テラーノベル
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『やっと、心も。』
今日は、俺が自分の気持ちに気づいてから初めての…週一の約束の日。
伝えるか、伝えないか…
伝えない方が…現状維持で、自分の保身に繋がる。けど……でも、
俺は…千空ちゃんに、思いを伝える。
「…よし、じゃあヤるぞ。」
「ねぇ、千空ちゃん。その前にちょっといい?」
「…なんだ?」
千空ちゃんが不思議そうな顔をしている。
そりゃそうだ。いつも、なんの言葉もなしに行為を始めているから。
「…あのね…っ俺…は…」
「……千空ちゃんのこと、好き…なんだ。」
「…」
今、絶対千空ちゃんの顔を見れない。
…脈が、早くなってるのが鮮明に分かる。
手に汗がたまる。
頭が真っ白だ。
…もし拒絶されたら?もし信頼がなくなったら?
そんな不安が…頭によぎる。
もしそんな反応をされたら…俺は…
壊れちゃう。
「…クク…」
「テメー、『恋愛とか、「今はまだいいかなー」って感じ』じゃなかったのかよ…」
「…っえ、…」
…予想外の反応…
目を細めて…笑われた。
それは…嘲笑うような、嫌な笑みじゃなく。
…なんだか…温かみを感じて…
「…そうだな…」
「”好き”なんて…合理性の欠片もない感情だと思ってた。」
「……けど、今は…」
「テメーのことが”好き”だから…合理的とか、非合理的とか、関係ねぇ。」
「…それ……って……」
「俺は…テメーじゃなきゃダメだ。」
「俺も好き。この関係が始まってから、ずっと好きだった。」
「っ…!」
…なに、それ…
俺も、千空ちゃんも…気づかなかっただけで、言わなかっただけで…
気持ちは一緒だったってこと…??
「俺も好きだよ…!!」
「さっきも聞いたわ。バカ。」
「…ねぇ、千空ちゃん。」
「キス…していい?」
「…」
「…好きにしろ。」
少しだけ目や仕草に戸惑いや緊張…照れを見せ、こっちに顔を向け…
目を瞑る千空ちゃん。
…
唇の柔らかい感触。
体温の温かさ。
吐息。
「…」
ギュッ
「っぁ、おい…」
「…ちょっとの間…このままでいい?♪」
「…あ”ー…」
それだけ言って、千空ちゃんは俺を抱きしめ返した。
キス、ハグ。そんな小さなスキンシップ。
それ以上のことは何回も何回もしてきた。
でも…それよりも…
この静かな空間で、お互いの体を預け…
抱きしめ合う時間の方がずっと…心地がいい。
HAPPYEND_
第5話 『やっと、心も。』
完結ですーーーーーー✨✨👏👏👏
マジでほんとに短いけど許してください。
体だけのセックスよりも、心が通じあったキス、ハグの方が、暖かいんですよね……😊😊
感想待ってまぁあああすーーーー
コメント
7件
幸せの供給過多ァ!!千空の笑いが脳内再生されてます!!あったかみをありがとう!!!今までそれ以上の事して来たのに好きの二文字を言うのに顔まで逸らしてしまうぅ!!可愛いッッ!ゲンの供給過多!!幸せをありがとう!!
やったぁぁぁ!!ゲンーー!!よく言ったぁ!!😭😭😭 もうその部屋の壁になりたい…(?) バットエンドの時は辛すぎて涙出たけど、ハッピーエンドは嬉しすぎて泣いちゃいますよぉ…😭😭 きっと千空もゲンからの「好き」を聞きたくて仕方なかったんだろうなぁって考えると…もう!😭😭(語彙力なし…) 他作品の更新も楽しみに待ってます!
続き待ってましたっ...!!!😭👍badendではすごく衝撃を受け、すごくモヤモヤしましたが、happyendだとすごく安心して暖かさでホワホワってなりました....(語彙力???)本当にありがとうございます.....