コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ふわぁーあ!ねんむーっ!」
ジリリリリと鳴る目覚まし時計を止めて、ベッドに座った私は、昨日のことをきれいさっぱり忘れている。筈だったが…クラスメール通知で里奈から私に対する謝罪と言い訳が混じったメールが来ていた。当然、無視。
「ていうか何で忘れようとした時にこんなメール送ってくんのよー!あー、ほんっと気分悪い」
ふと横を見ると、知らない本が。
「何これ…?」
色は深い朱色で、真ん中は金の囲いで縁取られている、少し心を引かれるような奇妙な本だった。ああ、開きたくて仕方が無い。そんな心を抑えきれずに、私はその本を手に取り、開いてしまった。中には、こう書いてあった。
【賢者よ。お前は自分以外の誰かに復讐を試みていることをわしはしっておる。そこで、わしが少し良いことを教えてやろう。まず初めは、簡単な質問じゃ。お前は転生をし、レベルアップをした頃にリアルで復讐をするか?Yes/No ここでNoを選択した場合、もうここでお別れじゃ。お前を手伝うことは出来ないと思え。】
「えー、手伝ってくんなくなんのはやだしーとりあえずYes!」
【Yesを選んだ賢者へ。良い選択じゃ。これから転生しレベルアップ兼リアルでの復讐を開催する。この後に、脳内放送が色々教えてくれるだろうから、とにかくがんばるのじゃ。】
「んーまだ学校行くまで時間あるしー、早速使ってみよー」