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9 - 第9話 弱い俺にさよならを。

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2024年05月20日

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9.弱い俺にさよならを。


「あ、玲王!やっと出た。」


電話の応答ボタンを押すとすぐに潔の張った声が聞こえた。


「ごめん、洗濯してた。」

「こんな大事な日に家事かよ」

「凛!お前らもう病院か?」

「俺と凛は朝に面会時間貰ったんだ。」

「じゃあ俺も一緒にいくよ。どっかで合流してから…」


俺の言葉を遮るように電話が切られた。

潔とのLINEのトーク画面には「午後19時。凪誠士郎様の病室にて面会希望。」と書かれた紙の写真が送られてきた。

見終えるとすぐに次が送られてきた。


「ただいま。れお。」


きっちりした潔は俺の名前を絶対変換してくる。

凛は潔とのLINEからして人の名前は間違えないし正しく変換する。

昔から何一つ変わってない平仮名の癖。


俺は走り出した。

冬の寒さの中コートも着ないままで街中を走った。

ここから走れば19時に間に合うだろうか。

2年前、ちゃんと向き合ってれば今頃車で迎えに行ってやれたんだよな。

俺の弱さが失った大事なもの。

でも、まだ残ってる。凪がいる。




「坊ちゃん、お乗り下さい。今は我慢が正解ではないのですよ、貴方がすべきは凪誠士郎様に会いに行かれることでしょう。早く。」


信号で止まった真っ黒な見覚えのある車の後ろのドアが開かれた。


「…ありがと。ばあや。」


疲れた息を吐き出して最後の力で飛び乗った。

早まる鼓動がうるさくて何も聞こえない。


「坊ちゃん。会ったらまずは誤るんですよ。」

「…あぁ、謝る。ちゃんと向き合う覚悟は…これから凪と見つける幸せの中でするんだ。」


ついた病院の目の前で車を降りると走り出す。

その途中でばあやの声がした。


「ばあやはいつでも坊ちゃんの味方ですよ。」

「…ばあや。」

「いってらっしゃい、坊ちゃん。」

「……行ってきます、ばあやッ!!」


もう振り返ろうとはしない。

凪のために、自分のために、これからの為に。






「凪…ッ!!」

「れお…。久しぶりなのかな。」

「久しぶり…だよ。本当に、待たせて…」

「泣いてるの、れお。」

「…凪に話さないといけないことがある。潔から聞いたかもしれない、意識があったかもしれない。でも…俺から伝えなきゃいけない。」

「わかった。聞くよ、れお。 」

こんなに眠っていたからだろうか。

凪は眠そうではなかった。

その代わりに凄く幸せそうに目を細めて俺を見つめてくれていた。

抱きしめる手が自然と伸びる。

凪は自ら体を近づけて俺の胸に顔を埋めた。




次回最終回です‼️

おはよう、大好きな君へ。

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コメント

2

ユーザー

やばい、泣きそう 最終回待ってます‼️

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