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【リトライしますか?】
《Yes》◀《No》
適当に探索をしていると1つの教室へ着いた。
【教室へ入りますか?】
《Yes》▶《No》
那月「あ、ここ教室かな?入ってみようかな…いや、なんか気味が悪いしやめておこう。」
教室には入らず、他の場所へ探検に行く。
那月「ん?ここは…音楽室?」
しばらく歩いていると音楽室に着いた。そこにはピアノやオルガン、小太鼓など様々な楽器が並んでいた。
他の場所と違って部屋も楽器も綺麗にされている。廃校にある音楽室とは思えないほどに…
那月「ピアノ、かぁ…昔は友達と弾いてたけど今は弾けるかな?」
なんの気無しにピアノをじっと見ていると、急にピアノの音色が音楽室中に流れる。
びっくりして目を見開く。
ここは廃校、私以外誰もいないはずなのだ。いや、いたとしてもどこから音色が聴こえてきている?
私はただただ怖かった。未知の存在、それだけで人間は恐れるものだ。すぐに逃げ出したい、だが恐怖で足が思うように動いてくれないのだ。
とてつもない絶望を与えられてから何十分が経っただろうか。こんな所、来なければ良かったと後悔しながら恐ろしくも美しい音色に鼓動を速めながら時間が過ぎるのを待つしかできない。それから数十分が経つとピアノの音色も聴こえなくなり、だんだんと落ち着きを取り戻していった。
足が動いてくるとすぐに音楽室から飛び出す。
那月「こんな廃校に来たのが間違いだったんだッ!すぐにここを出ないと…」
来た道をUターンして玄関の方へ向かう。だが、どれだけ行っても外への扉が見当たらない。ついには今いる場所が廃校の何処なのかも分からなくなってきた。
今日だけで何回、絶望に駆られたのか分からなくなる。嫌だ、怖い、なんでこんな所に来てしまったんだ。そんな言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡る、頭がどうにかなってしまいそうだ。
恐ろしさのあまり、うずくまっていると誰かに声をかけられた。
【セーブしますか?】
《Yes》◀《No》