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くらげ。
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7. 小柳ロウ
「……クソが。匂いで解かんだよ」
小柳ロウは低く唸り、牙を剥き出しにした。
白狼としての鋭敏すぎる本能と嗅覚が、刃を交えている「敵」の真実を残酷なまでに伝えてくる。怪人の皮を被ったソイツから漂うのは、異界の化物などではない。もっと身近で、もっと見慣れた、守るべき「あいつら」の匂いだ。
この戦い自体が最初から狂っている。
背筋を駆け上がる冷たい敗北感。いくら爪を立て、刃を振るおうとも、この噛み合わない世界のシステムそのものを引き裂くことはできないのだと、狼の直感が警告していた。