「疲れた〜!」
「お嬢様、当主様からの伝言でございます明日騎士人生の事について詳しくお話があるとの事です」
「分かったわ、下がってもいいわよ」
騎士…か…
「お父様失礼します」
「ロリーからは聞いたか?」
「はい存じ上げておりますわ」
「騎士人生についてだが今ここでネアのオーラを見せてもらう、オーラは簡単に言えば属性魔力を見極める事ができる装置みたいなものだな」
「はい」
「では始める」
「ふむ..水魔力か、ラピス家の象徴とも言える」
「じゃあお父様と同じ魔力でしょうか?」
「ラピス家でしかこの属性魔法はないからな」
「しかし珍しいもう一つ属性魔力がついてる光魔力だ」
(光魔力ってヒロインが持っている属性で希少なんじゃ….なんで悪役だった私に?)
「エレオラ譲りか….」
「お母様は光魔力だったのですか!?」
「あぁ…でも属性魔力は単体でしか人につかないのに奇妙だ….他の人には属性魔力は水魔力とだけ伝えるように」
「光魔力が希少だからですか?」
「そうだがそれ以前に2種類の属性魔力があるのも希少だから光魔力は神のご加護が貰い受けるが….. 使うと魂を蝕むから使う事は禁じる。特に王族には光魔力の事は隠し通しなさい」
「魔力も見られた事だ。午後から武術の授業を手配しよう」
「宜しく、ラピス嬢!」
「宜しくお願い致します」
「ラピス嬢度胸がありますね!」
「はい?」
「だってラピス嬢以外に女騎士になる人は居ませんので」
(えぇ!?)
「まぁそこは置いといて、武術いわゆる剣術について経験はありませんよね?」
「はい」
「サポートするのでまず練習場へ行きましょうか?」
「そこの騎士さん〜この人と一対一願えますかね?」
「良いですけど、女性!?」
「気にせず本気でお願いします」
「では、ヨーイ始め!」
(こんなところで前やってた剣道が役に立つとはね!)
カキーン
(剣道とは少し違うけれど慣れてきた!)
「ミランダさん!属性魔力はOKですか!?」
(ラピス嬢動きが良いからやってみるのもありだな)
「分かりました」
「すみません!」
火力魔力が剣に絡まり総攻撃が起こる
(何がなんでもやらなきゃ!)
水魔力を使い体を覆う
「そ…そんな!」
「こりゃ天才だな….」
「1本取りましてよ」
それから月日は経ちラピス・ネアは元の武術の才能がありあっという間に魔力をマスターし 聖騎士になる為の最終段階の試験を受ける当日
(大丈夫、私ならきっと合格よ!)
「そう緊張しなくていい、私の娘だ。大丈夫だろう」
「これより聖騎士試験を始める まず受験者が1人ずつこの試験場へ入る そしてこの魔物が出現するのでそれを倒す 10匹以上倒せたら門が開く そして初めて合格となる 以上。 呼ばれたら速やかに動きなさい」
「女がいる!?」
「すぐ泣き喚いて帰るんじゃないか?」
「ネア次の番号で出場だ。何も考えないでいい後で対処するから」
「気にしてません」
「そ..うか」
「ラピス家のラピス・ネア様ご出場お願い申し上げます」
「監視カメラが付いており外部のモニターに映し出されます。緊急時の時はこのボタンを押してください」
「グゥァア!」
(結構巨大!?)
襲い掛かる
(まず初めに弱点を見つける!)
魔物の頭に目がついてるのが見える
(あそこかな!次は受け身!)
(そして弱点を!)
「グゥァア!」
「んっ!」
(上手く狙えない!こんなにも強いだなんて..)
「グゥァアァヲ!!」
「捨て身の攻撃!?」
(落ち着いて、練習通りに)
水魔力を使い波を起こす
(体制が崩れた!!今なら!)
魔物が倒れる
着々と魔物を倒し最後の一匹へ
「我は言葉を喋れる」
(それなら階級が高い魔物!?)
「我が名はオルス。今日によりお前の命をいただく」
魔物が瞬間移動をする
(瞬間移動!?こうなったら)
水魔力で水の分身を作り出す
(これで何処からでも対抗し勝つ!)
「ふむ、まだまだだな」
後ろに気配を感じる
(受け身を!)
「そちらの方こそまだまだ出来ませんわね」
「愚かだ魔力が吸い取られていることも知らずに」
(体が重い何で?本当に?やっとここまで来たのに、終わりだなんて!言わせない!)
「あらそうですの?」
「なぜそれほど莫大な魔力が!?」
「強いて言うなら…私が天才だからですかね」
グサッ
「疲れた..」
ガチャ
「ラピス嬢おめでとうございます!」
「ネア」
「はい、お父様」
頭をなでなでされる
「よく頑張った」
「ラピス・ネアは聖騎士試験で多大なる戦いぶりで合格した為、晴れて聖騎士になることを誓う」
「逢瀬のままに」
「一つこれから皇太子主催のパーティーがある。護衛についてくれ」
「聖騎士もですか?..」
「たまたま一般騎士が外の偵察に出ててな 人数が足りないからだなまぁ最初の仕事と思ってくれて構わない、では今日の夜宜しく頼む」
─────────────────────〔次回〕
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