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『ローズクォーツがほしい』
✔学パロ
✔先生✘生徒
✔紫赤
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「ローズクォーツがほしい」
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紫「だから、ここの〜〜はこうなって」
綺麗な横顔に、引きつった檸檬色の三白眼。
口元には八重歯がギラリと光り、
きっちりと着たスーツは様になっている。
そんな彼に俺は想いを寄せている。
紫「おい、暇」
赤「はいッ、?!」
紫「話聞いてんのか?」
赤「も、もちろん!」
紫「じゃあ、さっき俺が言ったページ言ってみろ。」
赤「えっ…と、、」
紫「やっぱ、聞いてねぇじゃねぇか」
赤「…すいやせんした」
紫「受験あるんだから気ぃ抜くなよ?」
赤「はい」
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バタンッ
誰もいない家にドアが閉じる音だけが響く。
ただいまとか、いってきますは言わない。
言う相手がいないから。
ただそれだけ。
赤「はぁーッ…疲れた、」
何故か今日はどっと疲れた。
赤「勉強すっか…」
開かれたバッグの中には教材、筆箱、スマホ、ファイルなどが綺麗に入っている。
俺は、そこからファイルを取り出した。
赤「どーすっかなぁ…」
ファイルの中から、
『三者面談のお知らせ』と、書かれたプリントを取り出す。
この場合、俺は親にこの手紙を出さなければいけない。
だが、俺には親と呼べるような人間は存在しない。
中高と、三者面談はなんとか予定が入っていると言い、行かずに乗り切った。
だが、高3となってくるとそろそろ親の存在を疑われてくる。
赤「親、ってこんなんだっけ…w」
もう、考えても苦しいだけなので勉強する事にした。
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紫「三者面談の手紙、回収するぞー」
紫「出席順に持ってこい」
赤(スッ
紫(チラッ
紫「!…」
紫「暇」
赤「はい…?」
紫「後で集合」
赤「…はい」
紫「暇…」
赤「…はい」
紫「保護者は来ないのか?」
赤「はい」
紫「…そうか」
紫「暇の保護者毎年来ないよな…?」
赤「ッ…あ、そうですかッ…?」
紫「あぁ、」
紫「…まぁ、触れたくないなら触れないけどな」
赤「…いつか聞きますか?」
紫「まぁ、いつかな」
赤「…俺、先生のこと好きですよ」
紫「…は?」
赤「勿論、恋愛的な意味で。」
紫「生徒が先生に恋したとこで、どーにもなんねぇよ、?」
赤「わかってます。」
赤「でも、先生なら愛してくれる気がして。」
赤「絶対に好きにさせますから。」
赤「卒業するまで、待っててください」
赤「それじゃ、」
ガラガラ…バタンッ
紫「好きに、ねぇ…」
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紫視点
この学年には”問題児”と呼ばれるヤツらが存在する。
殴り合い、サボり、他人を傷つけたりするヤツ、
親との関係性などが一切掴めず、自分など二の次にするヤツ。
と、大まかに分けて2パターンある。
その中でも、俺含め先生達が頭を抱える生徒
“暇 奈津”は2パターンの中でも圧倒的後者。
保護者は毎年、参観や面談に来ず、いつもどこか暗い表情をしている。
欲しいものは何か、将来はどうかと聞いても
「なにもない」
「考えていない」
と言われる。
これはきっと、彼の中のマニュアルにある返答で、彼の真意ではないのだろう。
…彼の本当を知りたい。
不覚にもそう感じてしまった。
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2者面談
紫「次は暇か…」
何かと問題を抱える生徒である為、長めに時間を取っておいてよかったとしみじみ思った。
ガラガラガラ
赤「失礼します」
紫「ここ座れ」
赤「はい」
紫「まず、成績だが〜〜〜」
紫「これで以上だ。」
赤「はい」
赤「じゃあ、」スッ(立上
紫「ちょっと待て」
赤「なんですか?」
紫「時間まだあるし雑談しねぇか?」
赤「…まぁ、いいですよ」
紫「ありがと」
紫「…じゃあ、1つ聞いてもいいか?」
赤「?…はい」
紫「親はどこだ?」
赤「…へ?」
紫「親が家にいないのなんてわかりきってる」
赤「……長くなりますよ、?」
紫「あぁ、いいぞ」
___________
赤視点
もともとは、愛されてたんです。
親から、親戚から。
でも、父親が死んだんです。
それから母は変わった。
知らない男を家に連れてくるようになった、
ほとんど家に帰らなくなった
親は愛してくれないから
授業参観も来ないし、三者面談も来ない。
俺の将来なんてどうでもよくって、
で、そんなことを思ってたら帰ってきたんです
1日だけ、いや、数分だけ。
そんときの母さんが忘れらんなくて
腹が、デカかったんですよね
びっくりしちゃって、おれ本当にいらない子だったんだなって、
親からも愛されなくて、孤独で
俺が生きてる理由なんかなくて、今まで何となくで生きてます。
赤「だけど、」
紫「?」
赤「今は先生がいる」ニコッ
紫「ッ…」
紫「金は…?」
赤「…バイトですよ、?」
紫「バイトの金だけで家賃とか払えんのか?」
赤「…まぁ?」
紫「あっち系に手だしてんだろ?」
赤「ッ…!?」
紫「そんなことすんなとは言わねぇし、」
紫「お前にはそうするしか無かったんだろうが」
紫「無理すんなよ」ポンッ
赤「ッ…」ポロポロ
紫「泣き虫…w」
赤「うるさいッ…」ポロポロ
赤「先生はッ」グスッ
赤「愛してくれるッッ…?」
紫「…考えとく」
赤「ッ…そっ、か…w」
紫「今日は帰りな」ナデナデ
赤「はい…」
____________
紫視点
あれから暇は放課後よく残るようになった。
まぁ、変なバイトされるよりはマシだがな。
赤「先生ー。」
紫「なんだ?」
赤「趣味とか、ありますか?」
紫「んー…」
紫「…今は、ないな。」
赤「昔はあったんだ。」
紫「まぁな」
赤「なんだったんですか?」
紫「…石集め、」
赤「へー、、」
赤「なんか、あんまイメージ無いかも」
紫「よく言われたわ」
赤「そっか」
赤「じゃあ、石言葉とか、わかったりするの?」
紫「まぁ、ほどほどには」
赤「へー…」
赤「今日、バイトなんすよねー」
紫「…そうか」
赤「…行きたくないな、みたいな、?w」
赤「仮の愛とか、ぶつけられるの嫌いなんで」
赤「せんせーは、本当の愛ぶつけてくれそう」
紫「教員は生徒のこと抱かねーよ」
赤「知ってるよ、w」
赤「でもさ、生徒じゃなくなったら付き合いたいな」
紫「それまで俺の事好きじゃないと思うけどな」
赤「…好きだよ、きっと」
赤「死ぬまでね。」
紫「俺は普通だよ」
赤「片想い拗らせたくないよ?俺。」
紫「俺は法に裁かれたくない。」
赤「でも、俺成人するよ?」
紫「俺からしたらお子ちゃま」
赤「意地悪、w」
紫「意地悪で結構。」
赤「せんせーは俺のこと好きだよ」
紫「好きじゃねーよ」
赤「だって、みんながしない事してくれるもん」
赤「話し聞いてくれるし、心配してくれるじゃん」
紫「それは教師としてだろ」
赤「でも、俺にとってはその方が都合がいいの」
赤「だから、もうちょっとくらい」
赤「そう思わせてほしい」
この日俺は、彼を初めて意識した。
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赤視点
赤「はぁーッ…」
赤「疲れた」
数時間バイトして、躰も心もボロボロ。
重い身体に鞭を打って歩いていた。
mob「おい」
赤「ッ…?!」
mob「良い顔してんなぁ…」
mob(サワッ
赤「やッ…!?」
結局、抱かれた。
嫌で、嫌で、ずっと脳裏に先生がいて、くるしかった。
つらかった。やっぱり、本当の愛が欲しい。
紫「暇ッ…?」
赤「あッッ…せんせッ…?」ポロポロ
紫「どうしたッッ?」
赤「ッ…ねぇ、」
紫「なんだ、?」
赤「今だけでいいからッ、うそでいいから」
赤「好きって言って…お願いッ」ポロポロ
紫「ッ…」
紫「なつ」
紫「好きだ。」
赤「ッ…うれしい、なぁ…w」
赤(コテッ
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赤「ん…」
目が覚めると、見知らぬ天井が広がっていた。
そして、
紫「あ、起きたか?」
彼がいた。
赤「えぇ?!」
赤「先生?!!!!」
紫「うるっせーな、しずかにしろ。」
赤「えぇ……?」
紫「体、大丈夫か?」
赤「は、はい…、」
紫「そうか、よかった。」
赤「…………」
紫「しょうがねぇだろ、気絶したんだぞ?お前。」
赤「あぁ、んー、ほう」
赤「てか、解雇されますよ?」
紫「んなのわかってる」
紫「だからはやく帰れ。」
赤「ぅぅ…はい」
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1月上旬
紫「暇」
赤「はい?」
紫「進路は?」
赤「んー…」
赤「就職、かなぁ…?」
紫「どうしてだ?」
赤「大学費なんて、稼げないし…」
赤「社会人になれば先生と一緒にいれるし?」
紫「真面目に…」
赤「俺は真面目だよ?」
赤「俺は先生の事真面目に好き。」
赤「この前のことだって、助けてくれたじゃん」
赤「だから、俺の事好きになってね」
本物の愛を頂戴ね。
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紫視点
生徒に恋をしてから3ヶ月くらい。
他の生徒は受験勉強をする中、彼は仕事をしていた
紫「暇」
赤「はい?」
紫「本当に大学いかないのか?」
赤「そりゃね」
赤「行かないですよ」
紫「そうか…」
赤「あと2週間で卒業だし、」
赤「もう無理ですよ?」
赤「浪人はしませんし」
赤「逆に高校3年間通いきったの褒めて欲しいくらい」
赤「…卒業したら迎えに来てね」
紫「はいはい」
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卒業式当日…赤視点
赤「せーんせっ」
紫「おぉ、暇」
いつもよりきっちりした服をまとった先生に話しかけた。
赤「おれ、もう大人だよ?」
赤「卒業したの、わかる?」
紫「ふはっ」
紫「残念、3月いっぱいはまだ高3だよw」
そんな決まりがあったとは知らず、俺は頬を膨らます。
紫「ちゃんとわかってるから」
赤「ッ…!」
紫「仕事は決まったのか?」
赤「うん、IT系に行こうかなって」
紫「そっか」
赤「うん」
紫「じゃあ、仕事に就いたらなんかあげるよ」
赤「ほんとッ!?」
紫「あぁ、ほんと」
紫「だから考えとけよ」
赤「はーい!」
そんな会話をした後、女子と写真を撮る先生を横目に、俺はそそくさと帰った。
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4/2…
赤「あーあ、暇だなぁぁぁぁぁー」
赤「先生来ねぇかなぁ」
ピ-ンポ-ン
赤「!先生、?」
赤「はーい」
紫「暇、お迎えだぞ」
赤「せんせっ!」
ガチャッ
赤「先生ッ、!!」ギュッ!
紫「うぉ…暇」ギュ
赤「…会いたかった」
紫「…俺も」
紫「…”なつ”」
赤「ッ!、なに?」
紫「俺と」
紫「付き合ってください」
赤「…はい」ポロポロ
紫「なつッ!」ギュッ
赤「せんせッ」ポロポロ
赤「だいすきっ…」ポロポロ
紫「…欲しいもの、ある…?」
赤「おれ、は…」
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数年後…
あれから俺は、頑張って大学に通っている。
カウンセラーの資格をとるため、心理学を勉強している。
紫「なーつ」ギュ
赤「なぁに?」
紫「今日、結婚記念日だけど、欲しいものある?」
赤「そんなの、いつになっても変わらないよ」
赤「俺は、」
「ローズクォーツが欲しい」
そう言い合う2人の左手薬指にはローズクォーツが静かに輝いていた。
『ローズクォーツ』
意味:真実の愛
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めちゃめちゃ遅くなりました!!
本文中に説明しきれてないとこの説明入ります!
【紫くんはなぜ石集めを辞めた?】
考えてはいたけど本文に入らなかったヤツ
まず、小さいころ紫くんは、好きな男の子がいて、その子にアメジスト(意味は愛)を上げたんですよ、でもその子に気味悪がられてそれで辞めちゃったってゆー感じっすね。
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