく。

水）ぁｯ…ぅ…//

頰を赤く染めたほとけっちを見つめ、再びくすりと笑みを溢した。

桃）こーーら…

赤）むぐっ

桃）朝からなにしてんの、変態りうら

赤）へふはひははひひ

桃）変態じゃないだぁ？どこがやねん

少し前から目は覚ましていたものの、睡魔に勝てずにうつらうつらしていた。そんな時に隣からギシギシ聞こえてきたら起きるしかないだろ。

案の定、りうらがいむを襲う寸前だった。

桃）朝から襲って動けなくなったらどーすんの？

赤）ふへひふほへはひっへ

桃）すでに動けない？？誰のせいだ

水）いやあなたのせいでもあるんですけど…

桃）あ、いむおはよぉ~

水）おはよ…

赤くなった顔を手で覆ういむ。そんな仕草が可愛くて、水色の頭に手を乗せる。

桃）昨日のこと思い出しちゃった？

水）ち、ちが、ぅ…///

赤）図星だねぇ？

かぷ、とりうらがいむの耳を甘噛みする。

水）ぅひｯ…！？

桃）ねぇ、りうらやめて…勃つ

水）は…っ？

赤）何いってんの、そっちこそ変態じゃん

桃）…うるさい

りうらに弱いところを突かれ、思わずむっとした顔をする。

仕方ないじゃん、事実なんだから。

水）んふ、ふふふ…っ、

小さく笑い声を溢し、天使のような笑みを浮かべるいむ。それから、とろんとした瞳でりうらと俺を見つめる。

赤）…

桃）…なぁに、どーしたの？

あまりの可愛さに、呆然と言葉を失うりうら。自分も、ほぼ譫言のようにそう問うてみた。

水）ん~…

水）幸せだな、って…思ってた

えへへ、と、照れ笑いを浮かべる彼。その顔に目が釘付けになってしまう。

桃）…いむ、かわいい

桃）ないこも幸せだよ

重力の通りに流れる彼の前髪を手ですき、白いおでこにキスを落とす。

赤）ねぇ、りうらも

赤）幸せだよ、ほとけっち

ふわりと笑ってそう言い、首筋にキスを落とすりうら。

どうしようもなくこの空間が愛おしくて、緩む頬を抑えられない。

桃）…よ~し、今日はこのままゴロゴロするぞ~！！

水）ぅわｯ！？

赤）あばばｯ、！

腕を広げて2人に抱きつき、ぎゅ~っと抱きしめる。

水）んは、ないちゃんくすぐったい！

赤）ないくん力強すぎ、りうら潰れちゃう…

桃）気にしない気にしない！

赤）気にするわ…

けらけらと楽しそうに笑ういむ。やれやれ、といった様子で腕を抱き返すりうら。

いむの体に残る噛み跡も、りうらの首元に咲いた赤い花も、自分の背中に残る引っ掻き傷も。

ぜんぶぜーんぶ、俺たち3人の幸せの証。

水）あ、でも腰めっちゃ痛いからそれは許さないよ？

赤桃）すみませんでした…

水）…ば、罰として、今日1日ぼくを甘やかすこと…

自分で言って照れるいむ。ぎゅうぅ、と腕に顔を擦り付けられる。

赤）…え、

桃）そんなのでいいの？

水）なに？何か文句あるんですか？

赤桃）ないです

水）よろしい

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アンケートの結果、圧倒的に地方組さんの方が投票数多かったのでちまちま書き進めていたものを仕上げました👍🏻

あまあまでもR-18でもないのですが、おかしいところは皆さんの素晴らしい妄想力で補って頂けると幸いです。

アンケートに答えてくださった皆さん、ここまで読んでくださった方々、ありがとうございます🫶🏻🩵

また次の作品でお会いしましょう🙌🏻