テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ちゃちゃ@あきしお最高
281
1,064
#専用部屋という字読めますか?平仮名にするねせんようべや
この作品を見るに当たって。
この作品は鬼滅の刃の胡蝶三姉妹の
話を参考にして作成しております。
鬼滅の刃が苦手な方、
ネタバレされたくない方、
人が死ぬ、傷つく表現が苦手な方などは
ブラウザバックしてください。
見てもいいですが、
その場合は自己責任となりますで
ご注意ください。
見ていて不快になっても、
アンチコメ等はしないで
静かに見るのを
やめて頂けると幸いです。
作品は約2TAP後に始まります。
時は大正。
その時代は鬼が全盛期であり、
夜になるとそこら辺に出没する。
そんな時代で生きていく、
兄弟達の物語。
お腹がすいた。
悲しい、虚しい
苦しい、辛い、寂しい。
そんな日がずっと続いた。
家の中に居たら、
親に殴られ、蹴られ、
水の中に入れられる。
それで翌朝には冷たくなった、
兄弟達が沢山いた。
でもある日、身体の中で
一つ、ぷつん、と音がした。
その日からは何も感じなくなった。
悲しいことも、虚しいことも、
苦しいことも、寂しいことも、
辛いことも。
親に捨てられたときさえ、
何にも思わなかった。
親に捨てられて数日たった、
雨が合間なく降る日の事だった。
「大丈夫……?」
「そこの君だよ!」
「大丈夫?」
そんな事を聞かれたのは初めてだ。
少し迷って、
「大丈夫」
そう、
小さな声で水色髪のお兄さんに返す。
後ろには黄色髪のお兄さんがいる。
「お兄さんには大丈夫には」
「見えないけどな〜」
「お家無いの?」
黄色髪のお兄さんに話しかけられる。
また、少し迷って返す。
「うん……。」
「親に捨てられたから。」
「じゃあ僕達の家くるぅ?」
返事をしようとしたその時、
黄色髪のお兄さんに急におぶられた。
「返事なんて要らないから」
「うち来て。」
そして、2人のお兄さんが走り出した。
走りながらお兄さん達は
名前を教えてくれる。
「僕、ころん!」
「俺はあっきぃ。」
「君の名前は?」
自分の名前なんて知らない。
「名前、無いの?」
小さく頷く。
「じゃあ名前決めないと!」
「何にしよう?」
「心に音って書いてしおん、とか?」
「いいじゃん!」
「これからよろしくね、心音。」
「兄さん!」
「この子全然だめだよ!」
「言われないと何にもできない!」
「食事もだよ!」
「食べなさいって言わないと」
「食べない!」
「ずっと1人でお腹鳴らしてるの!」
「まあまあ、大丈夫だよ」
「僕はあっきぃの笑った顔が好きだよー」
「だって!」
「なんでもかんでも1人じゃ」
「できない子は危ないよ!」
「じゃあ1人でできない時は」
「この銅貨を投げれば良いよ」
「ねー、心音」
「兄さん!」
「理屈になってない!」
「好きな子さえ出来れば」
「人の心は花開くから」
タッタッタッタッタッ
「兄さん!兄さん!」
「あっきぃ、鬼殺隊を辞めて」
「あっきぃには」
「おじいさんになるまで」
「普通の幸せな人生を歩んでほしい。」
「兄さん!」
鬼殺隊 最終選別
ただ、鬼を殺していくだけで良い。
師範に言われたから。
目の前から鬼が来てもただ倒す。
最終的に俺を含めた5人が残った。
何にも思わない。
銅貨を投げれば良いから。
「あ、心音!ここに居たんや」
「俺たち、出発するよ」
「色々ありがとう」
何にも思わない
こういう時は、ニコニコするだけで良い
師範やころんさんが言ってた。
「君は凄いね、同期なのにもう継子で」
「」
「もし、兄を殺した上弦の弐と」
「出会うことができたのならば」
「俺と心音で戦う事ができたのなら」
「ーーーーーーーーーーー」
「ベベンッ」
皆、どんどん落ちていく。
血の匂いがする。
此処は何処?
(ドアを開ける)
「バリッボリッボリバリ」
「ん?」
「あ、誰か来たのぉ?」
「わぁ!男の子だぁ」
「若くて美味しそう」
「あっきぃ」
「鬼殺隊を辞めて」
「あっきぃは頑張ってるけど」
「本当に頑張ってるけど」
「多分あっきぃは……」
「普通の男の子の幸せを手に入れて」
「おじいさんになるまで生きて欲しい」
「もう、充分やったから……」
「嫌だ!絶対辞めない!」
「絶対兄さんの仇は必ずとるから!」
「言って!どんな鬼にやられたの!?」
「どいつにやられたの!?」
「教えてよ…!お願い……」
「こんなことされて
普通になんて生きていけない!」
「ころん兄さん!」
「…………」
「頭から血を被ったような鬼だった……」
「やあやあ初めまして」
「俺の名前は童磨」
「ニコニコと屈託なく笑う」
「穏やかに優しく喋る。」
「たす……けて……」
「助けて」 「助けて……!」
「しーーー」
「今、話してるから」
ヒューーガッ
「大丈夫?」
「わあ!早いねぇ、柱なのかな?」
「はっ……はっ……」
ゴフッ
ドシャ
「は?」
「あ、大丈夫!その辺に置いておいて」
「あとでちゃんと食べるから」
「その鬼の使う武器は……」
「鋭い、対の扇」
「俺、万世極楽教の教祖なんだぁ」
「信者の皆が幸せになるのが俺の務め」
「その子も残さずに綺麗に食べるよぉ」
こいつが、兄さんを殺した鬼
「………みんなの幸せ?惚けたことを」
「この人は嫌がって助けを求めていた」
「だから、救ってあげただろ?」
「その子はもう」
「苦しくないし」
「辛くもない」
「怯えることもない」
「誰もが死ぬのを嫌がるから」
「だから俺が食べてあげてる」
「俺と共に永遠を生きていくんだぁ」
「俺は信者たちの」
「想いを」
「血を」
「肉を」
「しっかりと受けとめて」
「救済へと導いている。」
「正気とは思えない」
「貴方頭大丈夫ですか?」
「本当に吐き気がする」
「えーーーーっ」
「初対面なのに随分とげとげしいなぁ」
「あっ、そうか」
「可哀想に」
「何か辛いことがあったんだね…」
「聞いてあげよう、話してごらん?」
「辛いも何もあるものか」
「俺の兄を殺したのはお前だな!?」
「この羽織に見覚えは無いか」
「ん?」
「ああ、水の呼吸使ってた男の子かな?」
「優しくて、かっこよかった子だなぁ」
「朝日が登って食べ損ねた子だよ」
「覚えてる、覚えてる」
「ちゃんと食べてあげたかっ……」
(日輪刀が目に刺さる)
「た」
ズッ
蟲の呼吸 蜂牙ノ舞 真靡き
「凄い突きだね」
「手で止められなかった」
「じゃあこっちも出さないと……」
血鬼術 蓮葉氷
冷たい!肺を裂くような冷たい空気
「うーん」
「速いねぇ速いねぇ」
「だけど不憫だなぁ」
「突き技じゃあ鬼は殺せない」
「頚だよやっぱり頚を切らなきゃ」
「突きでは殺せないけど……」
「毒ならどうかな?」
キリキリ バキンッ
「ぐっ」
この毒が上弦には通用するか、今わかる。
兄さん、お願い……兄さん
「ガハッ」
「これは……」
「累君の山で使った毒より協力だね」
やはり、情報は共有されていた
鬼にとって毒は諸刃の剣
「鬼ごとに調合を変えてるって」
「あの方も仰ってたなぁ」
「ゲホッゲホッグッ」
「あれぇ?毒、分解できちゃったなぁ」
「せっかく使ってくれたのにごめんねぇ」
「その刀、鞘にしまう時の音が特殊だね」
「そこで毒の調合変えてるのかな?」
「うわーーーーーーっ」
「楽しい!!」
「毒を喰らうのって面白いね」
「癖になりそう」
「次の調合なら効くと思う?」
「やってみようよ」
「……そうですね、いいですよ。」
「まあ、このあたりまでは想定内なので」
「うーん、5回目」
「これも駄目だね、全然効かないや」
「どんどん効かなくなってくるね」
「あと何回調合できるんだろう、」
「ああ、息もう続かない?大丈夫?」
これが……上弦の強さ……
悉く毒が効かない……
耐性がつくまでの早さが異常だ
「肺胞が壊死してるから辛いよね」
「さっき俺の血鬼術すちゃったもん」
凍てついた血を霧状にして散布する…
呼吸をする事自体に危険が伴う
連撃で大量の毒を打ち込めば…
勝機はある
蟲の呼吸 蜻蛉の舞 複眼六角
ブシャッ
「いやぁ君ほんとに速いね」
「今まで会った柱の中で1番かも」
バッ
斬ら……れた……!!
ドッ
「毒じゃなく
頸を切れたら良かったのにね」
「それだけ速かったら勝てたかも」
「あーー無理かぁ、君小さいもん」
ボタボタッ
なんで俺の手はこんな小さいんだろう
なんでもっと身長が伸びなかったんだろう
あとほんの少しでも体が大きかったら
鬼の頸を斬って倒せたのかなぁ
手が
足が
長ければ長いだけ
筋肉の量も多いわけだから
兄さんは俺より落ち着いてたけど
俺より上背があった
兄さんがあの時言おうと
した言葉を俺は知っている
「多分、あっきぃはあの鬼に負ける」
そう、言おうとして辞めてくれたんだよね
「しっかりしなさい」
「泣くことは許しません」
兄さん……
「立ちなさい」
立てない……失血で
左の肺もざっくり斬られて息もできない…
「関係ありません」
「立ちなさい」
「蟲柱 あっきぃ」
(変だけど気にないでね☆
え、邪魔?すんません)
「倒すと決めたのなら倒しなさい」
「勝つと決めたのなら勝ちなさい」
「どんな犠牲を払ってでも勝つ」
「僕とも心音とも約束したんでしょ」
心音……
ギッギッ
「ごめんごめん」
「半端に斬ったから苦しいよね」
「あっきぃならちゃんとやれる」
「頑張って」
「え、」
「立つの?立っちゃうの?えーーー……」
「君、ホントに人間なの?」
「鎖骨も肺も肋も斬ってるのに」
「君の体の大きさ……」
「その出血量だと」
「死んでもおかしくないんだけど……」
ゴフッ
ゴロゴロ
「あっ、ほら〜!」
「肺に血が入ってゴロゴロ音がしてる」
「想像を絶する痛みだろう?」
「俺がすぐに首をストンと落とすから」
「無理しないで!」
「君はもう助からないよ」
「ほら、意地を張らずに」
狙うなら、やはり急所の頸
頸に毒を叩き込めば勝機はある
蟲の呼吸 蜈蚣ノ舞 百足蛇腹
低い!!
幸せの道はずっとずっと
遠くまで続いてるって思いこんでた
破壊されて初めて
その幸福が薄い硝子の上に
乗っていたものだと気づく
そして自分達が救われた様に
まだ破壊されていない誰かの幸福を
強くなって守りたいって思った
そう、約束した
鬼を倒そう、一体でも多く 二人で
私たちと同じ思いを他の人にはさせない
力が弱くても
鬼の頸が切れなくても
鬼を一体倒せば何十人
上弦だったら何百人もの人を助けられる
できるできないじゃない
やらなきゃならない事がある
怒ってますか?
そう 炭治郎君 俺 怒ってるの
ずっと ずーーーっと 怒ってますよ
親を殺された
姉を殺された
心音以外の継子も殺された
あの子達だって本当なら今も
鬼に身内を殺されてなければ今も
家族と幸せに暮らしてた
ほんっと頭にくる
ふざけるな馬鹿!
なんで毒聞かないの!コイツ
馬鹿野郎!
ギュル
グン!
ガシッ
「偉い!!頑張ったね!!」
「俺は感動したよ!!」
「こんな弱い男の子が
ここまでやれるなんて」
「兄さんより才も無いのに」
「よく鬼狩りをやってこれたよ」
「今まで死ななかったのが奇跡だ」
「全部全部無駄だと言うのに」
「やり抜く愚かさ」
「これが人間の儚さ」
「人間の素晴らしさなんだよ」
「君は俺が食うに相応しい人だ」
「永遠を共に生きよう」
「言い残すことはあるかい?」
「聞いてあげる」
「地獄に堕ちろ」
バンッ
「!?」
「師範!!」
ゴキッ
ガシャン
「うああああ!!」
水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き
「!!」
「いやー危ない、危ない」
ダン
「吸収してる最中に
斬り掛からないでおくれよ」
ズズズ
「フーーーーッ」
「おや?挑発に乗らないねぇ」
「この子がさっき
指文字やってたからかな?」
「俺の能力とか教えたのかい?」
「一瞬だったのに凄いなぁ」
「無駄なのに頑張り屋さんだね」
「それにしても、今日はいい夜だなぁ」
「次から次に上等なご馳走がやってくる」
好きな人や大切な人は
漠然と明日も明後日も生きてる気がする
それはただの願望でしか無くて
絶対だよ、と約束されたものではない
人はどうしてかそう、
思い込んでしまうんだ
飛びます☆
「あれぇ?」
「猗窩座殿もしかして死んじゃった?」
「一瞬変な気配になったけど
気のせいだよね」
「猗窩座殿が何か別の生き物になる様な」
「死んじゃったからもうわかんないや」
「えーーっと何だっけ?」
「あっ」
「そうだそうだ、君に名前を聞いたんだ」
「はぁはぁ」
「俺は……」
「心音。ころんとあっきぃの弟だ……」
「??」
「えっホント?
肉質の感じからして血縁っぽく無いけど」
「若い男の子はだいたい
美味しいからいいよ何でも!」
「でも、死んでしまうなんて……悲しい」
「一番の友人だったのに……」
「うっ……ううっ」
「もう、良いから」
「嘘ばっかりつかなくて良いから」
「何?」
「貴方の口からでる言葉は全部」
「でまかせだってわかってる」
「悲しくなんてないんでしょ?少しも」
「貴方の顔色、全然変わってない」
「1番の友人、が死んだのに」
「顔から血の気が引いてないし」
「逆に怒りで頬が紅潮する訳でもない」
「それは俺が鬼だからだよ」
「鬼は常に瞳が潤い続けるから」
「瞬きはしないけど……」
「人間と同じく血は巡ってるから」
「顔色は変化する」
「貴方の事が気の毒だと」
「死の間際、ころんさんが言ってた」
「何も感じないんでしょ?」
「この世に生まれてきた人達が」
「当たり前に感じている喜び」
「悲しみや怒り、体が震えるような感動」
「理解できないんでしょ?」
コメント
1件
うわあ……読んでて息が詰まったよ……。 最初は心音くんの“何にも感じない”ってところがすごく痛かった。でもころんさんとあっきぃさんに出会って、少しずつ変わっていくのかなって思ったのに…… 童磨との対峙、あの無邪気な残酷さが本当に怖かった。毒が効かない、体が小さい、それでも立ち上がるあっきぃさんの執念に泣きそうになった。 “何も感じないんでしょ?”って心音くんが言った言葉、すごく重かった。ちゃんと感じてるから言えるんだよね……。つらいのに、美しい話だった。続きが気になるよ……。