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#夢小説
雪⛄
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雪⛄
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シズイザ。時間軸不明。内容薄っぺらい。
初めて書くcpなのでキャラ崩壊や解釈不一致等あると思います。あっても見逃してください。
「」←臨也
『』←静雄
休憩中、路地裏での一服。心安らぐ時間は、嗅ぎ慣れたはずの、それでもなお鼻につく嫌な匂いによって、あっけなく終わりを告げた。
匂いの発生源が路地裏を通過するのを見計らい、ファーコートのフードを掴んで引きずり込む。
「ええ、ですからその件は………っ!?」
電話に気を取られていたのか、臨也はあっさりと捕まった。一瞬驚いた表情をしたが、俺を視認した途端いつものヘラヘラした表情に戻った。
先程まで凭れかかっていた壁とは反対側に手をつく。もう片方の手で胸ぐらを掴み、男の逃げ場を塞いだ。
通話を続けられる状況ではないと判断した臨也は、それらしい理由を付けて「また後ほど」と言い、電話を切った。
「で、お得意様との電話の邪魔までして俺に何の用かな、シズちゃん?」
胡散臭い笑みに、ブチ、と何かが切れる音がした。腹の底から怒りがこみ上げる。
『あぁ?そりゃこっちのセリフだ。池袋に何の用だ。』
「君には関係ない」
殺伐とした空気が流れる。ヘラヘラしてやがるのが苛ついて仕方ない。壁についた手に力がこもる。ここで殺してやろうか。
「そういや、ここはシズちゃんの職場に近いんだっけ?
こんなところで折原臨也が殺されていたら、重要参考人として真っ先に平和島静雄の名前が上がるだろうね」
『…ッチ、!』
こいつには何もかもお見通しである。余計にむしゃくしゃして、壁を殴りつけた。殴った箇所はヒビが入り、若干凹んでいる。
「もういいでしょ、いい加減手を離してくれない?ていうか、こんな狭苦しい所に態々俺を連れ込んで何をしたいの?」
『ぶん殴って殺す。』
「あのさぁ、君ももういい年した大人なんだし、行動する前に少し頭で物を考えたほうがいいと思うよ。男二人でぎゅうぎゅう詰めになったら、腕を十分に動かせる程のスペースが無くなることなんて少し考えれば分かるだろう?そうやってなんでもかんでも衝動に任せて行動してるから取り立ての仕事に就くまで職場を転々とする羽目になったんだよ。わかる?大体君はさ―――」
それから、臨也はヘラヘラ笑いながらひたすら俺への嫌味を並べ立てた。その声が耳障りで仕方ない。ぶん殴りたい気持ちは山々だが、身動き一つとるのにすら苦労する程、路地裏は狭かった。ふざけた笑顔とうるさい口が、ただただ神経を逆撫でする。
『…るっせんだよ、』
とっくに我慢の限界だった。頭が沸騰したみたいに熱い。衝動のまま、掴んでいた胸ぐらをぐい、と引き寄せる。
「な、っんむ、」
やっと静かになった。
熱に浮かされぼんやりする頭で、そんなことを思った。
「……。」
『…あ?』
状況を理解した時には、臨也は鳩が豆鉄砲を食らったみたいな顔をしていた。先程までとは打って変わって間抜けな表情に、幾分か溜飲が下がる。
「…なんで君まで困惑してるわけ?」
『なんでったって…知るか、んなもん』
「はぁ、、シズちゃんってほんっと意味不明だよね。一応言っておくけど、普通、嫌ってる人間にキスなんてしないからね。それとも何、新手の嫌がらせのつもり?」
そう言ってファーの付いていない腕部分で口周りをゴシゴシと拭う。
『そういうのじゃねぇよ。…あー、その…あれだ、手前がごちゃごちゃうるせぇから黙らせてやろうと思って』
「で、無理矢理口を塞いだと。いやぁ流石野生動物だ。君のその単細胞っぷりにはつくづく呆れるよ。」
身長差のせいで、俯いた顔が前髪に隠れて見えなくなる。
『あァ゙?!んだともう一遍言ってみ、ろ……』
再び胸ぐらを掴み上げると、そこには頬や耳まで真っ赤になった臨也の姿があった。眉間に皺を寄せ、ふいと俺から視線を逸らす。胸ぐらを掴んだ手に伝わってくる心音が異様に速い。
『…手前―――』
「離せよ」
呆気に取られ、思わず手を離した。臨也はすぐに走り去っていった。
俺とあのノミ蟲野郎は、所謂腐れ縁というやつで、悲しいかなそこそこ長い付き合いだ。
記憶の中の臨也は、いつだってヘラヘラと腹立たしい笑みを浮かべている。思い出すだけで虫酸が走るような、あの余裕ぶった顔。
そんなあいつばかり見てきたからだろうか。
(…あいつ、あんな顔すんのか)
さっきの、耳まで紅潮しきった顔。初めて見る表情だった。あいつの頬や耳の紅さが、視線を逸らした時の表情が、心音が、頭から離れない。
あの間抜け面をもう一度拝んでやりたい、という思考は、先輩が俺の名前を呼ぶ声にかき消された。
一方その頃、
(最悪だ最悪だ最悪だ…!シズちゃん絶対殺す…!)
自分がそんな呪詛じみた言葉を吐かれているとは、静雄は知る由もなかった。