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次は必ず俺が守る。③
蘭はる
春千夜タイムリーパー
死ネタ
意味不
捏造多め
誤字脱字注意
モブ喋ります
時系列?や場所、言葉が曖昧だったり、都合が良かったり悪かったり…
本当に何でも許せる方向け
今回全くと言っていいほどストーリー進んでいません。文字数稼いでいたらこうなりました。
※深夜に少しずつ作成したので、誤字酷いと思いますが気にせず、雰囲気でお読みください
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
パチッ
目を覚ますと白い天井が目に映った。
それと同時に理解した。ここは病院だってことを。
口に呼吸器みたいなものを付けられてるし、服だっていつも着ている服と違って病院の服だった。それに息が詰まるような独特な匂いがあるのが病院だ。
何故か重い身体を起こして辺りを見回すと隣のベッドに九井が恐らく俺と同じ状態で、まだ目は覚めていない様子だった。
窓を見てみると、日が照っていて今は昼頃だろうか。
あの後どうなったのだろうか。俺が意識を失った後…。乾姉弟は助かったのだろうか。それに九井も…いつ目が覚めるのだろう。
ひとまず九井が生きていて良かった。
俺が目覚めてから1時間程経った頃、医者が部屋に入ってきた。
医者は30代位でメガネをかけていて、真面目で優しそうな医者だった。
九井はまだ目が覚めていなくて、医者は簡単に今の俺の状態を説明してくれた。
今の俺の状態は、手足に軽い火傷と腹辺りにも少し火傷があるらしい。俺が意識を失ったのは一酸化炭素中毒の影響とストレスが原因だったらしい。
医者が言うには、今の所痕は残らず完治するって言っていたが、1週間程の入院は必須らしい。は?今すぐにでも抜け出してぇ。
だが俺は乾姉弟の容態と九井の容態も気になるので3人の容態についても聞いてみた。
赤音さん…梵天時代の世界線では死んでいた人物…。今世では助けられただろうか…。
「あまり個人の事は言えないんだけど、君が助けたんだもんね。少しだけなら…お姉さんの方は足に深い傷が出来ていたから何針か縫うことになった。それと全身の所々に火傷があったね。…完治するとは言いきれない…少し火傷の跡が残るかもしれないな…」
「そうですか…。」
赤音さん…少し火傷の痕が残る…か。まだ赤音さんの容態を見ていないが少なくとも死にはしないだろう…。
「あまり気に病まないでね。君のお陰で助かったんだから…。」
「はい」
「あ、弟君の事だけど…弟君はお姉さんより軽傷でね、腕とお腹、顔に少しの火傷だったよ。九井くんが早く助けたお陰だね。」
「そうですか…。」
「君と九井君の行動力には驚いたよ。でもね、次からはもう危険な所に行っちゃいけないよ?君たちが死んでしまうかもしれないから」
「はい。」
「よし。…で、九井君も多少の火傷で済んだよ。救急車の中で疲れちゃったのか眠っちゃってそのままぐっすり…検査も兼ねて君と同じく入院だよ。」
「そうですか。ありがとうございます」
とりあえず3人共無事で良かった。ひとまずこれで未来は変わった。
だがその分、未来では起きなかった事が起きるかもしれないという事を忘れてはいけない。
―――
「ハル兄!大丈夫?!」
バタバタと病院の廊下を走る足音にドアを勢いよく開ける音。妹の千壽が学校帰りに急いで来たのだろう。
「お前の妹元気だな。」
九井は、俺が医者と話した数分後に目が覚めた。そして、千壽が来るまでお互いの状況を振り返っていた所だ。
九井と俺の2人部屋だった為、ベッドの距離が近く話しやすい。
「あぁ。」
「あぁ、大丈夫だ。」
「でも、火事の…火の中にいたって…」
お見舞い用の椅子に座り千壽は今にも泣きそうな目で俺の顔を見ている。
「ほら、今何もないから大丈夫だ。な?」
俺は両手を広げ何も無かったかのように腕を回した。
「良かったぁ〜。でもほんとに心配したんだからね?最近ハル兄の様子もおかしかったし…。」
「おかしかったって例えば?」
九井が話に入ってきた。
「えっと…だれだ?」
「あぁ、コイツは九井。俺の友達。」
「ここのい?」
「あぁそうだ。俺は九井一。ココって呼べよ。三途と俺で一緒に火事になった親友の家に入って親友とそのお姉さんを助け出したんだぜ?」
「おぉ!!すっげー!!カッケェ!!!」
千壽の目はキラキラと輝いており、純粋な子供のような瞳をしていた。
「だろ?んで、三途が最近おかしかったって話は…?」
「んーっと、まず急にタケ兄…兄貴に言い返すようになったし、夜居なくなって昼頃に帰ってくるって事もあったし…図書館にも行き出すし…何より口調とか雰囲気が最近変なんだ!!」
「ってかお前、兄貴も居たのかよ。てか、昼帰り?って不良じゃん。」
「あぁ、まぁ。てか俺は不良じゃねぇ!」
「昼帰り?は不良だろ。ところで前?の三途ってどんなだったんだよ。」
「もう良いだろその話は…」
もうこの話は終わってくれ。未来の俺が急に過去の小4の体にタイムリープしたんだ、多少変わるのは仕方が無いし三十路が小4演じるのは流石に難しい。それに多分蘭達は夜にしか海に来ないだろうし、武臣に言い返さねぇなんて俺の気が済まねぇ。
「んー前のハル兄は今のハル兄より弱そうだった。何でも言う事聞いてくれてたし…優しかったし」
「弱そうって…w」
「でもね、今のハル兄はちょっと口調が荒っぽくなったけど相変わらず優しいし、なんか大人っぽくなった?感じ!」
「おー褒められてんじゃん。お兄ちゃん?」
「その呼び方ヤメロ。」
「おっ、照れてんのかw?三途って以外と分かりやすいんだな」
「だ、ま、れ」
梵天時代の世界線で千壽は、三天戦争中に死んだ。六波羅探題の隊員に銃で打たれて…。
ずっと嫌いだった千壽が最期に言い残した言葉、それは”ごめん、ハル兄の人生を狂わせて”だった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
俺の幼なじみのハルチヨが変わった。
何処が変わったか一言で言うのは難しいが、一言で言うと”記憶喪失”になった。って思うくらい前のハルチヨとは比べものにならないほど性格が一変した。
前のハルチヨは俺と場地とで毎日のように一緒に遊んだり、学校帰りも一緒に帰っていたのに今は俺らと遊ばずに先に帰ると言い、一緒に帰る事も少なくなった。
それに内気な性格から、大人びて凛々と、芯のある性格に変わった。
別に寂しいとかそういう訳じゃ無いけど。
ハルチヨは昔から人に遠慮する癖があった。俺らと遊んでいる時もどこか1歩引いている所がある。
そんなハルチヨが1ヶ月前、突然涙を流した。
1ヶ月前、武臣とハルチヨが喧嘩した次の日にハルチヨが急に泣き出した。俺はあいつの涙なんて見た事無かった。朝、俺を迎えに来た時だった。俺と場地を見た途端に。声を出して泣いたのではなく、無言で涙を流していた。
それからだ、ハルチヨが変わったのは。
学校帰りに俺は兄の真一郎が営んでいるバイク屋に寄った。
真一郎はバイク屋の中央で客のバイクの修理をしていた。俺はその横にある積まれたタイヤの上に座って真一郎と話をした。
「なぁ、真一郎。最近ハルチヨ変じゃねぇ?今日も学校休んでたし。」
「万次郎、最近ずっと言ってるよな。」
「ウン」
「そんなに気になるんだったら春千夜に聞いてみたら?」
「うーん何か誤魔化されそう。」
「そうか?万次郎が聞いたら答えてくれそうだけどな。後、春千夜は今、入院してるから学校来てないんだろ?」
「は?ハルチヨ入院してんの?何で?どっか悪いの?」
「あーこれ言っちゃダメだったやつか〜。」
「言っちゃダメって何だよ!とにかくどこの病院?オレ今から行く!」
「落ち着け、この作業終わったら一緒に行こうぜ?後ろ乗っけてやるよ。」
「分かった。早くしろよ!!」
「はいはい」
―――
「ハルチヨ!!大丈夫なのか??」
昨日、千壽が来た時のような、バタバタと足音が聞こえたと共に、病室のドアが開いた。
ちなみに九井は赤音さん達に会いに行った。俺も一緒に行こうとした所に千壽が会いに来た。俺は赤音さん達の所に、千壽が帰ってから行く事にした。さっきまで千壽がいて今帰った所だった。
「ま、マイキー?…えと、大丈夫。」
マイキーが俺の病室に来たこと、そして走って来たことに驚いた。
「良かった〜!それにハルチヨ〜何で入院の事言ってくれなかったんだよ!」
マイキーの表情が切羽詰まったような顔から気が抜けた顔へと変化した。
マイキーって俺の前でこんな表情出来たんだな。
「急な入院だったから…。ごめんな?」
「ウン、次からは言えよ。」
「う、うん」
俺がマイキーに入院の事を言わなかった理由。
それは単純に俺がマイキーに余計な心配をかけたくなかったからだ。
「いつ退院できんの?」
「多分後1週間くらいで退院出来ると思う。」
「1週間か〜明日からは場地も連れてくるからな!」
え、マイキーってこんな奴だったっけ?確かにダチは大切にしてたけど…。前の世界線での俺はマイキーのダチって言うより俺が一方的だったからな…。マイキーからこんな扱いされたの久しぶり…?もしかしたら初めてかもしれねぇ。
「え、あ…いいよ…。俺は大丈夫だから。」
「そんな事言うなって!!とにかく明日も来るから!」
「う、うん」
ガラガラ(┊︎
病室のドアが開いて誰かが入ってきた。
「真一郎くん!」
「真一郎遅い!!」
「おー春千夜元気か〜?」
病室に入ってきたのはマイキーの兄の真一郎くんだった。
恐らく一緒に来てマイキーが早く着いたのだろう。
「ウン」
「今買って来たので悪ぃんだけど、面白そうな映画のCD、何枚か買ってきたから暇な時間に見な。」
「ありがとう!」
真一郎くん、入院中マジで暇だから助かる。九井と話すか、病院にある本を読むしかしてなかったから。
「あっ!これ俺も見たい!今から見ようぜ!」
ホラー映画や、ミステリー系のDVDや子供向けのDVDなど、10個程のDVDを袋と共に渡された。
その中で、マイキーが見たいと言ったのは、某有名アニメの映画だった。
「ウン」
この映画昔見たわ。懐かしい。
「万次郎〜そろそろ面会終了時間過ぎるから映画は明日にしたらどうだ?」
真一郎くんに言われて時計を見てみると18時半を過ぎていた。
確か面会終了時間は19時までだっけ。
「分かったよ。でも今来たばっかじゃん。もうちょっと居ようぜ?」
「春千夜、もう少し居ても良いか?」
「うん」
それから15分程、マイキーと真一郎くんと雑談した。雑談と言うより俺に対しての質問が多かった気がする。2人と雑談なんてしたの前の世界線を合わせても初めての事だった。
しかも本来ならもう会えなかった真一郎くんにマイキー。奇跡的なタイムリープのおかげでこうして2人と話す事が出来た。
「じゃあマイキー、明日待ってるな。」
「あぁ!ハルチヨまた明日な!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
1週間の入院期間を経て一昨日退院した。
マイキーが帰った後、赤音さんとイヌピーの病室に向かった。俺が病室のドアを開けると九井は赤音さんと話していた。
2人とも意識が戻っていた。俺が千壽と話していた時に目が覚めたらしい。
確か、前の世界線では、赤音さんは火事の後目が覚めないまま、手術も受けられずに死んだって九井が言ってたような気がする。
事件後、2日で意識が戻った事は赤音さんを助けれたと思って良いだろう。
それに前の世界線のような、多額な手術金は発生しなかった。何とか乾の両親が払える金額のようで、近々手術をするらしい。
これで九井が金に執着するきっかけは無くなっただろう。でも今の九井が金への執着が無くなった事、それが良かったかは分からない。
過去に戻って来て2ヶ月程経っただろうか。
そして今、気晴らしにあの海に来ている。
「髪だいぶ伸びてきたじゃん。伸ばしてんの?」
灰谷兄弟も丁度この海に来ていた。
「うん、伸ばしてる。」
「そっか、似合ってんじゃん。」
「…ん…。」
そういえば、そろそろだっけか。
次の目標は…蘭を人殺しにしない事。
前の世界線で蘭が最初に人を殺したのは13歳。丁度今頃だったと思う。
“六本木灰狂戦争”
簡単に言うと、当時狂極っていうチームと灰谷兄弟の戦争で、兄の蘭が総長を一瞬でノシて、弟の竜胆と戦ってた副総長を必要以上に殴って殺した。
っていう事件。当時小4だった俺でも知ってる有名な抗争だった。
灰谷兄弟はその抗争で少年院に入れられる。そこで極悪の世代…が揃うんだっけか。
別に蘭が人を殺しても今更だけど、それを止めて黒川イザナ達と出会わせないのも色々と狂う気がする。だから将来反社にさせねぇために…殺人という一線を越えさせねぇ為に…殺人は止めるか?
傷害だけで済ますか?いや、傷害を良いみたいに言ってる訳じゃ無いけど。
あの抗争の場に、俺が行くわけにもいかねぇしな…。
だからと言ってここで灰谷兄弟に釘を刺すだけで変わるか?
「前にーちゃんが言ってた狂極?ってチーム俺らに宣戦布告して来たんだけど。どーする?」
おっ、丁度良いタイミングでこの話題になったじゃねぇか。やっぱもうすぐあの戦争が起こるのか。
実は蘭と竜胆は六本木の事を結構教えてくれる。
将来?俺を不良界隈にでも入れたいのだろうか。
「あ〜そー言えば居たな、そんなチーム。」
「うん、てか元はと言えばにーちゃんが目付けてたチームじゃん。にーちゃん覚えといてよ!22日ね。」
「おっけー。あ、春ちゃん見に来る?観戦だったら良いんじゃない?」
観戦か。いや、行ったら行ったで今の俺では場違い過ぎんだろ。でも殺すのは止めたい。
「春ちゃん言うな!あと、俺は観戦しない。けど、殴りすぎて殺さないように手加減はしろ…」
「え〜観に来たら良いのに。」
「行かねーよ。でも本当に人は殺すなよ。」
俺が言える事じゃないけど。
「え〜どーだろ。まぁ年少行ってはるちゃんと会えないのも嫌だし〜。気をつける〜。」
一応、殺さないように言ったが大丈夫だろうか。蘭が狂極の副総長を殺さなかったら、蘭たちは年少に入らねぇかもしんねぇ。そしたら黒川イザナ達と会わねぇ事になる。
でも殺したら一線を超えてしまう。それは避けたい。
「うん、気をつけろよ。」
「マジで殺しそうだったら俺が止める!!」
「竜胆に俺を止められるかな?」
「頑張って止めるし!」
「頑張れよー。」
うん、釘は刺したし、竜胆のストッパーがついてるから大丈夫。って信じたい。
俺と灰谷兄弟が過去に会った事で未来が変わってくれると良いんだが…。
―――
人物紹介
前回、ココ、イヌピー、赤音さんの自己紹介?三途との関係?出すの忘れていたんで、3人➕灰谷兄弟を3話でまとめて出します。
九井一
梵天時代の三途とは良きビジネスパートナーだった。天竺時代の付き合いからなのかお互いに信頼していた。
過去の九井と三途の関係は友達。三途とは話が合うが、年下だとは思えない。
乾青宗
梵天時代の世界線ではほぼ面識が無かった。
九井の紹介で三途と友達になった。友達になった理由が、ココと最近一緒に居る奴が気になったから。
三途と友達になって、三途は色んなこと知ってて頭いい、だからココと仲が良いのかと納得した。
乾赤音
一言で言うと心優しいお姉さん。
三途の事は弟の友達として認識している。
九井くんも三途くんも可愛い!
灰谷蘭
今の世界線では、三途と会ったことでだいぶ丸くなった。(三途の前だけ)
不思議と三途と話が合う。今まで、弟以外の人間はどうでも良かったが三途と会って初めて、人に興味を持った。俺よりちびで年下なのに言ってる事は俺よりまともで、たまに三十路みたいな事言うのが面白い。
三途の事は、可愛いと思っている。”まだ”恋愛感情はない模様。
灰谷竜胆
兄貴が三途の事を気に入ってる。俺も、三途の事は嫌いじゃない。
たまに生意気な事を言うけど兄ちゃんは、何も気にしていない様子。
三途の事は変だけど面白い奴、と思っている。
恋愛感情は”まだ”ない模様。