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「ねぇ颯太」
「何?梨花」
「居なくなったりしない?」
「え?」
「私から居なくなったりしない?」
「なんでそんなこと聞くの?」
「もう失いたくないから」
そう 梨花は1度付き合っていた人がいた
でも
川で溺れて死んだ
梨花を庇ったらしい
しばらく梨花は誰とも話さなくなった
いや話せなくなった
そりゃそうだ 最愛の人を亡くしたのだから
俺はそんな心配をさせない
1人になんかしない
そんな心配をしていたなんて
俺は知らなかった
「いなくなるわけないじゃん」
俺が居なくなったら
梨花は可哀想で仕方ない
「梨花を1人になんかさせない」
「私も 颯太の場所から出ないから」
そう誓ったはずだった
どうしてだろう
神はこの世にいるのだろうか
「帰ろうか」
「そうだね颯太」