年上の君

こんにちは、神楽です！

こちらも友達から許可をもらって投稿してます👍🏻第二話です

通報✖︎桃青体不なので苦手な方は自衛を🙇🏻

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【青side.】

今日はなんとなく朝から不調だった｡資料の作成部数を間違えたり､データを別のファイルに間違えていれてしまったり｡何をやってもうまくいかなくて､そんな俺に苛立ちを覚えた｡おまけに今日は人手が足りないからか､いつもよりタスクが多かった｡普段の俺なら余裕で定時までに終わらせてたのだろう｡だが今日の俺はそうはいかなかった｡いつもはミスしないようなところでミスをしたり､見落としがあったり｡もう今日は何もしたくない｡そう思いながらさっさと残りの仕事を終わらせ､家に向かった｡

家に着くとまだ明かりが付いていなかった｡おそらくまだないこが帰ってきていないのだろう｡靴を脱いでリビングに向かおうとした｡その瞬間､視界が暗転した｡

【桃side.】

今日は大学の講義後､どうしてもと言われ飲み会に連れてかれていた｡最近のまろは､どこか疲れ切っていて｡前よりかは､頼ってくれるようになったがまだプライドというものが邪魔してあまり自分からは頼ってくれない｡今朝は心なしか顔色が悪かった気がした｡早く帰ってまろに飯でも作ろう｡そう思いながら玄関のドアを開けるが部屋に明かりが付いていなかった｡まだ帰ってきてないのだろうか､そう思いながら電気をつける｡その瞬間､俺は驚いて硬直してしまった｡

『っまろ！..まろ！！』

そこには廊下の壁にもたれているまろがいた｡顔色が悪く､少し赤く熱っている｡

『まろっ..！』

青『…っない..こ…？』

『まろっ！よかった､意識はある…』

『まろ､いつから体調悪いん？』

青『ん…？なん..て…？』

『い､つ､か､ら、た､い､ちょ､う､わ､る､い､？』

青『んー…わか..らん…？』

『まろ､熱あるんよ』

青『…ん..？』

『ま､ろ、 ね､つ､あ､る､』

青『…ね..つ…？』

どうやら本人は自覚していないようだった｡

『まろ､ちょっと体揺れるね？』

とりあえず､まろを横抱きにして寝室に運んだ｡体温を測らないと､それから水に薬に何か食べれそうだったら飯を用意しないと｡その前にスーツも着替えさせないとな｡そう思い､別室に行こうとしたらまろに袖を引っ張られた｡

『まろ..？』

青『なぃ..こ…？どこ..いくん…？』

震えた声で弱々しく言うまろ｡

『えっ..えっとリビング…』

青『っ…そっ..か….』

寂しそうなうるうると潤んだ瞳で俺を見つめるまろ｡

『大丈夫､すぐ戻るから』

そう言い残して､一度リビングへ向かう｡結構弱ってるあたり､相当メンタルにきてるな｡一旦必要なものを早急に揃え､まろの元へ向かった｡まろは薄目で眉間に皺を寄せながら片手で頭を押さえていた｡

『まろ､頭痛い？』

青『ん..？なんて…？』

『あ､た､ま､い､た､い？』

青『ん､…なんか..ズキズキ…して..る…』

『そっか､』

まろは耳が聞こえづらいようで､おまけに頭も痛いらしい｡この感じだと結構辛そうだななんて思いながら熱を測る｡38.7｡しっかり発熱していた｡

『ま､ろ､み､ず､の､め､る？』

そう声をかけるが反応がない｡肩を優しく叩いてもう一度言うが､俺を見つめるだけで口は動かなかった｡

青『な..いこ…？なんて..言って…るん…？』

少しして､そう口を開くまろ｡すかさず同じことを言う｡が､どうもまろは見つめるだけだった｡

青『なぃ..こ…なん..か…聞こえない..』

『みみな..り…する….』

まろは弱々しくそう口にする｡

青『なぁ..こ…1人..いや…』

『こわ…い….』

そう言うとまろはのっそりと身体を起こし､よろよろと俺の方へくる｡

『まろ､寝てないと…』

青『…つら..い….』

そう言い残したときぼそっとまろが口を開いた｡

青『からだ..しんど…い..みみ…なんも..きこえへん….』

『こわ..い…』ｷﾞｭｯ

まろがぎゅっと俺に抱きついてくる｡俺はすかさず､まろをぎゅっと優しく抱きしめる｡

青『なぁ..こ…あったか..い….ね』ｺﾃｯ

そう言うと安心したのか､俺に抱きついたまま眠り始めた｡少し呼吸は洗いが､規則正しい呼吸が聞こえてくる｡まろがここまで素直になるなんて､珍しい｡だから俺は優しく背中をさすりながら､まろを寝かせた｡明日には良くなってるといいな､そう願いながら俺も目を閉じた｡

end.

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