「うぇ…きもちわるっ…」
朝起きたともに訪れる吐き気
もう一週間ぐらい続いてる。
頭が痛かったり、妙に熱ぽかったり、ずっと体がだるくて配信する気が起こらなかったり、変な症状ばっかり。
さすがに病院行かないとなぁ。
今日なんにも用事ないしいくかぁ、
「おはよ、やっと起きたの?」
「ふぇに…」
時計をパッと見るともう針は12を指していた。
いくら、配信者で歌い手と言ったってやることはあるわけなんだからこんな時間まで寝てる生活を続けるのは体調が悪いからって行ってもさすがにだめだ。
「やっぱ今日もしんどい?ずっと夜うなされてたよ?」
俺は静かに首をふる。
しんどそうにする俺をなだめるようにふぇには俺の頭をポンポンする。
「はやく病院いっておいで、もう俺心配だもん」
「うん」
ふぇににゆっくりしてからおいで、と言われたものの多分ご飯も作ってくれてるし、ひとりでいるのも寂しいからベットからおり、ふぇにのところへ向かう。
病院にいくと、
「妊娠3ヶ月ですね。おめでとうございます。」
「は?」
妊娠?俺男だよ?赤ちゃんなんてできるわけないじゃん。でも、病院の先生も言ってるし本当なんだろう。
ふぇにと付き合ってるし、俺たちだって一応成人している。育てるってなったらお金は必要だけど、おんなじ年齢の男と比べたらお金だってあるほう。ふぇににもし断られたとしてもメンバーやほんこんさんを頼ったりして育てられるだろう。
だけど、、嬉しいけど、、、配信は?ちょこらびは?ライブはどうしよう?
頭をぐるぐる回しながら病院をでる。
なんとなく家に帰る気が起こらなくてふぇににはおでかけしてくると一言スマホで送信し、俺はあるところに出掛けた。
「なにいきなりどうしたの」
家に帰る気にもなれず、行ったのはかにちゃんの家。もともとは自分の家だったからなんやかんやここは落ち着く。
「んー?なんとなく、家に帰る気分じゃなくて、」
かにちゃんは首を傾げながらでこちらをみてくるけどそんなことも気にせず、俺はソファに座る。
「ふぇにと喧嘩でもしたのー?」
なにもないとか言いながら、俺の前にお菓子とコーラをおいてかにちゃんも座る。
あれ、コーラって飲んでいいんだっけ、、?
そんなことを考えながらかにちゃんに返事をする。
「いや、べつに、、喧嘩じゃないん、だけど、、」
「悩み事あるんだったら相談乗るけど、」
「、、んーとね、、あのね、、、びっくりしないでね」
「かにちゃん、どうしよう、いやって言われたら、こわい、、」
「まいたけ、」
「ねぇ、どうしたらいい?俺ふぇにと別れるべき、、?」
「まいたけ!」
かにちゃんは俺の名前を叫ぶ。
「まいたけ、ふぇにが嫌がるとおもってんのふぇにはそんなやつじゃないでしょ、大丈夫、、大丈夫だからっ、、!ちゃんと話聞いてくれる!」
「…そうだよね、、ありがと、話聞いてくれてなんかすっきりした。」
「ん、あとはまいたけが頑張るだけだから」
「ありがと、また遊びにくるから」
「ただいまぁ、、」
家に帰るとふぇにはソファの上で寝ていた。
頭を撫でても、なにをしても起きないみたいで、パッとキッチンのほうをみると美味しそうなご飯がいっぱい並んでいた。
「んぁ、、?まいたけぇ?帰ってきたの?」
「ん、かにちゃんち行ってた、ただいま」
「病院は、、?なんもなかったの?」
俺は口を閉じる。かにちゃんにふぇになら大丈夫って言われたもののこわいものはこわい。
「??まいたけ、、?」
「ふぇに、、びっくりしないでね、、??」
「??」
「あのね、、俺あかちゃんできた、、」
そう言うと一瞬無言の状態が続く。
やっぱ嫌だったかな、
「ふぇ、、??あか、ちゃ、?」
ふぇにの顔をぱっとみるといままでみたことのないぐらい驚いたような顔でこちらを見てくるふぇにをみて俺はすこし笑ってしまう。
「ほんとに、、??」
「うん、いやじゃない、、?いやならわかれるからね?俺ひとりで育てるから。」
そういうとふぇには長い腕で俺を抱きしめる。
「ばか、やなわけないじゃん、」
俺の肩に頭を埋めるふぇには泣いてるみたいで、俺から全然離れない。
「ないてんの?ふぇに、、?ww」
「泣かないやつなんているの、、?」
ようやくこっちを向いてくれたふぇにの目は真っ赤になっていて、俺は吹き出してしまう。
「もぉ、なんで笑うの」
「だってかわいーんだもん」
「ちゃんと一緒に育ててね?」
「もちろん」
あぁ、やっぱふぇにと離れたくないやぁ、、
別れるなんて簡単に言うもんじゃないなぁ笑
「ふぇに、、」
「ん?」
「ずっと一緒にいてね」
そういうとふぇには優しく俺にキスをする。
「離れるわけないじゃん、ずっと大好きだよ」
コメント
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初コメ失礼します! えぇ、まってやゔぁいめっちゃいいです、これ、神作品です、