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続きよ♡
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竜央は色っぽく息を荒らげ、時折奏橙に体を擦り寄らせる。
奏橙「…誘ってんですか……?」
竜央「……ぅん…」
弱々しくも、覚悟のある声。…本番が始まるという、2人なりの合図だ。
竜央自身が何度か達してるため、前戯をせずともすんなり平均より少し大きめのソレは入った。
奏橙「…案外、すんなりと入りますね…♡」
竜央「言、ぅな……」
恥ずかしさ、もどかしさからか竜央は奏橙から少し視線を逸らす。
奏橙「先輩の事、大切なので…ゆっくり、動きますね。」
宣言通りに相手を傷つけぬよう優しく、かつ愛がしっかりとある。
竜央「…気持ちいい……」
ふと、考えたことが言葉になった。思考力が快楽の影響で落ちている証拠だ。
奏橙「…俺もですよ、先輩…」
何度か腰を動かし、相手と深い口付けを交わすと、奏橙は相手から自身のを引き抜いた。
竜央「…やめんのか?」
奏橙「…がっつきすぎて…先輩を傷つけたくないんですよ。」
相手も自分にも服を着せ、ベッドで向かい合ってる。
奏橙「…先輩、もう一度、言わせてください。」
不安そうだが、確信ある眉を八の字にした笑顔で竜央に問いかける。
竜央「……ぉう……」
何かを察したようで、小っ恥ずかしそうに顔を下に向ける。
奏橙「…行為をした後じゃ説得力に欠けるかも知れませんが……」
すぅっと、1呼吸置く。秒にもならぬ時間だったが、互いに気持ち的には、数分…数時間の気持ちだった。
奏橙「……俺と…おつきあいしてくださぃ…」
緊張から言葉が抜ける。
竜央「……」
黙って下を向いてた顔が、上に上がる。
竜央「…もちろんだ。」
説得力に欠ける?そんなはずない。奏橙が初めてで良かったと思える、そんな愛のある、幸福な一時だった。
奏橙「、良かっ、た…です…」
時折言葉が詰まるも、嫌悪感などでは一切なく、安堵だ。
とても幸せな一晩だ。こんな幸福な夜は…いや、今後訪れる。
だって、2人でいれば毎日が―
―幸福満ち溢れる一時だから。
「幸福満ち溢れる一時を。」
[完]