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神からあんなことを言われてしまってから俺は主人公をいじめてばかりいた。
今日はどんないじめをしようか。
正直とても気が重い。俺とてこんなことはしたくないんだ。
「きったねー」
泥水を勢いよく被せる。よく似合っている高級な白い服が泥色に染まる。
笑いたくなんてないのに口角が上がる。
こうしなければ俺はあの馬鹿みたいな神にやばいことをされる!!
「ぼく、また仲良くなりたいよぉ…」
「ぼくね、あきらのこと大好きなんだよ。」
やめろ!やめてくれ!!
そんな可愛い目で見つめるな…!いじめられなくなるだろ…!
「そうか?俺はお前のことなんて大嫌いだよ。」
嘘だ。結構好いているし、今すぐにも抱きしめたい。彼は涙を目にためてこちらをじっと見つめている。ただ罪悪感と嫌気だけが胸に強く残る。
「今日はもう帰れ」
しんどい。もうこれ以上は無理だ。早めに帰ってもらおう…
「わ、わかった、」
ひどくしゃくり上げていて、目が赤く腫れている。ほんとに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
智也side
今日も怒られちゃった…僕はあの時みたいに二人で楽しく遊びたいだけなのに。
そうだ、いいこと考えた!
「あの、めいどさん。」
「?」
「こっちです…!」
「あら、どうされましたか花咲家のご子息様。」
「あの…あきらくんのお誕生日っていつですか?」
「ちょうど明日ですよ。」
「…!ありがとうございます!」
「いいえ。お気をつけて。」
やったぞ!これなら僕、あきらくんと仲良くできるかも!
晃side
今日は妙に智也が遅い。なぜだろう?まあ、俺としてはいじめたい訳ではないんだけれど。でも“あれ”がまた僕の体を襲うのは正直嫌だ。
「あきらくん!」
はあ、来てしまった。今日もやらなくちゃ。
「随分遅かったな?」
ふふん、と誇らしげな顔をしている。なんだ?今日の智也は少しおかしい。
「これ!プレゼント!誕生日でしょ?」
「…えっ」
なんで俺なんかに…?嬉しさよりも困惑が勝つが、中身を見て驚いた。俺は甘いものが好きで、その中でもラスクは格別に好きだった。その中には見るからに高そうなラスクが入っていたのだ。
「え…いいの?おれ…」
「いいんだよ!だって僕とあきらくんは友達だもん!」
「い、いや。友達だったらあんなことしないよ。絶対に―」
その瞬間、前感じたことがある感覚が俺の体を満たしていく。
― うそだろ?今、ここで?
体がびくんと震える。甘い吐息と声が漏れて痙攣が続く。
「…?あきらくん?」
「…お前もう、かえ、れ」
「えっ、?プレゼントいやだった?」
「ちが、っから…!ん…」
少しでも気を抜けば恥ずかしい声が出そうになる。
まだ精通を迎えてないのか、ドロっとしたものは出ず、体が震えるだけだった。
「体調わるいの?日陰行こ!」
「まじ、で!いいから…!」
力が入らない細い腕は彼の思うままに引っ張られた。日陰に入った今も痙攣が続き、声も抑えられなくなってきた。
「あ、っん…ん…ぅ」
「…………」
大きな瞳が俺を貫く。じっと見られてるのが恥ずかしくて涙まで出てきた。
「はやく、…かえ…」
皆言い終わる前に唇に柔らかい感触が伝う。鈍った頭のせいで唇を奪われたことに気づくまで少しかかった。
「ん、…んん…」
幼稚な音を立てながら必死に唇を重ねられる。下手なキスなのに体がさらに疼いて仕方がない。
これ以上はだめだ。
今出せる力を全て出して彼をおしのける。
「帰って。」
「ご、ごめん。なんかあきらくんを見てたらドキドキして、体が勝手に動いちゃって…」
「…いいから。帰って。」
その後彼は申し訳なさそうに帰っていった。
正直限界だったので助かった。体はバカになってしまってもうどこもかしこも性感帯だ。
服と肌が擦れただけでも刺激が強い。
ついには頭までバカになって快楽の海に流されて行った。