1人の女が、もう廃校になった学校に足を踏み入れた。
肝試しというふざけた理由で怪異達の住まう廃校へと入ってしまったのだ…。
那月「…久しぶりに肝試しなんて来たな。妖怪やらお化けやらは信じないけどなんかこのドキドキ感が癖になるんだよなぁ。いけないことと分かっていてもやめらんないわ、」
校舎の鍵は開いていて、簡単に入れた。暗闇の中をスマホの光だけで進んでいく。
適当に探索をしていると1つの教室に着いた。
【教室へ入りますか?】
《Yes》◀《No》
ガラガラと少し錆びれている扉を開けて教室へ入る。
那月「懐かしい…よくこっくりさんとかしたなぁ。誰かが動かしただので少しの言い合いになったんだっけか?あの時は本当、何も考えずのほほんと生きてたな。今もだけど、せっかくだしこっくりさん…してみようかな」
さっと準備を済ませて、懐かしの遊びをしてみる。
那月「これで動いたら普通にすげぇよな。まぁ、こっくりさんもたかが迷信みてぇなものだしな。」
そしてお決まりの合言葉。「こっくりさんこっくりさんどうぞおいで下さい。」と言う、どうせ動かないだろうと高を括っていたら…動いた。
鳥居の横にある「はい」という文字にゆっくりと近づいていく。
那月「う、動いた…?え、えと…じゃあ私が◯ぬのはいつ頃ですか?」
つい気になり、聞いてしまった。まさか動くとは思っておらず動揺したが”どんな質問を答えてくれる”という話があったので聞いてみた。
だが、すぐに聞いたことを後悔することになる。
那月「き、ょ、う…へ?今日?!」
驚きのあまり十円玉から手を離してしまった。
「アハハッ!離したね!離しちゃったねぇ!」
不意に女の声がした。笑っている声、楽しんでいる声、私を見て楽しんでいる。
那月「だ、誰だ?!」
「誰だろうねぇ?誰だろうねぇ?ほらほら、逃げないと襲ってくるよ〜、早く早く〜!」
十円玉も紙も全部置いて教室から急いで出た。そして走った、あそこには気味の悪い”ナニカ”が居る。
走って走って走って走った。そして保健室と書かれた部屋へと咄嗟に入いる。
【何処へ隠れますか?】
《ロッカー》▶《ベッドの下》
少し迷い、”ナニカ”が来ないうちにベッドの下へと隠れる。
ずるッずるッと何かを引き摺るような音が近づいてき、止まったと思えば保健室の扉が凄まじい勢いで開けられる。
ナニカの足の様なものが見えた。「ヒッ」と小さく悲鳴をあげるとナニカは動きを変え…ベッドを軽々と持ち上げ、私を見下ろした。
「みーつけた♡見つけた!見つけた!人間みっけ!」
笑いながら私に手を伸ばしてきた。
・・・・・・【ゲームオーバー】・・・・・・
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