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崎本奈里(さきもとなり)はふらりと外出し、ペットショップへ出かけた。犬たちを見て癒やされたかったのだ。「あれ?!辞めた!?」ペットショップはペットを売っていなかった。保護犬、保護猫がいた。ペットショップの闇がとてもどす黒いことを知った店主、小島秋斗(こじまあきと)はペットショップを辞め、おもちゃやフードだけを売ることにし、保護犬、保護猫をペットを並べていたショーケースを保護犬、保護猫の部屋にした。「よかった」奈里はとりあえず見て回ることにした。「ん?」奈里は側のショーケースにいた薄い茶色のトイ・プードルに目がいった。実は奈里はトイ・プードルを飼っていた。名前はティアラ。とてもくりくりとした目を持つ、アプリコットのトイ・プードルだった。しかし、三ヶ月前に12歳で亡くした。

さらにふかふかふわふわのクッションやペットベッドで寝ず、固く冷たい床で寝ることがほとんどだった。奈莉はトライアル中、そういうことにとても戸惑いを覚えた。しかし、保護活動をしていた知人、秋村さちよにコツやポイントを教えてもらい、トライアルを無事クリアした。

奈莉はドッグカフェ、「LIFE Dog」のオーナーで、愛犬と一緒に入店可能。ほぼ年中無休で、ワクチン接種必須、ヒート中のメスは入店禁止、だいたいのしつけができている。ただ、保護犬の人馴れ進行の場合は、攻撃性がない子だけ入店可能、マナーパンツ又はマナーベルト必須など人と犬が快適に暮らせるように約束事も決めた。26歳の養子、崎本景丸(さきもとけいまる)は開いたばかりのキャットカフェ、「LIFE in Cat」のオーナーで、愛猫と入店可能。義母(はは)と同じく約束事も取り決めた。保護犬、ティアはLIFE Dogの看板犬となりました。

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