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リンド→「」 エクラ→『』 その他【】
episode.1 暖かな光に包まれて
…太陽の光が、窓のカーテンの隙間から差し込まれる。それはとても暖かな光だった。
まだ眠気が覚めず、ぼくは布団を深く頭まで被る。暖かい光が差し込んでいたが、今の季節は真冬の12月、とても寒かった。
「うぅん、、さむい、、さむぃ、……」
そう、小言を言いながら布団の中で足を擦り合わせ摩擦で暖かくしようと試みた。
だが、それはいつもとは全く違う温度で、布団の中は、全く暖かくなかった。
あれ、、?いつもの、優しい香りがしない……
暖かくて、柔らかくて、花のような香りがする……優しい……師匠の匂いが。
_______________ガチャン。
小屋の扉が空いた音がする、誰か入ってきた?
誰だ……危険なやつ……?
そして、寝ぼけ眼を擦りながら扉の方を見る。
そこには、深めの茶色い桶に何かを入れたまま小屋に入ってきた人がいた。
まだ視界がぼやけており、判別は分からなかった。
「…………師匠、、どこ、、」
その言葉を呟いた瞬間、その桶を持った人は
ふふっ、と笑いこぼした。
陽だまりのような暖かく照らしてくれるような笑い。
………………師匠?
『ふふ、リンド、貴方の探してる師匠はここよ。まったく、まだ寝ぼけていたの?まぁ、無理もないわね。昨日は遅くまで大変な修行をしていたものね。お疲れ様。リンド』
そう言い、師匠は僕の頭をふわりと撫でる。
それがあまりにも心地いいものだった。
「師匠、どこに行ってたんですか、?お外は、まだ日が差してるとは言え、寒いですよね、?」
そう心配そうに聞くと師匠は答えた
『街に行った後、お洗濯をしに、川に行っていたの。たしかに、まだ外はとても空気が冷たくて、水は凍えてしまいそうな程冷たかったわ。
でも、綺麗になったの。』
『貴方が頑張って、服や顔までを泥だらけにしながら修行をしていたでしょう?その目に見える成果を洗い流すのは、少し心痛かったけれど……でも、私に優しくしてくれて、私の言ったことを自分のやりやすい方法に変えて、強くなる貴方は、とても強い私の大切な弟子よ。』
師匠の言葉は心臓の奥の奥まで、深く刺さり、
心を暖かくしてくれた。師匠は、幼い時に家族に森で捨てられ、なにも食べず、泥水しか近くに無く、餓死してしまう寸前のところを助けてくれた。命の恩人でもあり、今は大切なぼくの師匠さまなのだから。