テラーノベル
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7月3日、昼下がりの陽光が部屋を優しく包む。
ミィコは深呼吸し、配信アプリのスイッチを入れた。前日の音葉との僅差が頭をよぎり、胸がドキドキする。
「絶対に音葉さんを超えてみせるよ!」
そう力強く誓い、カメラにキラキラした笑顔を向けた。
「みんな、今日も私の歌で心を届けようね!」
と呼びかけると、部屋が一気に温かい空気で満たされる。
ふと、心の奥に小さな影がよぎる。「……でも、もし届かなかったら?」そんな不安を、彼女はそっと笑顔で押し返した。
今はただ、信じて歌う。それだけだ。
ミィコの心は「音葉さんを追い越す!」という炎で燃え上がり、リクエスト曲を歌いながらリスナーと笑い合う。
配信はみるみる熱を増し、コメント欄が
「ミィコ、最高!」
「歌えー!」
の歓声で溢れる。
応援に背中を押され、ミィコは時間を忘れて歌い続け、6時間連続配信に突入。
喉が乾き、疲れがじわじわと体を襲う。声がかすれ始め、息が少し乱れる瞬間もあったが、彼女は笑顔を絶やさない。
「まだ歌えるよ、みんなと一緒なら!」
無理をしていると悟られないように、少しだけ声に力を込めて返す。視聴者から
「無理しないで!」
「ちょっと休んで!」
と優しい声が届くと、ミィコは目を輝かせた。
「もうちょっとだけ、一緒に夢を追いかけよう!」
彼女の声に乗せて、画面の光が部屋を照らす。ファミリーの熱い声援が、疲れを忘れさせてくれる。
3日目の戦いがここから始まる。ミィコはマイクを力強く握り直した。
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