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side wki
…元貴出張行っちゃったなぁ、、
そういえば明日って記念日だったよな?
忘れられてるのかな、、
仕事が忙しいのもあるだろうし、別に、、
…別に悲しくなんかないよ、、。
そう考えた途端涙が止まらなかった
元貴は人気だし仕事だから仕方ないという誇らしさと
忘れられてたらどうしようという不安と
記念日は一緒に過ごしたかったという淋しい気持ちが俺の脳内をぐるぐる掻き回した。
…なんか気を紛らわせるものないかな。
辺りを探すとゲームのカセットとソフトがあった。
懐かしい。
久しぶりにやってみようと実践を試みたけど、全然へたくそだった。
…これ昔よく元貴とやってたな、。
うちに呼んで、夜中までゲームして、
次の日の学校2人とも爆睡して怒られて、
「…はは、なつかし、笑」
あ、俺また元貴のこと考えてる、、。
ゲームはやめよ、、
何かほかに、、
マンガ、マンガあったよな確か。
本棚を探すとホコリを被ったマンガが出てきた。
「ホコリ被ってんなぁ、最近全然読んでなかったからか、」
マンガを読んでいると
ここ懐かしいな、元貴と2人でこの技真似してたな、
このマンガの別巻2人でふざけてたらジュースこぼして買い直したんだよな、、
と、また元貴のことを考えていた。
マンガも読むのをやめ部屋の片付けをした。
片付けをしていて出てくるものはどれも元貴との思い出が染み付いていた。
「…へんなの、何してても元貴のこと考えちゃうよ、、笑」
可笑しさと同時に悲しさも込み上げてきて、また堪えきれずに泣いてしまう。
元貴、、まだ移動中かな、、