テラーノベル
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【異世界】ゲームや漫画、小説などで有名なジャンル。勿論そんなのは現実には存在しない。俺はそう思っているただの男子高校生だ。そうだと思ってたんだ……だのに………本当に存在してて、尚且つ勇者として召喚されて、魔王と戦う羽目になるなんて……此処は一体何処の物語の中ですか?的なのをね、今魔王の目の前で考えてます。現実逃避です。助けて……。
(いや……勝てる気しないんだが?……なんで訓練や鍛練無しに使わされたんだよ!仲間いないし!)
絶望の中、頭中は大混乱☆その時走馬灯の様にここに来るまでに会った人達の顔が思い浮かぶ。勝ち確定演出?死ぬ確定演出?
(どっちでもいい………勝たなきゃなぁ……村の人や被害受けた人が可哀想だし……)
そうやって頭をフル回転して魔王を倒す方法を考えた。瞬間、魔王が無表情のまま、口を開いて意味不明なことを言った。
???「召喚された者よ」
???「もう戦いとかどうでも良くないか?」
「は?」
そう魔王が戦いとかどうでもいい発言した。
???「いや……人類多いし、技術高いし…知能高いし……滅ぼすとしてもめんどいし、高すぎる知能はいつか滅ぶし……」
「おい!魔王が仕事放棄すんな!」
的な事を言うからツッコんじゃった。いや、ツッコまずにはいられなかった。そして呆れと共に怒りが込み上げてきた。
「というか……お前が部下に命じて街や村、国に襲撃するから俺は向かわされたんだよ!お前宣戦布告とかそういう言葉知らんのか!?」
怒りに任せて剣を握りしめ魔王の腹めがけて突っ込んだ。のだが、攻撃が当たらない、何かが邪魔して当たらない。魔王はそんな俺を見て呆れたように溜息をついた。
???「貴様は余の話を聞けんのか。余にはその様な行動はした事は無い。余は前線から引いている。その判断をしたのは他の者と見て良いだろう。 」
そんな重要そうなの呆れ真顔で言わないでください。他のやつが街や村、国を襲って魔王のせいにしてたなんて……魔王殺っても意味ないじゃん!
「ってか……魔王が冤罪被ってたって…………威厳のいの字もない…」
哀れみの目を向けながら俺は頭の中で物事を整理しようとした。でも魔王はまた爆弾級の発言をした。
「故に、貴様の家に住まわせてくれないか?」
「???????」
(住まわせてくれないか)って魔王が勇者に言うか?…………言うか?そもそも俺の家は此方にはないから……
「魔王サン、家ってまさか…………彼方(現世)の方?」
「そうだが?問題は無いだろう?」
おい!この魔王さっきから真顔でサラッと核爆弾級の発言するから頭痛止まないんだが?魔王が勇者の家に住まわせてくれって普通言わんよな?言ってんだけど?何?前世で何やらかしたらこんな事になるの?
「どうだ?悪い話ではないだろう?貴様は余を見張れるし、余はグータラできる。win-winではないか?」
いやそんなにドヤりながら言わないでください。
「グータラするつもりなんだ……んーわかった、とりあえず魔王。そこら辺にあったこれ、付けてくれない?」
???「エスト・テリュナだ」
「あ、名前あったんだ。俺の名前は宝竜寺タクマ。えっとエストさんこれ首に付けてくれない?」
エスト「…………良いだろう」
色々あったけど無事?に国に戻ることが出来た。国王に説明するの大変だったけど、やっとちゃんとした所で寝れる。
エスト「……余が言うのもなんだが…………この首輪をつける必要あったか?」
「いやぁ…………拘束用魔道具とか言って説明したら納得しやすいかなって。実際に国王は納得してくれたじゃん…… 」
エスト「苦笑いでな」
「あはは……きっと気のせいだよ」
それから約1週間は宴やらでどんちゃん騒ぎ。翌週にやっと元の家に帰れました。そして今は、魔王と同居してます。魔王って漫画読むんだ。威厳……どこ行ったんだろ。
コメント
3件
ほのぼのしていて可愛かった(*´ω`*)内容も面白かったよ!