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102
莉緒
51
「カケラ」が消え、困惑する生徒たち。
そんな中、落ち着きを取り戻した苺空の指示を受け、生徒たちはそれぞれ自分の教室へと戻っていった。
その頃、学園長室にて ーー
生徒たちを部屋に戻したあと、苺空と照愛は向かい合い、話し始めた。
苺空「まさか、カケラが消えるなんて……」
照愛「こんなことになって……大丈夫なの?」
苺空「いやー、あんまり状況は良くないかも」
苺空は、困ったような表情を浮かべた。
照愛「一体、どこに……」
苺空「分からないけど、うーん……」
苺空「うん、様子見かな!!!」
苺空は少し考え込むと、笑顔でそう言った。
照愛「え?」
苺空「見つけるべきなのかもだけどさ?
もしかすると消えたのには意味があるのかも
だし」
照愛「意味?」
苺空「私の勘だけどね笑」
照愛「貴方の勘は、当たるから。信用していいかもね。」
苺空「そう?」
照愛「いつも自信家のクセして、ここの
自覚はないの不思議よねぇ」
苺空「はは笑」
照愛「生徒たちには、どう説明するの?」
苺空「一旦は、放送で様子見すること伝えよ。細かいところは私も分からないから。」
照愛「それも、そうね。」
苺空「うん。」
そうして話が終わると、苺空は立ち上がり、放送用のマイクの前に立ってスイッチを押した。
ピーンポーンパーンポーン。
苺空「生徒たち〜!さっきは、ごめんねぇ。
私は苺空!一旦は、様子見として学園生活は普通にやっていきます。」
苺空「ということで、改めて学園の説明をするので、明日、体育館に集まってください。今日は自由にしていいからね〜!よろしく〜!」
こうして、放送は終わった。
兎唯たちは自分たちの部屋で放送を聞き、先程のことを確認し始めた。
兎唯「ねぇ?改めて確認だけど、 “アレ” が
そうなんだよね?」
桜兎「うん、恐らく」
音色「なになにー?」
夕妃「音色忘れたの?ここに来た理由」
音色「?なんだっけ?」
春楼「ふふ笑」
風和「音色ってば、相変わらずだねぇ〜」
音色「?」
音色は、なんのことか分からないというように首を傾げた。
桜兎「はぁ、」
兎唯「とりあえず笑 あそこに1回戻るべき
だよね」
春楼「そうね。報告しにいきましょう。」
音色「!!戻るの!?」
音色の表情が、キラキラと明るくなったのを見て、桜兎はため息をついた。
桜兎「はぁ……夜に、ね。」
兎唯「(クスクス) うん笑」
春楼「人が来ないところの方がいいわよね?
どこにするの?」
兎唯「うーん、」
夕妃「良さげな場所見つけてくるよ。
夜になるまで時間あるし。」
兎唯「おっ、よろしく!」
夕妃「任せて!」
そう言うと、夕妃は立ち上がった。
夕妃「音色と、風和もいこ!」
音色「うん!!」
風和「は〜い♪」
2人も返事をして立ち上がった。
桜兎「それじゃあ、分かったら連絡して。
それまでは自由にしよ」
兎唯「そうだね!」
夕妃「オッケー!いってきまーす!」
春楼「行ってらっしゃい。」
音色「いってきまーーーーす!!!」
夕妃と音色が部屋を出ると、風和もその後ろを追いかけるように部屋を出た。
桜兎「ふぁ〜 私は、眠いから時間まで寝るね。春楼、お姉ちゃんをよろしく。」
そう言うと、桜兎は立ち上がり、自分のベッドに入って眠りについた。
春楼「ふふ、了解笑」
兎唯「おやすみ笑」
春楼「さて、わたし達はどうする?」
兎唯「そうだね〜 私たちも学園回ってみる?」
春楼「いいわね、行けましょう笑」
兎唯「うん!」
春楼と兎唯も立ち上がり、部屋の電気を消した。そして、扉を開けると部屋の外へ出た。
数時間後 ーー
6人はそれぞれの時間を過ごし、夜が訪れた。
その頃、兎唯と春楼は2人で教室前の廊下に立っていた。
兎唯「意外と夜になるの早かったね〜」
春楼「そうね。」
兎唯「さっき、夕妃から連絡あったし。向かおうか」
春楼「ええ。」
こうして、兎唯と春楼は目的の場所へ向かって
歩き始めた。
そして、その後ろ姿を見つめる2人の影があった。
??「ねぇ?あれって…」
??「さっきのじゃん!!」
??「ほんと、許せないわ。ねぇ?瑠々夏?」
瑠々夏 (るるか)「そうよ!莉琉!」
莉琉 (りる) 「そうだわ。ちょっと、一言いいに行きましょう?」
瑠々夏「いいわね!!」
莉琉「彩狼様ファンクラブの名にかけて…!」
瑠々夏「名にかけて……!!」
こうして、2人は兎唯たちの後を走って追いかけた。
莉琉「ねぇ!ちょっと!!」
兎唯「ん?私?」
莉琉「そうよ!!」
瑠々夏「あたし達からあんたに、言いたいことがあるのよ!」
2人は莉琉たちの言葉に足を止めた。
兎唯「…ごめんだけど、急いでるから。」
春楼「また後にして?」
兎唯と春楼は、無視をしようとまた歩き始め
たが……
莉琉「瑠々夏」
瑠々夏「ふふっ♪」
瑠々夏はニコッと笑うと、走って兎唯たちの前へと回り込み、通せんぼをして2人を引き止めた。
兎唯「な、なに、?」
春楼「……」
莉琉「あんた、彩狼様とさっき会話したでしょ?」
莉琉は兎唯たちの後ろから歩み寄り、兎唯の前に立った。
兎唯「彩狼様…?誰のこと?」
莉琉「惚けないで!!さっき見たのよ!!」
兎唯「ええ……?(チラッ)」
春楼「……?」
兎唯は訳も分からず困惑し、春楼と顔を見合わせた後、莉琉に顔を向けた。
兎唯「本当に分からないんだけど……」
瑠々夏「そんな訳ないでしょ!!」
莉琉「笑顔を向けられてたじゃないの!!」
兎唯「え、がお、??」
兎唯が本当に訳も分からず困惑していると――。
??「なーにしてんの?w」
瑠々夏の後ろから声が聞こえた。
瑠々夏は驚き、後ろを振り返った。
瑠・莉「彩狼様!!?」
彩狼 (いろ) 「その様って言うの辞めてってばw」
兎唯「……あ、さっきの」
彩狼「?あ、さっきぶつかった子か」
彩狼「それで…?何を??」
兎唯「さ、さぁ、?」
兎唯は、困惑の表情を浮かべた。
瑠々夏「彩狼様違うんですよ!!」
莉琉「この子がさっき、彩狼様に笑顔を向けられていたから…!!一言言おうかと…!」
彩狼「え?w いや、あれ社交辞令ね??w」
莉琉「ふぇ?」
彩狼「困ってるから、もうやめとけ?w」
莉・瑠「は、はい!!!」
彩狼にそう言われ、2人はその場を退散した。
彩狼「ごめん、大丈夫だった?」
兎唯「う、うん!助けてくれてありがとう。」
彩狼「助けたと言えるかって感じだけどねw」
春楼「兎唯、ごめんね、わたし何も出来なくて……」
春楼は、申し訳なさそうに兎唯を見つめた。
兎唯「大丈夫だよ、春楼。気にしないで笑」
春楼「うん…」
兎唯「(ニコッ)」
兎唯は、春楼を安心させるように笑いかけた。
そして、彩狼に視線を移す。
兎唯「彩狼、?様?でいいのかな?」
彩狼「いいよw様とか付けなくてw」
兎唯「分かった!彩狼!」
彩狼「(笑う) またなんかあったら、僕に言ってよ。これ僕の連絡先」
そう言うと、彩狼は持っていた紙に自分の
連絡先を書き兎唯に渡した。
兎唯「ありがとう!!私は、兎唯。
よろしく!」
春楼「わたしは、春楼よ。よろしくね。」
彩狼「こちらこそ笑 改めて、僕は彩狼だよ。」
こうして、3人は笑顔で挨拶を交わした。
するとーーー
兎唯「あっ!!!」
兎唯が、大きな声を上げた。
彩狼「ど、どうしたの?笑」
兎唯「私たち、行かなきゃ!!」
春楼「あ、そっか。」
兎唯「急ご!!春楼!」
春楼「ええ!」
彩狼「?」
兎唯「ごめんね、彩狼。私たち、行かなきゃいけないところがあるの!またね!!」
彩狼「あ、うん。また……」
兎唯と春楼は、焦りながら走って行ってしまった。
彩狼「なんか面白い子だったな、笑」
2人の後ろ姿を見ながら、彩狼は笑った。
??「おーい、彩狼〜」
??「何してんの〜?」
彩狼の後ろから2人の男子が話しかけてきた。
彩狼「伯真と玄。いや…ちょっとねw」
玄 (げん) 「どうせまた、アイツらだろ?」
彩狼「さすが、玄。正解w」
伯真 (はくま)「相変わらず、モテ男は大変だよな〜笑」
彩狼「ふw でも、面白いこともあったよw」
伯真「お?なんだなんだ?笑」
彩狼「……せっかくだし、見に行こうぜ!w」
そう言って、彩狼は走り出した。
伯真「え、ちょ、!!」
玄「どこ行くんだよ、!!」
彩狼の後ろを追いかけるように、2人も走り出した。
コメント
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わあっ第6話すごく好きな展開でした…!「カケラ」が消えた後の苺空の「様子見かな!」って判断、なんか彼女らしいなって思いました。照愛との信頼関係も感じられてじーんとしました。 それにしても彩狼様ファンクラブの2人の勢いすごかったです(笑)「笑顔を向けられてた」って理由で詰め寄るの面白すぎる…。でも彩狼本人が助けに来てくれて、連絡先まで渡す展開に「おおっ…!」ってなりました。新たな友達の予感…! 兎唯たちの秘密のミーティング場所、どこに決まるのかすごく気になります。続きが楽しみです!