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【私の夢はお姫様ッ!】
陰口
第ニ話:ロリータ
ピ ピ ピ ピ ピ ピ
「んッ、」
眠たい私に容赦なくアラームがなっています。もちろんまだ寝たいと布団に縋り付きました。
ピ ピ ピ ピ ピ ピ
…ヴッ
ピ ピ ピ ピ ピ ピ
…うぅー
ピ ピ ピ ピ ピ ピ
…あー
流石にアラームには勝てませんでした。(
うるさく鳴り響いているアラームを止め、仕方なく私のお布団に別れを告げ支度を始めました。
「ムグー」
起き上がると同時にカーテンを開けると眩しい光が降ってきました。
(眩しい……、ですね……)
太陽の光を存分に浴びたあと釣られるように光がさしている方を向きました。そこには真新しい制服がありました。
(あー、そういえば、今日が高校の入学式でしたね。)
入学式のわくわく感を1ミリを感じさせない顔で制服に嫌々袖を通そうとしました。が、思いついたような表情になり大きなクローゼットを開きます。
そこにはお姫様の様なドレスがずらりと並んでいました。その中から一番お気に入りのピンク色のドレスを取り出しました。
・ ・ ・
コンコンっと靴を揃え、支度を終えました。
目の前にある鏡で少し髪を整えました。その髪にはピンク色のドレスを着た、今で言うロリータファッションをしている私がいます。
そしてそろそろ出発しようと思いドアノブに手をかけました。
そして後ろを振り返りこう言いました。
「行ってきますね、まま」
暴走したトラックに跳ねられ、天国に行ってしまったままに挨拶したのです。ちなめに糞父はギャンブルに溺れ離婚したそうです。
私は街をテクテクと歩いて行きました。
こんな格好をしているわけですからそりゃーまぁ目立ちます。まだまだお姫様の様な服(ロリータファッションと言われる服)は、まだ浸透はしてないそうです。
途中、電車に乗りました。私の間だけ少し空間が空いてる気がしたのは流石に気のせいですよね……?泣きますよ。
こうして歩き10分、電車20分でつくこの駅近高校は聖春凪高校(せいはるなぎこうこう)です。
ここから、私の高校生活が始まるのでした。